役者魂!

第11回(2006年12月26日放送)

☆☆
 桜子(川島海荷)と忠太(吉川史樹)が去ることを納得しているふりでも、実のところは全く受け入れて切れていない瞳美(松たか子)が、その心情を護だけに打ち明けるあたりはなかなかにしんみりとして美しかった。だが、1枚のプリクラをきっかけに本能寺(藤田まこと)が舞台を降りてしまうあたりから、微妙なコメディシークエンスへと移行。シリーズ後半になってからはこのドラマなりの笑いのテンポが生まれてきたようにも感じられていたが、残念ながらここではそれが発揮されていたとは言えず、第2回あたりの若干白けたムードを思い出してしまう。結局のところ、シリアスな舞台をコメディとして見せるという試みが全く成功していなかったということか。それでも、急遽役者復帰した柳沢(香川照之)が場を救うのは、無理矢理ではあっても楽しいシチュエーションだった。
 それにしても、私事をきっかけにまったく演技ができなくなってしまう本能寺を見て、プロ意識にもとると感じてしまうのは、もしかすると「ガラスの仮面」なんかに毒されすぎているだろうか。実際に舞台での演技経験ある人々がそれなりに納得して演じているのであれば、これはこれで舞台をやる上でのリアリティのあるハプニングということなのかもしれない。だが、たとえそうだとしてもやっぱり、こんな人が「日本を代表するシェークスピア俳優」だという設定なのは違和感を感じる。以前にも似たようなことを書いたが、コメディという看板を言い訳にしてそういう細部を粗末にしている感はどうしても否めない。一番のクライマックスである、桜子と忠太へのメッセージを瞳美がプロンプトして本能寺がリア王としてそれを台詞にするというシーンのドラマティックさは捨てがたいのだが、そこに至るまでがすんなり腑に落ちないので、感動するというところまで振り切れないのは残念だった。
 シリーズを通して厳しめな評価に終始したけれど、それでも、

瞳美「人生は舞台だ。誰もが、何かの役を演じなければならん」

というテーマ自体は決して悪くなかった。さんざんつまらないとこき下ろした例の瞳美の妄想パートこそが、実はこのテーマを如実に表現していた部分だったわけだ(だからと言って、面白く感じられるものでもなかったと思うけれど)。さらに今思えば、妄想パートがドラマから消失したこと自体が、何かと言っては妄想で気を紛らわせていた状態から現実を直視するようになった瞳美の心境の変化を表しているようでもあり、そういう意味では、一貫した作品だったのかもしれない。(安川正吾)

第10回(2006年12月19日放送)

☆☆
 母親・まり子(戸田菜穂)が現れて、桜子(川島海荷)と忠太(吉川史樹)を引き取りたいと申し出るも、当然ながら本能寺(藤田まこと)はほとんど相手にせず追い返す。このあたりの、それぞれに正当性があるが非もまたそれぞれにあるという状況での、割り切れない苦々しさを真っ正面から捉えた部分は、これまでのなかでも出色の出来映えだった。実は養護施設育ちだったまり子の気持ちを、同じ境遇の瞳美(松たか子)ならば理解できるという仕掛けも悪くない。そのせいでいつものおふざけが多少控えめになったとしても何の問題もなく、前半だけなら☆☆★もあるかと感じられた。
 最終的には本能寺も、子供達を母親に預けることに同意するのだが、瞳美に気を使って母親の元へと戻りたがらない桜子に対して瞳美が「お荷物なのよ」と見え透いた嘘をついてみせる部分には、いささか違和感もあったか。その前に展開された、瞳美が「笑いながら母親の役を降りよう」と決意するシーンがなかなかに印象的だっただけに、そんな心情とこの台詞はうまくリンクしていないようにも感じられるし、このヒロインであれば愚直な言葉を重ねて説得するほうがしっくり来たように思える。
 そしてラスト数分、リア王もとい本能寺が、求められてもいないのに土下座して得た子供達との最後の4日間が、記号的なシーンの羅列のみで過ぎたことにされてしまうのももったいなかった。「家族」を描きたいのならばこのあたりをこそきちんと描写してほしいような気もする。必ずしも尺の問題ではなく、質的な意味でなのだけれど。
 そういえば、カチンコでおなじみの「妄想パート」もしくは「過去話パート」、今回はついに消えてしまった。当初からあの部分がつまらないと繰り返してきたけれど、なくなったらそれはそれでちょっと物足りなくもあったりして。視聴者とは勝手なものですね。(安川正吾)

