結婚できない男

最終話「幸せになって悪いか!!」(2006年9月19日放送)

☆☆☆
 極めて様式的な(?)一人手巻き寿司から、桑野信介(阿部寛)へのみちる(国仲涼子)の愛の告白がケンのきゅうり好きに摩り替わってしまうオープニングにしろ、夏美(夏川結衣)が見立て役になるテレビ出演のためのシャツ選びにしろ、各エピソードの粒立ちのよさは最後まで衰えなかった。こういう見せ方のドラマは最近ほとんどないので、そういった意味でも新鮮に映る。シャツが敷き詰められたテーブルに寝転がる桑野の至福的俯瞰画と、みちるに恋のアシストを約束させられて落ち込む夏美が病室のベッドで倒れこむ際の孤独的俯瞰画が対になっているあたりの、ディテールの作りこみなども見逃せない丁寧な仕事である。
 本当に言いたかったことを不本意な編集でカットされていたテレビ出演を中川家一同で見ている途中、発作に襲われた母・育代(草笛光子)が病院で語る、“本当の一人ぼっち”論には実感と重みがあった。これを契機に桑野のスタンスが微妙に変化を見せるのは、とても説得力があったように思える。
 桑野とみちるを2人きりにする実験であったはずのみちるの引っ越しパーティ中、みちるの存在を無視して、桑野と夏美が恋人か夫婦風の痴話喧嘩を繰り広げるあたりのおかし味としみじみのバランスも程よい感じ。コンビニの店員とレンタル屋の店員が結婚してたり(おそらく)、金田(高知東生)が実はいいヤツだったりといった、メインストーリーには関わりのないエピソードも、それが桑野に変化をもたらす何らかになっていて実に手厚い。それにしても、金田もまた一人焼肉派だったとは!すぐさま“ちょっと、いい友達”としてホームページに登場したあたり、結婚できない男同士の共感ゆえか。金田を最後に別種の桑野と位置づけたのは、とても気が利いたオチである。
 そして桑野と夏美の関係性もドッジボールからキャッチボールへ。病室での捻りの入った告白風景も、いかにもこの2人らしくてうれしくなってしまった。明るくて開放的で、人がいつも集まるような家という注文は、確かに桑野にはあまりにハードルが高すぎたかも。スペシャルを予測した下種の勘ぐりを恥ずかしく思うほどに、清々しくも微笑ましいエンディングも一流だった。
 それにしても、桑野役の阿部寛はお見事だった。再びコメディへの適正を見せた夏川結衣との掛け合いも最高。国仲涼子も最後には一時期の矢田亜希子のようなよさを出して光った。その他のキャストも多すぎず、でしゃばりすぎず、実に程よい感じで、まさにこのドラマそのものだったという印象。今クールほぼ唯一と言っていい、見ごたえのあるこの連ドラは、最後の最後まで満足させてくれる出来ばえだった。(麻生結一)

第11話「花柄がキライで悪いか!!」(2006年9月12日放送)

☆☆★
 その無礼偏屈ぶりに、いざという時には誰も助けてくれないであろうと思われた桑野信介(阿部寛)が、逆に男につきまとわれているみちる(国仲涼子)を助けてしまうというお話も、一番このドラマらしかったのは花柄のエピソードだったか。クライアントから壁紙に花柄をという依頼がくるが、この世で嫌いなトップ5に入るほどに花柄嫌いな桑野はそれを拒絶。一人チーズフォンデュ中、桑野が花柄的神経症に襲われるシークエンスには大笑いしてしまった。
 少しは人間らしくなるチャンスと夏美(夏川結衣)に発破をかけられて、ストーカーメールに悩まされているみちるのボディガードに晴れて就任した信介も、もはや公認で仲良くできるケンと捨てられた自転車で戯れていたばっかりに、自転車盗難犯の嫌疑をかけられたり、といった小ねたの積み重ねもやっぱりさえてる。
 結局ストーカーに桑野が直接一喝して問題解決となるも、その勇姿に見せらたのか、みちる(国仲涼子)は桑野に引かれはじめていることを夏美に告白するところで最終回に持ち越したあたりの物語の進め方も、最終回を見ずにはいられないように出来ていて手堅い。
 桑野から、人の世話を焼いてれば寂しさを紛らわせるから、と指摘される夏美は、心で思ってることと、表に出すことが違ってることが多い、という部分まで桑野の理解は進んで、これまた恋一歩手前という感じ。ただ、『アットホーム・ダッド』方式が再び取り入れられるのであれば、最終回はその点の解決は示さずに、スペシャルに引っ張るのではないかと思えてくる。そういういやらしいやり方も了解したくなるほどに、こうなったら桑野にはいつまでも一人でいてもらって、シリーズ化していただきたいと願うばかり。そう思えるほどに、このドラマの阿部寛は卓越している。夏美やみちるの思いなどとは無関係に、「新世界」で無心にタクトを振る桑野はやっぱり愛しすぎるでしょう。(麻生結一)

