レビュー：牡丹と薔薇　完結版

牡丹と薔薇　完結版

（フジテレビ系2004.04.23）

制作/東海テレビ放送、ビデオフォーカス
企画/鶴啓二郎
プロデュース/西本淳一、大久保直実
脚本/中島丈博
演出/西本淳一
音楽/中川幸太郎
出演/野島ぼたん…大河内奈々子、清原香世…小沢真珠、三上鏡子…川上麻衣子、野島豊樹…神保悟志、野島富貴子…北原佐和子、浅間象造…峰岸徹、内田美晴…新藤恵美、清原由岐雄…西村和彦ほか

☆☆
　ぼたん（大河内奈々子）と香世（小沢真珠）がそれぞれの生い立ちを麗香（小池彩夢）に話すのは、あまりにも教育上悪かろうて。

ぼたん「ふとした運命の行き違いで、私たちは姉妹とは知らないまま、別々の環境で育てられ、大きくなったの」

って、そのふとしたきっかけこそが面白いのに。鏡子（川上麻衣子）の勇姿こそをここでは見たかった。
　ダイジェストの作り方は、『真珠夫人』の時と同様にあまりにも駆け足だったので、ドラマの喜び自体は本サイトの実況中継をご覧いただくとして、

>>レビュー：牡丹と薔薇

すべての話を聴き終わった麗香が、大粒の涙を流しているのにはウケたね。
　ぼたん、視力回復！目をついたわけじゃなかったとなると、ギリシア悲劇説は一気に後退。ドラマの凄みも薄れてしまって。
　香世は点字図書館で働くことを決意?! 夕日を見て、

「きれいというよりも、厳かな感じ」

確かに本放送よりもそんな感じでしょうか。（麻生結一）