第9回(2006年12月12日放送)

☆★
 テレビの生放送中に、護(森山未來)との関係を暴露して既成事実化を図る里奈(加藤ローサ)と、それを阻止しようとする瞳美(松たか子)、護、斉藤(濱田マリ)というあたりのドタバタ加減は確かに楽しめた。ただ、そのドタバタの果てに世間は里奈と本能寺(藤田まこと)がカップルなのだと勘違いしたのはいいとしても、そのスキャンダルによってチケットが売れて……という展開が、第3回と相似形なのはどうにも納得のいかない部分。客集めのためにテレビの人気者であるはずの美剣(阿部力)が担ぎ出されないのもいかにも奇妙……というのは重箱の隅かもしれないが、コメディだからってそういう整合性を無視していいというものでもないでしょう。そもそも引退公演の客席がその手の物見高い客で埋まることが本能寺にとって幸せなことなのかどうかまで考えると、まったく笑えるものではない。
 一方の家族パートは、実の母親からのメールをもらった桜子(川島海荷)と忠太(吉川史樹)の行動を軸に展開。たかだか夜8時頃に歩いていただけで補導されてしまう時代錯誤感には目をつぶるとしても、他人の瞳美と暮らしているという理由で桜子と忠太を不幸と決め付けるあまりにデリカシーのない刑事コンビを登場させなければこのドラマのテーマが描けないというのなら、それは安易なやり方としか言いようがない。その結論として瞳美が放つ

瞳美「他人同士が一緒に暮らしちゃいけないんですか」

という台詞が、時代感のある問題提起を含むいい言葉であるからこそ、そこに至るまでの展開のラフさが残念でならない。
 ラストでいよいよ、瞳美や本能寺に連れられた桜子と忠太は母親に再会するのだが、ちょっと待って、これって先週の最後でも思わせぶりに見せられたシーンじゃないですか。そういう手法をとるなら、この回でその再会後の顛末までをきっちり描くべきではないのだろうか。まあ、こういう不誠実さもこのドラマには最初から見え隠れしていたものであるけれども。もっともそういう外枠のマイナス点とは関係なく、役者陣の好演は間違いなく楽しめるレベルであるのは事実で、そういう意味では確かに「役者魂」を見せられている気分になる作品ではある。(安川正吾)

第8回(2006年12月5日放送)

☆☆
 瞳美(松たか子)、本能寺(藤田まこと)、桜子(川島海荷)、忠太(吉川史樹)の4人で始めた「家族」が、早回しで崩壊していく様はなかなか楽しめたし、そこから瞳美のバースデーパーティをめぐるゴタゴタへのスライドもスムーズ。ゆるい笑いどころもこれぐらいの密度で展開してくれれば、面白いと素直に言えるかなという感じ。本能寺と柳沢(香川照之)の衝突がメインである舞台の稽古風景シーンも、これが「役者魂」というタイトルのドラマなのだと納得できるぐらいは挿入されていて、これぐらいのバランスが本来あるべき姿だったのではとも思える。瞳美の“想像パート”は今回は想像ではなく柳沢の過去話であったが、ここで小劇場時代の柳沢によって演じられていた「リア王おかんむり」は、このパートで語られたこととしては珍しく、なんだか面白そうだったような!?ひとつだけ重箱の隅的苦言を呈させていただければ、里奈(加藤ローサ)が女優魂を燃やして自主練するシーンのバックにボニー・タイラーの「HERO」ってのは、いかにもバラエティ番組が使いそうなベタな趣向で少々興ざめだった。コメディタッチな部分であるとしても、“演劇”というコンセプトをもう少し真面目に捉えてもいいのではないかと思うのだけど。
 本格的には来週語られるらしい、桜子たちの母親を演じるのは戸田菜穂さんでしたか。二人の子供をうっちゃり捨てて海外逃亡する母親にはまるで感情移入の余地がなく、誰が演じてもひどい人にしか見えないだろうと思っていたけれど、これならつい同情的に見てしまいたくなる絶妙なキャスティング。12才の母親としてはちょっと若すぎるようにも思えるのだが、だからこそこんな若い女性を身ごもらせながら放っておいた本能寺ってどうなの、という方向に考えが変わってしまいそうで、それって作り手の思う壺だろうか?(安川正吾)