第10話「女ごころがわからなくて悪いか!!」(2006年9月5日放送)

☆☆★
 これまではスポットが当たることがなかった沢崎(高島礼子)がメインになった回も、持ち回りのメイン風にならなかったのは、桑野信介(阿部寛)との関係性はもちろん、夏美(夏川結衣)との距離感もきちっと描かれていたためだろう。引き抜きに揺れる沢崎の心情は淡いのだけれど、そのあたりがこのドラマのテイストにマッチしていてよかった。これで桑野、夏美、沢崎の立ち位置が鮮明になりすぎると興ざめなところだっただけに、最後に導かれたあいまいな大人の距離感も何となく気持ちよかった。
 今話では完全に脇に回った夏美は、内科医というよりも精神科医のようだと前話の感想に書いたけれど、ついにはそれも超えて、人生相談の域にまで達してきてる?! どちらにしても、桑野と夏美の間柄はいっそうに仲良し小良しで楽しい。
 宴会で常に男が出来るか否かの対象になる、幸せになりたいだけのみちる(国仲涼子)はついに、桑野とケンちゃんの密会現場を抑える。

みちる「あなたたち、やっぱり!」

まさかここで、『不信のとき』で頻発するようなベタ台詞が炸裂するとは。
 ところで、

桑野「御手洗って誰だ?」

の御手洗さんはのちのちに登場するんでしょうか?(麻生結一)

第9話「彼女ができて悪いか!!」(2006年8月29日放送)

☆☆★
 このドラマでは桑野信介(阿部寛)は患者として、内科医である夏美(夏川結衣)のもとに何かと通いつめるのだけれど、その関係性はむしろ患者と精神科医のそれに映る。大体、持病がない限りにおいて、あれほど内科に通う人はいないし。ただ、それでは『存在の深き眠り』か、もしくはウディ・アレンの映画になってしまうと配慮してか、日本が舞台のコメディでそのシチュエーションをやってしまうのは時期尚早ということで(永遠の時期尚早かもしれないが)、夏美は精神科医ではなく、内科医というちと苦しい設定の落とどころにしたのだろう(ちなみに、ウディ・アレンの新作『マッチポイント』は良作でした。全盛期=80年代傑作群の比ではないけれども、やはりお薦めであることには変わりありません)。
 そうなってくると(患者と精神科医であるならば)、桑野と夏美は無理に恋に落ちなくてもいいような気がしてくるわけだが、それではみんなが納得しないだろうということで、本格的にそういう風向きにもなってきたりもしているも、そういうありきたりな展開が、『マッチポイント』を見た後ではちょっぴり悲しかったりもして。
 良雄(尾美としのり)のとばっちりでキャバクラ嬢・由紀(三津谷葉子)と知り合った桑野の事実上の失恋が地味にみじめだったのが、このドラマらしい婉曲が健在でうれしかった。ジョイポリスではしゃぐ桑野は、まさに28年前の少年時代のように生き生きと映っていただけに、いっそうにかわいそうで。夏美も初見合いを経て、恋愛して、結婚したいとの初心情吐露。やはり普通のエンディングへ向けて、このドラマは動き出している模様。(麻生結一)

