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うちはステップファミリー (TBS系月〜金曜13:00〜13:30)
愛の劇場
製作/総合企画アンテンヌ、TBS
制作協力/東北新社
企画/津留正明
プロデューサー/高橋泰、小越浩造
脚本/西荻弓絵、関えり香、藤井清美
演出/清水満、油谷誠至、大塚徹
音楽/原田末秋
主題歌/『優しくなりたい』森口博子
出演/小山田貴子…森口博子、未来…近内里緒、直…枚田菜々子、大地…坂東慶伍、匠…吉田悠真、摩耶…佐々木麻緒、林田大三郎…阿藤快、林田敏子…服部妙子、小山田真澄…野口ふみえ、小山田雅嗣…小宮孝泰、小山田美鈴…辻沢杏子、三浦英雄…前田耕陽、高見沢英子…川俣しのぶ、中村公子…小林美江、川合和志…大森ヒロシ、吉村先生…弘中麻紀、春日千里…福島まり子、谷口先生…佐藤健太、花島先生…藤井美加子、工藤先生…橘麦、教頭…河田義市、内山萌子…和田みちる、高木江美…中島綾子、竹本蘭子…高田敏江、松本先生…中上ちか、山中先生…永田杏子、長谷川真琴…杉山彩子、高野翔…大高力也、店員…番場祐海、美紗…奈良部彩子、ナレーション…桜井麻美、小山田雅臣…坂上忍
ほか

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第4週(4/25〜4/29放送)
☆☆
 転校生の翔(大高力也)をめぐって、未来(近内里緒)と直(枚田菜々子)が火花を散らすのが第4週の焦点。面白がった(?!)貴子(森口博子)の発案により、未来はポトフ、直は茶碗蒸しの手作り料理で翔のハートを射止めようとするも、翔には「遠恋で付き合ってる」ガールフレンドが入ることが発覚して、2人は同時に失恋してしまう。子供の料理対決をテレビで見るのは『料理少年Kタロー』以来かな。
 雅臣(坂上忍)が大事にしていた天体望遠鏡を壊してしまったことを大地(坂東慶伍)が謝るも、実際に望遠鏡を壊したのは匠(吉田悠真)で、という展開は、これまでのリピートっぽいなぁ。脚本家がシフト制なので、こういうかぶり方は仕方ないのかもしれないけれど。
 直によって、雅嗣(小宮孝泰)はカチューシャのおっさん、摩耶 (佐々木麻緒)は珍獣と命名される。今回の恋愛騒動のおかげで、貴子と未来の距離もかなり縮まってきたみたい。(麻生結一)


第3週(4/18〜4/22放送)
☆☆
 貴子(森口博子)の母・敏子(服部妙子)が貴子の結婚祝いとしてテレビ局に勤めているご贔屓さんからもらった「モーニング娘。」のコンサートチケットと、華道家の雅嗣(小宮孝泰)から未来(近内里緒)がプレゼントされたオペラ「フィガロの結婚」のチケットの公演日時がちょうど重なってしまって、というのが週を通しての横糸で、メインストーリーは足に障害のある匠(吉田悠真)が大地(坂東慶伍)の強力を得てドッジボールを克服しようとする話。体育の時間に脳震盪を起こしてなお体を鍛えようとする匠のことで、大地が無理にやらせているのだと勘違いした貴子から一方的に叱られるも、いっさいの言い訳をしなかった大地はなかなかの男前。大地がなぜクライミングをやるようになったかにも途中触れられていた。
 匠が捨て猫の救出劇を演じたために、コンサートに間に合わなくなってしまう小山田家ファミリー。結局未来もオペラを取りやめにしたことで、恒例の焼肉ディナーに流れ込んで家族の絆がちょっぴり深まった格好に。ただ、父・大三郎(阿藤快)が許してくれたおかげでコンサートに行くことが出来たという貴子の小学時代の思い出とのリンクはすっかり薄れてしまった。
 社会のみとはいえ、猛勉強の末に未来をテストの点数で上回るも、他のエピソードとの兼ね合いで自身も認めるようにすっかり印象薄になってしまった直(枚田菜々子)は、『キッズウォー』でいけば茜とかぶるポジションか。ケガをした匠の様子が心配で、大地の部屋にコンパスを借りに行くエピソードで、未来の優しさがはじめて垣間見える。「嵐が巻き起こる」云々の毎話最後のナレーションは余韻を限定してしまう気がしてならない。(麻生結一)


第2週(4/11〜4/15放送)
☆☆★
 習慣の違いに小山田家を二分しての大騒動という展開自体は第1週とさほど変わらないも、継母の貴子(森口博子)に決して心を開こうとしない未来(近内里緒)と、さばけたふりして強がる直(枚田菜々子)の2つのメリハリがあるのはドラマ的に強い。それぞれの少年(少女?!)野球とヴァイオリンの発表会の応援を通して、少しは打ち解けるのかと思いきや、まったくそういかないあたりも簡単じゃなくていいんだけど、それが極端に走る悪例が頭をよぎるだけに、まだまだ気を抜けない?!
 誰が見ても華道家のパロディ・雅嗣(小宮孝泰)と、ママさんコーラスにしても世田谷区と中央区では違いがあることを見せ付ける美鈴(辻沢杏子)の2人もかなりの勘違いセレブ風だが、出された紅茶に受け皿を添えない大三郎(阿藤快)を叱る貴子も間違ってるでしょ? 実は注意した方も間違ってるという間違いの二重構造だったりする?朝はワッフル、夜は焼肉が定番という小山田家日曜日の以前からの決め事も、朝はともかく夜は意外に庶民的だったりするあたりは、酔っ払った貴子の本音を引き出すために必要だった設定ということで。
 カメのえさをハムスターに与えるなどなど、摩耶 (佐々木麻緒)の爆発ぶりが一々笑える。(麻生結一)


第1週(4/4〜4/8放送)
☆☆
 タイトルからも何となく予想はついていたが、雅臣(坂上忍)と貴子(森口博子)のどちらもが子連れ同士なので、ドラマのにぎやかさも二倍になる。となると、どうしても連想してしまうのが、同様に子連れ同士の家族生活を描いた『キッズウォー』。シリーズが深まるにつれて、ドンドンお話がデタラメになっていったあのドラマのトラウマはいまだに払拭できていないが、こちらのドラマの作り自体はいたってオーソドックスである。朝食にごはんかパンかあたりでもめるあたりも、新味という部分からはゼロに等しい。
 坂上忍が夫役を演じていた『銀座まんまんなか』こそをシリーズにしてほしかったけれど、こちらの方がその脈はありそうな気も。何はともあれ、主題歌までもこなす森口博子づくしのドラマ。(麻生結一)




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