第7回(2006年11月28日放送)

☆☆
 本能寺海造(藤田まこと)の引退公演となる「リア王」の、素人さん大歓迎らしいオーディション風景から調子よく開始。どうせなら古田敦也監督はここに出てもらった方がよっぽど面白味があった気もするが、まあそれはそれとして。「リア王」のプロダクションの話や、護(森山未來)と里奈(加藤ローサ)のその後もフォローしつつ、今回のメインは、桜子(川島海荷)と宙太(吉川史樹)の親代わりになってもらうために、本能寺が三人の娘と会う話だった。長女・一子(畠山明子)と次女・二美子(久保田磨希)が確かによく似ているあたりは面白かったけれど、子供たちの面倒を見てもらいたいという主張をいきなり切り出す本能寺の姿はあまりに身勝手に見えて、正直、困惑する娘たちの方にずっと共感を覚えてしまう。「リア王」の話を中途半端に聞いた瞳美(松たか子)が、三女・三津子(紺野まひる)ならきっとリア王の三女と同じように本能寺を理解してくれると思いこむところにしても、勢いでごまかしているだけで、根本的に説得力のあるものではない。というか、瞳美ってここまで愚かな人でしたっけ。結局のところ、本能寺が娘たちに拒絶される姿が「リア王」に重なるという趣向をやりたかっただけってことだろうか?
 今回、“想像パート”の2本目を桜子が受け持ったことで、それなりに意味のあるシーンとなったのは良かった点。さらに、柳沢(香川照之)が演出家をやりたがるあたりが楽しい場面に仕上がっていたことを思うと、もう少し“演劇パート”を分厚くしてくれてもいいようも思える。(安川正吾)

第6回(2006年11月21日放送)

☆☆
 瞳美(松たか子)が生活苦からキャバクラで働き始め、前回の「女豹編」に続くコスプレシリーズ(松たか子版「危険なアネキ」?)かと思いきや、キャバクラシーンはほんのちょっとで終了。ここであたふたする瞳美をもっと見ていたいようにも思え、ちょっともったいなくも感じたのだが、それはコメディエンヌとしての松たか子の魅力が前面に出てきた何よりの証拠だろう。いささか時間は飛ぶけれど、終盤近く、夜の仕事を終えて自室に帰ってきたシーンでの、本当に「徹夜明け」であるかのようなニュアンスも絶妙で、力のある俳優であることを今更ながらに確認した次第だった。
 他の面子にしても、デート以来妙にべたつく視線を瞳美によこすようになった護(森山未來)や、前回までのカワイコちゃん風味はどこへやらその業の強さに貫禄さえ感じさせる里奈(加藤ローサ)の存在感も侮りがたいものに。肝心の本能寺(藤田まこと)が突出しきれないのは少々物足りないのだが、ともあれドラマとしての雰囲気は、当初に比べるとずっと良いものになってきている。桜子の担任教師役で古田敦也監督が出演し、そのルックスを瞳美からべた褒めされるあたりにしても、この勢いなら生暖かく見守ることもできなくもない。
 しかしお話の方は相変わらず王道というかお約束というか、安心して見られると言えば聞こえはいいが先がすっかり見通せるとも言える、というレベルを続けていて、それがどうしても点数を上げることのできない理由であったりもする。空の色は青だけじゃない、なんて言葉はまったくもって悪くないのだけど、その冴えが物語そのものにももう少し欲しい気がする。(安川正吾)

第5回(2006年11月14日放送)

