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2001年冬ドラマ大賞が下記のとおりに決定しました。

◆2001年冬ドラマ大賞全部門受賞リスト◆

※◎2点、○1点で集計
▼最優秀作品賞▼
藤沢周平の人情しぐれ町(NHK)    
白い影(TBS系)        
HERO(CX系)        
2001年のおとこ運(CX系)      
カバチタレ!(CX系)    

▼最優秀脚本賞▼
大石静(オードリー)            
神山由美子(藤沢周平の人情しぐれ町)      
大竹研、福田靖、秦建日子(HERO)        
野依美幸(2001年のおとこ運)      
大森美香(カバチタレ!)

▼最優秀主演女優賞▼
岡本綾(オードリー)        
菅野美穂(2001年のおとこ運)        
常盤貴子(カバチタレ!)    
深津絵里(カバチタレ!)  
荻野目慶子(女優・杏子)        

▼最優秀主演男優賞▼
竹中直人(菜の花の沖)        
渡辺謙(北条時宗)    
滝沢英明(ストロベリー・オンザ・ショートケーキ)            
木村拓哉(HERO)    
押尾学(2001年のおとこ運)    

▼最優秀助演女優賞▼
大竹しのぶ(オードリー)    
ともさかりえ(北条時宗、女子アナ。)      
国分佐智子(もう一度キス、女子アナ。)        
山本未来(2001年のおとこ運)        
渋谷琴乃(女優・杏子)    

▼最優秀助演男優賞▼
山口祐一郎(人情しぐれ町、FACE〜見知らぬ恋人)        
吹越満(北条時宗、2001年のおとこ運)    
角野卓造(HERO、渡る世間は鬼ばかり)        
大友康平(女子アナ。)      
陣内孝則(カバチタレ!)    




総評

■作品賞
 初の2作品、同時受賞。『藤沢周平の人情しぐれ町』はオムニバスということで、各話によって若干のムラがあり、その点では少し損をしたかも。それでも、小説を1ページずつめくっているような気分にさせてくれるその語り口は絶品でした。
 『カバチタレ!』は寓意性に富んだ話の運びが痛快そのもの。深津絵里&常盤貴子の強力主演コンビの相性のよさも抜群で、終始ハイ・アヴェレージをキープしたドラマでした。
 意外な拾いものだったのが、しり上がりに調子を上げていった『2001年のおとこ運』。等身大のユートピア感が微笑ましい、心地よいドラマでした。
 視聴率的には他を圧倒した『HERO』は安定感こそありましたが、ドラマとして突出した部分はなく、やはりキムタ頼みの印象。ノミネートはされませんでしたが、個人的には『女優・杏子』にはまりました。そのメタ構造を読み解く楽しみといったら、ゴールデンのドラマでは味わえない喜びがありました。

■脚本賞
 『カバチタレ!』の原作コミックが男性主人公の物語だということを考えると、大森美香の脚色能力の高さには驚かされます。ドラマの主眼も行政書士業務以上に、女の本音の部分に大きなウェートがあったことを考えると、もはや大森美香のオリジナルと言った方が正しいのかもしれませんが。
 前クールの『深く潜れ〜八犬伝2001〜』からの連続受賞はなりませんでしたが、『藤沢周平の人情しぐれ町』の神山由美子も素晴らしかった。こちらはもはや名人芸と呼びたくなるような、心憎いまでの脚色でした。オムニバスに薄い横糸で一本筋を通すあたりのクレバーさには、もう唸るしかない。
 オリジナルでは野依美幸の『2001年のおとこ運』が絶妙でした。それぞれのキャラクターがペーソスに溢れていて、ドラマの小ささにもまた、ちょっとうれしくなっちゃいました。

■主演女優賞
 常盤貴子と深津絵里の一騎打ちは、奇跡的なほどに膨大な台詞を達者に操った深津さんの方に軍配。でも、奇妙なおかしみをたたえた常盤さんの方の負けてませんでしたよ。
 個人的にはやはり、『女優・杏子』の荻野目慶子に目頭が熱くなりました。その一球入魂度は、並じゃなかった。

■主演男優賞
 大本命木村拓哉(『HERO』)と意外に健闘した押尾学(『2001年のおとこ運』)を僅差でかわしたのは、超ダークホース『北条時宗』の渡辺謙。本当の主役、和泉元彌が出てくるまでの代行主演であったはずの彼が最優秀になってしまうあたりは、このサイトならではでしょうか。ただ、久々の当たり役に燃えた渡辺謙のその存在感は圧倒的で、冷静に比較してみると、彼という選択肢が突飛なものではないことがよくわかると思います。

■助演女優賞
 その熟練ぶりを如何なく発揮した『オードリー』の大竹しのぶに競り勝ったのは、何と『女優・杏子』の渋谷琴乃。烈火の如き荻野目慶子の動に対する、常にその火消し役となる渋谷琴乃の静の演技。『女優・杏子』を一回でも見たことのある人なら、その素晴らしさを実感していただけたはず。個人的にもこの選出はうれしい。ご出産おめでとうございますのご祝儀も、遅ればせながら兼ねさせていただきます。

■助演男優賞
 『北条時宗』と『2001年のおとこ運』でまったくタイプの違う役を楽々と演じ分けてみせた吹越満が順当受賞。タイプの違う役柄で怪演と軟演を使い分けてみせた点では、山口祐一郎も印象的。『FLY 航空学園グラフティ』から更に演技をレヴェルアップしてみせた『女子アナ。』の大友康平は、どこまで演技が上手くなってしまうのでしょうか。



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