第8話「犬がキライで悪いか!!」(2006年8月22日放送)

☆☆☆
 ケンちゃんの目の演技に★一つおまけ?所詮は『恋愛小説家』のパクリかと何となく見進めていたのだが、せっかく作ったタイタニックの模型をケンちゃんが壊したと思い込んだ桑野信介(阿部寛)が、保健所ならぬ夏美(夏川結衣)のもとにケンちゃんをあずけた後の展開で、桑野のこれまでとは違った一面が垣間見えてちょっと面白かった。
 とりわけ、夏美との散歩中に行方不明になったケンちゃんを、献身的に探し回る桑野が何となしに悲しいやら、愛おしいやら、かわいらしいやら。ケンちゃんが溺れていると思い込んで、川に飛び込んでいく桑野を見つめる夏美の眼差しも、これまでのそれとは大きく違っていたように思えたし、密かにここが二人の関係性のターニングポイントだったりするのかも。
 みちる(国仲涼子)の虫垂炎はドラマ的にもいかにも急性?!このドラマの登場人物は、1回は中川病院にお世話になるめぐり合わせだったりして。それにしてもケンちゃんの名演技が光った。これだったら『サプリ』の主役だってこなせたか?!(麻生結一)

第7話「親戚づきあいが嫌いで悪いか!!」(2006年8月15日放送)

☆☆★
 「親戚づきあいが嫌いで悪いか!!」のサブタイトルのみでつかみがOKというのはうまいというか、ズルいというか。桑野信介(阿部寛)と夏美(夏川結衣)の父・康雄(竜雷太)との結びつきがいかにも弱かったために、桑野と康雄の絡みにちらほらと不自然さを感じさせてしまったのは当然のこととも思える。それでも桑野と夏美の掛け合いのみで1話乗り越えるに十分な面白みを有しているのは強いというか、ズルいというか。一人ビアガーデンに一人金魚すくいと、桑野の一人でできるシリーズ(?!)も、今回は夏の風物詩づくし。再婚する康雄を評して、なぜ二回も結婚するのか問答もいかにも楽しかったし、夏美の普通の男を待つわ宣言にも笑ってしまった。(麻生結一)

第6話「融通きかなくて悪いか!!」(2006年8月8日放送)

☆☆★
 桑野信介(阿部寛)の偏狭ぶりがことごとく面白かった第4話、第5話ほどに盛り上がらなかったのは、結局桑野が常識的に振舞ってしまった流れに違和感を覚えたかもしれない。もちろん、桑野の偏狭ぶりが一段落しないことには恋愛モードもおぼつかないだろうから、それはそれでいいのかもしれないが、だったらサブタイトルに「融通きかなくて悪いか!!」はしっくりこないかもしれない。また、新築工事を依頼してくる有名なイラストレーター・結城(白井晃)が一辺倒な俗人だったのも、後半の展開を薄っぺらにしていた。こういう悪代官キャラを登場させるのは、『水戸黄門』か『特命刑事 只野仁』ぐらいにしていただきたい。
 ただ、桑野と「すごく地に足が着いている」夏美(夏川結衣)の掛け合いだけでも見せてしまえるあたりは、これまでの蓄積のおかげさまというべきか。お好み焼くこと自体も、桑野にとってはもはや様式美。そんな桑野に翻弄される夏美も随所におかしかった。このコンビの掛け合いは間が絶妙である。(麻生結一)

第5話「家に人を入れないで悪いか!!」(2006年8月1日放送)

