| HOME |
| ER V | (NHK総合金曜23:00〜23:50) |
| 企画/マイケル・クライトン 出演/アンソニー・エドワーズ、ジョージ・クルーニー、ノア・ワイリー ジュリアナ・マルグリース、グロリア・ルーベン、ローラ・イネス アレックス・キングストン、ケリー・マーティン、エリック・ラ・サルほか |
|
第22回「明日への期待」(10/12放送) ☆☆☆ 将来への微かな期待が見え隠れする最終回。全体のトーンとは隔絶したところに一人、ベントンを投げ出しちゃうあたりは、いかにもこのシリーズ的なシビアさ。パート4までに劣らずこの第5シーズンも、一エピソードたりとも駄作のない傑作でした。 第21回「責任ある人々」(10/5放送) ☆☆☆★ あんまりな転がり。その悲惨な成り行きは直視出来ないほど。喜劇から悲劇への導きとなる歌うゴリラの使い方などは、いかにもこのシリーズ的な巧みな仕掛け。添え物の刑という結びも、実にうまい。まさに名人芸の域。 第20回「停電」(9/28放送) ☆☆☆★ オープニングの電車の停電から、結びのゲームセンターの停電まで、停電がらみの過酷とユーモアが交錯する悲喜交々が絶妙に配された傑作。停電とそれが復旧するタイミングがとにかく抜群。演出はウィーバー役のローラ・イネス。 第19回「春は遠からず」(9/21放送) ☆☆☆ 否定形を使った邦副題のせいでちょっとわかりにくいけど、このシリーズには珍しくハッピーが多数の回。ジェニーと牧師との出会いは、『ER I』からの話の連なりの中にある。今後の彼女を祝福しているかのような癒しの祈りの場面は、とりわけ印象的。マークとエリザベスの関係は、『VI』から『VII』へと引き継がれる横糸の第1番目の伏線。その大いなるうねりにいつもながら酔わされる。 第18回「原点」(9/7放送) ☆☆☆ グリーンがモバラージュに、自らのPTSDを語るシーンが感動的。パートIIIからIVを経てVに至った、ここまでのことの次第に感慨深い思いになる。 冒頭のルーシーとカーターのやり取りは、『ERVI』の布石になっています。 ルーシー「怖くないわ。私は精神科は得意なの。」 カーター「自分が患者だから。」 ルーシー「うるさい。」 エミー賞の作品賞に、7年連続ノミネートという新記録を作ったのも納得の大河ドラマ的な連なりに、改めてこのドラマの偉大さを感じました。 第17回「身代わり」(8/31放送) ☆☆☆★ 前回のゆったりムードから打って変わって、再びこのドラマの真骨頂とも言うべき、緩急使い分けの妙を見せられる展開に。微妙な人生の綾の紡ぎ方には、唸るしかないですねぇ。今話の横糸である、カーターの身代わりになる救急隊員の話に、人生の皮肉がにじむ。 第16回「地の果てにて」(8/24放送) ☆☆☆★ 異色の面白さに充ちた特別篇。ダグ・ロスがいなくなった直後だけに、ERを離れてというのは、見てるほうも癒される思いです。 スライド・ギターが南部のムードを更に盛り上げる中、一仕事終えて町を去っていくピーター・ベントンは、まるでカウボーイのようなかっこよさ。ミシシッピィの地の果て、ラバーンのうだるような熱気から一転、ラスト・シーンにまぶしいシカゴの雪が印象的。 第15回「愛と友情の終幕」(8/3放送) ☆☆☆☆ 何てことだ、という言葉しか浮かびません。ドサクサに紛れてERを去ってしまう、ダグ・ロス最後の回という意味でも重要です。マークと語り合いながら、並木道を行くラストは今話の救い。その余韻もまた素晴らしい。 第13回「苦渋の選択」(7/6放送) ☆☆☆★ ナイジェリアから来た掃除夫、ロマノのセクハラ疑惑、そして一線を越えてしまうダグ。そんなヘヴィーなエピソードと同列で、ERを走り回る犬をいっしょに描いてしまい、しかもそれが抜群の効果をあげている。まったく、このドラマには降参するしかありません。 