無理な恋愛 第1回~第8回
☆☆
「名は体を表す」とはこのことか、なかなか無理のある設定のドラマである。かえで(夏川結衣)が少なからず男としての魅力を感じはじめている立木(堺正章)に、これほどの老け演技が必要か、ちょっと疑問が残るところ。少々の強引なエピソードも善良というオブラートできれいにまとめてしまう、岡田惠和脚本ならではの力業にも引っかからなくはない。ただ、それでも何となく微笑ましく見続けていられるのも、やっぱり堺正章と夏川結衣の年の差コンビが醸し出すおかし味ゆえなのだろうが。
もう一つの“無理な恋愛”を演じる龍彦役の徳井義実が予想以上に強力。作家として大成させるべく、かえでが内助の功を発揮するも、文学賞をとったかつてのライバルを目の辺りにして、書きためた原稿を破棄してしまう龍彦の心情は実に痛々しいも、そんな悲哀をさらりと演じてみせたのは実に見事だった。ドラマの調子は後半に差し掛かって上昇中につき、おまけの点数である。
(麻生結一)