☆☆
 護(森山未來)と里奈(加藤ローサ)の「ロミオとジュリエット」状態から、その関係を解消させるべく瞳美(松たか子)が護を口説こうとする“女豹作戦”になだれ込むあたりは楽しめた部分。瞳美の想像パートも里奈の過去話の形を取った1箇所のみで、着々とフェードアウトの方向にあるようなのは何よりである。しかしオチが、その過去話と寸分違わぬ展開になってしまうのは少々物足りなかったところだった。それでも家族パートの方はしんみりさせるところもあって悪くないのだが、ラストの本能寺(藤田まこと)の引退宣言はあまりに唐突で、相変わらず演劇パートのほうはどうも奮わない。いっそのことタイトルは「役者魂」ではなく「家族」であるべきだった!?そういえば演劇の話なのにクレジットの映像がフィルム風なのも何だか妙だし、それ以上に次回予告のトップが「古田先生登場!(=ヤクルトの古田監督がゲスト出演)」だったりするのも、「役者魂」というタイトルからもっともかけ離れたところにあるように思える。結局のところそんなちぐはぐさが、作品としての魅力を削いでいるように思えてならない。(安川正吾)

第4回(2006年11月7日放送)

☆☆
 演劇パートのほうはほとんど中休みといった感じで、今回はもっぱら家族編。宙太(吉川史樹)の父親の正妻だった未亡人・大野木京子(平淑恵)が宙太を引き取りたいと言ってきて、それを阻止するべく家族を“演じる”瞳美(松たか子)や本能寺(藤田まこと)たちという構図は、ありがちではあるけれどなかなか楽しかった。京子が実は……というオチについてはいささか陳腐に感じられたけれど、それを見破ったのは本能寺の“役者魂”に他ならなかったということで、着地はそれなりにキレイに決まった感じ。まあよくよく考えれば、名役者じゃなくてもあんなところを目撃すればわかるんじゃないかとも思えるけれど。相変わらず笑いどころのない瞳美の想像パートに、護(森山未來)からのツッコミが入るようになったことは歓迎すべきことであろう、おそらく。
 それにしても、劇中で里奈(加藤ローサ)と本能寺が共演していたCMは、まるで一昔前のサンガリアのそれのよう(関西限定ネタかもしれませんが)。あの撮影が、本能寺のどんな演技でOKテイクになったのかは知りたかった気もする。(安川正吾)

第3回(2006年10月31日放送)

☆☆
 先週のレビューで触れた、「リチャード三世」公演の観客席がガラガラであった件は、この公演に客が入っていなかったという表現だったらしい。「日本を代表するシェークスピア俳優」が東京でやる公演なら、いくら「当日券あり」にしても、あそこまでのガラガラっぷりはやりすぎだと思うのだけれど……。ともあれ今回は、そのガラガラな客の入りを、本能寺海造(藤田まこと)のバラエティ番組出演によって何とかしようとするお話。ネタが大食いである時点でオチが大福であることは容易に想像できるものだったし、大福を嬉々として食う本能寺のどこにそれほど大衆を惹きつける魅力があったのかは全くわからなかったが、とにもかくにも公演は一転大盛況に。ひねりのなさだけは一貫して筋が通っている。それにしても、先週分で提示された、初日の本能寺の演技が大評判を呼んだという話はいったいどこの時点のこと?そんなツッコミはするだけ野暮だろうか。
 今回のもう一つの軸は、宙太(吉川史樹)がどう考えても本能寺の子供ではないという件への言及。この「家族パート」は、「おやすみなさいは、家族の数だけ聞こえるんだ」という瞳美(松たか子)のリリカルなナレーションがうまく締めていた。……としても、先の「演劇パート」と「家族パート」、ついでに瞳美による「想像パート」が何一つ絡み合わずにバラバラな印象のままで終始するのは残念すぎる部分。
 役者陣の絡みがずいぶんこなれてきた感じで、ずいぶん見やすくなった印象はある。加えて、全く笑えないあの「想像パート」が減少傾向にあることも明るい材料かもしれない?(安川正吾)

第2回(2006年10月24日放送)