第12回「違反」(6/29放送) ☆☆☆★ 嵐の前の静けさ的な回。いつもの様にめまぐるしくエピソードをドライヴさせるのではなく、ひたひたと忍び寄るようなタッチが、一層緊張感を高めている。マークの宇宙飛行士話は、呆気なく頓挫。ERに骨を埋めようとするするマークの決断と、規則違反を犯すダグとの正反対な行為が、対照的な運命をたどる二人を暗示するかのように、平行に描く巧みさはさすがです。 第11回「アマンダ・リーの実像」(6/22放送) ☆☆☆ 災い転じて福となす、とはこのとこか。アマンダ・リーの奇行によって、恐怖症だった患者一人が社会復帰できたとはねぇ。“ER”でまた一つ、人生の不可思議を勉強しました。それにしても、マークの不運ぶりは、ある意味すごいよなぁ。 第10回「奇跡を起こせし人」(6/15放送) ☆☆☆★ “VI”では、2週間前の第9話がクリスマス・バージョンでしたが、“V”は今話がその回。マークの「マイナスの磁石」発言には、数年間のシリーズを通じての重みがありましたね。まるで身近な知り合いの個人史を振り返るかのように、いろいろあったことが走馬灯のように蘇りました。 とりあえずはクリスマスらしく、丸くおさめるのかと思いきや、出たぁ〜、アマンダ・リーの奇行。見るの3回目なのに、やっぱりコワい。 第9回「幸せに ルース・ジョンソン」(6/8放送) ☆☆☆ 天使の戯れか悪魔の化身か、罪の意識なき子供の犯罪にやりきれない思い。ラストの出産に救われました。パターンちゃ、パターンなんだけど、やっぱりうまい。 第8回(6/1放送) ☆☆☆★ この第5シリーズを見るのって3回目なんだけど、どうも同時進行的に見てる『VI』と混ざっちゃって具合が悪いですね。 カーター、ルーシーの「踏んだり蹴ったり」珍道中も、このドラマではそんなノンキにはいけません。 第7回「困惑と混乱と」(5/25放送) ☆☆☆★ あまりに困難が多すぎる。コーディのミスにしろ、難聴の息子に苦悩するベントンにしろ、カーターとルーシーの対立にしろ、すべてが辛すぎます。こんなに辛いことばっかりだと、寝る間もおしんで働いて忘れるしかないんでしょうね。 よくもまぁ、ここまで辛い話ばっかり思いつくなとも思うんですけど、見ててまったく胸焼けしないのは、やっぱりこのドラマが長年培ってきた、疾走感のおかげでしょうか。 第6回「共にいつまでも」(5/18放送) ☆☆☆★ ピーターの話の中だけにでも、救急車を絡めた起と結がある。ベントンのジレンマは長いスパンになりそう。カーター、物理的理由と精神的理由の両方からヒゲを剃る。ドラマの作り方が多層的で、最高です。いつものような、胸を締め付けられるようなエピソードはないけど、話の箱の並べ方にしびれた回。 第5回「仮装」(5/11放送) ☆☆☆★ ハロウィン絡みの一編。このシリーズは通常から悲喜のコントラストで見せていく作りなんだけど、こういうイヴェントが絡んでくると、その傾向はさらに顕著になります。中では、普段は暗いベントンのお茶目なシャフト(昔風にいうと“黒いジャガー”)の扮装が妙に似合ってて、笑えました。 第4回「来え去りし者」(4/27放送) ☆☆☆ ルーシー、死体を見つける旅。 第3回「患者もいろいろ」(4/20放送) 第2回「ほんの一瞬」(4/13放送) ☆☆☆ 静かなるバロックといったところかな。整理整頓が行き届いてるから、エピソードの膨大さも忘れちゃいそうだけど。BSですでに2回見てるもので、冷静すぎてすみません。 第1回「苦難の第一歩」(2001/4/6放送) ☆☆☆ このドラマの光と影のつけ方の上手さにはつくづく感心させられます。とりあえずは、ルーシーの自己紹介の回ということで。 |
|
|
| Copyright© 2001 TV DRAMA REVIEW. All Rights Reserved. |