☆☆☆
 第4回に引き続いて、ドラマの出来ばえも桑野信介(阿部寛)のパラノイアぶりも好調を持続中。他人を家に入れない(仕事を家に持ち込まないならぬ、他人を家に持ち込まない?!)主義主張の桑野はただでさえ仕事がタイトなのに、さらに仕事を請けおって、さらには締め切りが迫まるほどに思わず違うことに手をつけてしまうものだから、さらに己の首を絞めることになって大変。このあたりは誰しもが人生中に経験する試練につき、汚れたコップを洗うまではまだ序の口で、キッチンを泡だらけにして、大掃除はじめちゃう愚かしさには身につまされるやら、いとおしいやらで泣けてくる?!
 BGMでは曲ばかりでなく、演奏者にも凝る桑野も、

桑野「ショルティじゃなくて、バレンボイムなんだよな」

って言ったからにはブルックナーに狂乱する桑野も見たかったけれど、編集が不自然だったので(ジャンプカット風でむしろ効果的?!)、もしかしたらカットになったのか。新しい廉価版が多かったりするCDライブラリーを見ていると、長年のクラシックファンには見えないのだけれど……。
 ただ、ちょっとしたディテールに冴えを見せている場面は別にもあった。しょうがなしにはそうめんは食えないとスーパーに急ぐ際、橋の欄干を叩きながら行くあたり、成熟しきれていない桑野の子供っぽさが垣間見えてニヤリとさせられた。
 徹夜の末についにというか、もはやレビュラー的に倒れる桑野。それでも病院を抜け出して仕事を続行しようとするも、再びダウン。意地でも桑野宅に潜入診察しようとしていた夏美(夏川結衣)が裏技を発揮してついには観念するまでの流れを冷静に考えると、それほどまで医者としての任務を果たそうとする夏美はちょっと奇妙に映るが、桑野が平素もっと奇妙なためにいい感じでブレンドされていたかもしれない。夏美の手料理にも文句たらたらの桑野。桑野の筋金入りの偏屈ぶりはまだ当分楽しめそうで頼もしい限りだ。(麻生結一)

第4話「休日を一人で過ごして悪いか!!」(2006年7月25日放送)

☆☆☆
 これまで以上にあるあるとうなずきたくなるようなエピソードの大全集ぶりに、たびたびとクスッと出来た。桑野信介(阿部寛)と夏美(夏川結衣)が休日の残りを埋めるために、お互い一人で参加したはとバスの寅さん的下町ツアーからケッサク。バスガイドを泣かしてしまうウンチクぶりもいかにもだけれど、一人さびしく乗った夏美と自己啓発のために乗った己は違うと胸を張る桑野がおかしいやら悲しいやら。一般的なところでの、男性の寅さん好きと女性の寅さん好き比較も確かにとうなずけた。このあたりの芸が細かいのは楽しい。
 花火がよく見える部屋話もあるあると思えたが、屋上で一人花火を独占する桑野の作法は私もやっていることにつき、その笑いはいっそう苦々しく感じられたりして。その隠れ家を夏美やみちる(国仲涼子)らの来襲に犯されてしまった悲しみを、花火ウンチクで注目を浴びて高潮する自慢げが上回るあたり、皮肉屋の桑野とてたまらなくキュートに映るが、最後にはさらに上の貯水タンク(?)にまで登って、再び一人花火に興じるというオチもやんわりと捻りがきいていていい。大人の鑑賞に堪えるドラマとしては、緩い方ではこれ、緩くない方では『美しき罠』がお薦めである(『美しき罠』の詳細はそちらのレビューをご覧ください)。(麻生結一)

第3話「好きにお金を使って悪いか!!」(2006年7月18日放送)

☆☆
 そこに存在しているだけでもすでにクスッとくる桑野信介(阿部寛)は、その偏屈ぶりでも相変わらず好調を維持している。マンション購入を切実に考えつつある夏美(夏川結衣)との掛け合いもこれまた相変わらず緩々で、その反目ぶりがちょっと気持ちよかったり、さらには癒されたり。みちる(国仲涼子)にとっての癒し系=夏美は視聴者にとってもイコールの模様だ。
 同じく建築家である金田(高知東生)と信介がついに遭遇!この金田のキャラクターは『不信のとき』の小柳(石田純一)と相通じるところがあるような。もはや定番の信介が金田のホームページを揶揄するシーンも、信介と金田の対比が効いていて面白い。
 ただ、昨日今日知り合ったお隣さん=みちるに信介がお金を貸そうとする展開には、果たしてリアリティはあるのだろうか。それぐらい変人っていう説明でもなさそうだったし。結局、マンションの修繕積み立て費は叔父さんが払ってくれることになる、というどうでもいいようなおざなりな結末はこのドラマのテイストに似つかわしくていい気がしたが……。(麻生結一)