☆★
 どこからが笑えてどこまでがお寒いかは人によって違うだろうから、コメディをその笑える度合いで評価するのはとても困難なことだ。それを百も承知で言わせてもらえば、人々の機微が織りなす人情喜劇的可笑しさにしろ意外な要素が飛び出す突き抜けた可笑しさにしろ中途半端なこのドラマが、作り手側が意図しているほど笑える出来になっていないことは確かではなかろうか。瞳美(松たか子)が想像する「セーラー服男」「棒高飛び男」「カンガルー女」の話がことごとくつまらないのは大目に見るとしても、「リチャード三世」の幕が開くかどうかが大した緊迫感を生んでいないのは致命的で、「笑える」ための状況設定が全く足りてない。その初日舞台の模様から「それが大評判になった」という翌日以降の話が入って、また初日の舞台後に戻るという構成も、あり得ないとは言わないが、説得力を持った形で提示されているとは言い難い。加えて子供達がらみの話にも新鮮味が感じられないとなれば、このドラマで見るべきは、ほとんど主人公の健気な仕事っぷりのみということになってしまう。
 それにしても、初日の舞台の幕が開いたという割に客席はガラガラだったり、前回の予告(らしきもの)にあった映像がなかったりと、なんだかこのドラマの現場も劇中の「リチャード三世」並に混乱しているように見えるのだが、下種の勘ぐりだろうか。(安川正吾)

第1回(2006年10月17日放送)

☆☆
 主人公の烏山瞳美に、というよりは“あの”松たか子に向かって放たれる「演劇やったってもうからない」なんて台詞にはニヤリとさせられたし、芸達者たちが織りなす軽やかなシーンの連打はなかなかに楽しかった。そんな当初の勢いの中では、「芸能プロダクションがティッシュペーパーでスタッフ募集をする?」という疑問などは些細なこととして霧散してしまった。しかし、瞳美がシェークスピア役者・本能寺海造(藤田まこと)のマネージャーになり、二人が会ってさあここからが本題……となるはずが、むしろ失速してしまったような印象を受けたのはなぜだっただろうか。わがままな役者とマネージャーの間で何らかの摩擦が生まれるのを期待していたのだが、瞳美がほとんど一目で本能寺の本質を見抜き、親近感さえ感じている様子なのには拍子抜けしてしまった。最も面白さを感じられるべき部分に全く気持ちが動かないままに、間髪を入れず本能寺の子供だと名乗る桜子(川島海荷)と忠太(吉川史樹)が現れるのだが、この二人がとっくに閉まった劇場にやってくるのも唐突なら瞳美が二人を預かることになるのも唐突で、釈然としない感じがどんどん積み重なっていく。最後に虚仮威し感いっぱいのテロップ入り次回予告でだめ押しされた感じで、今のところは役者魂もドラマ魂もあまり感じられないといったところ。(安川正吾)

役者魂!

フジテレビ系火曜21:00〜21:54
制作:フジテレビ、共同テレビ
企画:高井一郎
プロデューサー:船津浩一
脚本:君塚良一
演出:若松節朗(1、2、5、8、11)、村谷嘉則(3、6、9)、木下高男(4、7、10)
音楽:森英治
メインテーマ:S.E.N.S.
主題歌:『みんなひとり』松たか子
挿入歌:『スロー・ラヴ』竹内まりや
出演:烏山瞳美…松たか子、相川護…森山未來、梓里奈…加藤ローサ、福田桜子…川島海荷、福田忠太…吉川史樹、斉藤和子…濱田マリ、アントーニオ…富岡晃一郎、山崎紀夫…前川泰之、美剣玲二…阿部力、三村哲…水谷あつし、ディレクター…マギー、大野木京子…平淑恵、細野辰夫…奥田達士、ディレクター…小松和重、相川五郎…小野武彦、梓幸一郎…白井晃、森先生…古田敦也、キャバクラ店長…八十田勇一、本能寺三津子…紺野まひる、高橋一子…畠山明子、上田二美子…久保田磨希、レポーター…尾野真千子、小山田…春海四方、河野…長谷川朝晴、福田和明…山崎清介、福田まり子…戸田菜穂、柳沢光春…香川照之、本能寺海造…藤田まこと