お・ばんざい!

第3週(2007年9月17〜21日放送)

☆☆
 花園工務店を出たり入ったりで忙しかった多古(石倉三郎)と、そんな父と長年反目を続けてきたその息子・直人(桂憲一)の和解話がメイン。肝心のくるみ食堂のエピソードは、農家を営む直人が作ったC級品の野菜を仕入れることで経費を削減しようとする試み程度でバリエーションが少なかったが、実は花園家の糠床は多古の奥さんの糠床だったことが判明する糠漬け話にはほろっとさせられる。直人の妻・悦子役は宮田早苗。
 結果的に多古がCランクをたまわった“しょくにんランク表”の誤解も解けたが、それが苺(山内菜々)の制作だとわかったほうがよほどへこむような気もするが。ラストに彩(夏生さち)が唐突に復活。このキャラクターは常に唐突の模様である。(麻生結一)

第2週(2007年9月10〜14日放送)

☆☆
 チャーハン屋の失敗後、四葉学園の園長(藤村俊二)から謎の美少女・彩(夏生さち)を預かるエピソードを挟んで、一品100円のくるみ食堂のオープンにまで行き着くまでを描いた第2週。にぎやかしい花園工務店に新たなるレギュラーが加わるものと思わせて、疾風のように去っていった彩にはあっけにとられたが、行列ができるチャーハン屋の失敗を教訓として、くるみ(斉藤由貴)が食堂のプランを練り上げていく過程はなかなか面白かった。工務店の事務所をくるみ食堂に改装中、くるみのガテン系ファッションも初回以来にチラっと見られる。(麻生結一)

第1週(2007年9月3〜7日放送)

☆☆
 『吾輩は主婦である』が最高だった斉藤由貴が、再び昼ドラで主演とはうれしい限りである。花園工務店を実質仕切っているくるみ(斉藤由貴)はガテン系が苦手ゆえに専業主夫を務める夫・風太郎(田口浩正)と結婚記念日に朝から喧嘩したまま、風太朗は犬を助けようとして川で溺れてしまい帰らぬ人に。風太郎の葬儀の場面からドラマははじまって、風太郎が残した遺産である食器や調理器具を使って、立ち食いチャーハン店をはじめるも、お客が来たのは初日だけで途端にうまくいかなくなるまでが描かれた第1週。
 風太朗の葬儀の時、両親を事故で亡くしたくるみが育った施設・四葉学園の園長(藤村俊二)が風太郎に貸した1千万円の返済を頼みにくるも、それは強硬な取り立てのたぐいではない。施設がつぶれそうであるがゆえ、くるみが自発的に借金を背負うことになるあたりに、この昼ドラのほのぼのしさがあるともいえるが、それが切り詰めた節約生活の原動力になるのかと考えるとちょっと弱い気もする。くるみのガテン系ぶりがあまりに短かったのはちょっと残念だったが、花園工務店の面々はにぎやかしくくるみをフォローしていて、ドラマの雰囲気は悪くない。幽霊になって再登場し、息子の雷智(谷端奏人)を通してくるみに意思伝達する風太郎役の田口浩正が一番のもうけ役か。ドラマの終わりに「風太朗のお料理レシピ」コーナーがついている。(麻生結一)

お・ばんざい!

TBS系月〜金曜13:30〜14:00
ドラマ30
製作著作:毎日放送
制作:藪内広之
プロデューサー:登坂琢磨、黒沢淳
脚本:羽原大介、李正姫
演出:村上牧人
音楽:渡辺俊幸
主題歌:『SHINE』東方神起
出演:花園くるみ…斉藤由貴、花園風太郎…田口浩正、山形棟雄…大友康平、飯田圭太…石井智也、ピエール…ジリ・ヴァンソン、花園桃太郎…阪本奨悟、花園苺…山内菜々、花園雷智…谷端奏人、馬場崇…北原雅樹、坂下彩…夏生さち、小金沢…北島義明、水商売風の男…六角精児、古物商…六平直政、近所の女医…麻木久仁子、園長…藤村俊二、馬場春枝…大空眞弓、多古哲司…石倉三郎