第2話「好きなものを食って悪いか!!」(2006年7月11日放送)

☆☆★
 スポーツにいそしむ若者の青春ドラマも夏らしくていいかもしれないが、ただでさせ湿度が高いところにそれは暑苦しいと思われる方には俳優のアンサンブルで楽しむこの緩々な大人のドラマをお薦めしたい。第1話に引き続いて、桑野信介(阿部寛)の偏狭ぶりが一々かわいい。気難しい人間を気取るわりには、密かに焼肉屋特集の雑誌を机の棚に隠し持っているあたりは、かわいいを通り越して悲しかったり。ちなみに、マンションのお隣さん、みちる(国仲涼子)と騒音対決する際は、ショスタコーヴィチの交響曲第5番とマーラーの交響曲第5番の両5番最終楽章が定番の模様。
 病院通いもすっかり板についてきた信介は、いっそう女医の早坂夏美(夏川結衣)と絡む機会が増えてきた。印象は悪いからいいにわかった方がポイント高い、との一般論がこのドラマの結末であることはすでにわかっているも、それまでの過程をぜひとも緩々に楽しませていただきたいところだ。(麻生結一)

第1話「一人が好きで悪いか!!」(2006年7月4日放送)

☆☆★
 今クールのドラマのラインナップを眺めるにつけ、すっかり憂鬱な気持ちになってしまっていた。尾崎将也脚本作のここ数作を振り返るに、このドラマにもまったく期待していなかったのだが、この第1回は意外なほどに冴えていて、ちょっとうれしくなってしまった。『アットホーム・ダッド』が好篇だったことを思い返すと、阿部寛を有したこの脚本家、プロデューサーチームは相性がいいのかもしれない。
 マンションの部屋伝いに地味なアクションを見せたり、お腹が痛くなったり、お尻を丸出しにしたりと終始大忙しだった独身の建築家・桑野信介の存在自体がことごとく面白いのは、ひとえに阿部寛の力によるものだろう。受けてたつ女医・早坂夏美(夏川結衣)も随所におかし味を発揮。『菊亭八百善の人びと』が最高だった夏川結衣のコメディエンヌぶりも楽しみだ。(麻生結一)

結婚できない男

フジテレビ系火曜22:00〜22:54
制作:関西テレビ、MMJ
プロデューサー:安藤和久、東城祐司、伊藤達哉
脚本:尾崎将也
演出:三宅喜重(1、2、5、8、12)、小松隆志(3、6、9、11)、植田尚(4、7、10)
音楽:仲西匡
主題歌:『スイミー』Every Little Thing
出演:桑野信介…阿部寛、早坂夏美…夏川結衣、田村みちる…国仲涼子、村上英治…塚本高史、千鶴…SHEILA、小沢真理…西丸優子、江森和美…高松いく、バーテン…長岡尚彦、レンタルビデオ店員…西尾浩行、コンビニ店員…立花彩野、棟梁…不破万作、ウェイトレス…松井涼子、中川ゆみ…平岡映美、中川良雄…尾美としのり、中川圭子…三浦理恵子、吉川沙織…さくら、金田裕之…高知東生、遊井亮子、山口良一、瀬戸陽一朗、蒲生麻由、青柳文太郎、山口詩史、武藤晃子、白石亜沙子、MARI、小林幸彦、相場貴晴、加賀美早紀、鹿内寛子、白井晃、乃木涼介、竜雷太、三津谷葉子、冨家規政、岸博之、KEN…こつぶ、桑野育代…草笛光子、沢崎摩耶…高島礼子