特急田中3号
第2回(2007年4月20日放送)
☆☆
鉄道ネタはずいぶんと大人しめになって、本物の「テツ」の皆さん的にはいろいろ言いたいこともあるかもしれないけれど、ごく一般的な視聴者としては美しい車窓風景が見られるだけでも全くオッケーといったところ。都電にも乗りに行きたくなってしまう。青春もの/恋愛ものとして至極真っ当な展開をしているあたりも、相変わらず好感が持てる。(桜川正太)
第1回(2007年4月13日放送)
☆☆★
主人公・田中一郎(田中聖)の志望大学が「東京大学」から「東京の大学」になってたり、やっと入った「産業流通大学」の校舎に「SANRYU Univ.」と書いてあったりするあたりからしてクスリと来てしまう。そういう小技も効かせながら、田中に絡んでくる花形(塚本高史)、桃山(秋山竜次)のキャラの面白さで調子よく話を進めつつ、ヒロイン照美(栗山千明)を追うのに「テツ」ならではの知識が役立つあたりもなかなかに絶妙で、大いに楽しませてもらった。ただ、中盤の合コン話などに時間を割きすぎている印象はあって、ラスト近く、どう見ても挙動不審な田中らの「旅を語る会」への誘いに照美たちが応じるあたりは勢いでごまかしたかなという感じだし、最後の最後に駆け込みで描かれたこの6人での最初の「旅を語る会」は、もう少し丁寧に描写されても良かったように思える(来週分冒頭に持ち越されたということだろうか?)。ともあれ、恋愛ネタと鉄道ネタの調合しだいでは、面白い作品になりそうだ。今時アニメでもパンチラNGと言われているのに、2回もパンチラ(というか丸見え)なシーンがあるのもすごい。……のか?(桜川正太)