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すずがくれた音 (TBS系月〜金曜13:00〜13:30)
愛の劇場
製作/泉放送制作、TBS
企画/津留正明
プロデューサー/山津俊一、島崎敏樹
脚本/西荻弓絵
演出/金子与志一、小池唯一
主題歌/『君がくれた日』ナチュラル ハイ
出演/風祭麻子…高田万由子、風祭貴史…尾美としのり、風祭優…後藤果萌、風祭大…広田亮平、風祭咲…嶋田あさひ、大沢敬介…沼田爆、大沢カツヨ…田根楽子、大沢夏子…宮地雅子、石井哲也…前田耕陽、竹内慶子…和泉ちぬ、石井玲子…橘ゆかり、奥山梢…山口詩史、栗城亜弓…池津祥子、山本美里…岡あゆみ、高野深雪…塚越小幸、山本紘一…友井雄亮、医者…税所伊久磨、手話通訳者…青山鉄兵、斉藤・夫…佐藤祐一、斉藤・妻…井上麻美、風祭紀子…高仁知絵、石井真之介…堀田力也、大の担任…木川淳一、渚…金本南希、ヨガの先生…森田昭子、子分1…村崎真彩、子分2…菊地希、子分3…中澤花恋、バイトのユキ…西條美穂、大沢完吾(赤ん坊)…小沢勇翔、智…依田悠希、獣医…大塩武、鈴木・妻…唐木ちえみ、フランス人…マック・ベンソン、トリマー…憩居かなみ、風祭節子…久里千春、風祭忠介…天田俊明、竹之内和雄…高松英郎
ほか

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第3週(9/20〜9/24放送)
☆★
 マンションの管理組合に訴えられたことによって、またまたすずを飼うことがピンチに。と、何だかこの繰り返しばかりの印象だし、依然バタバタとしているので、見ている方もなかなか落ち着けない。聴覚障害者である美里(岡あゆみ)が聴導犬について演説する場面なんかなかなかいいんだけど。(麻生結一)


第2週(9/13〜9/17放送)
☆☆
 ついにやってきた聴導犬候補生(犬?!)、すずのお利口さんじゃなさすぎぶりに振り回される風祭家の面々。お隣の玲子(橘ゆかり)から夜鳴きがうるさいと怒鳴り込まれたために、部屋中に防音壁を貼り付けて要塞化しちゃったり、冷蔵庫のコードをかじられたために、朝食が賞味期限ギリギリの非常食になったりと、次々に“すず災害”が巻き起こる。
 すずのしつけをき然としようとの“き然と作戦”もすずかわいさに徹底せず、聴導犬協会のパピークラスでソーシャライザー失格の危機に。5回に1回しか従わないすずを、犬嫌いの貴史(尾美としのり)の母・節子(久里千春)が渾身の「NO」で一発お座りさせてしまったりするあたりは面白かったが、全般的に過剰演技、過剰演出、過剰エピソードのテンコ盛りで、見ていてどうにも落ち着かない。こういうネタはもう少ししみじみとやってくれた方がいい気がするんだけれど。(麻生結一)


第1週(9/6〜9/10放送)
☆☆
 聴導犬をテーマにしたドラマでは、FMシアターで放送された犬を主人公に描いた『カーン』が異色の面白さで印象に残ってるけれど、これは聴導犬候補となる捨てられた子犬を預かって育てるボランティアをはじめた一家の成長を描いた正統派路線のドラマの模様。脚本はオリジナル以外はやらないのがポリシーらしい西荻弓枝さん。
 聴導犬候補生のソーシャライザーとなる風祭一家の面々の中では、いつも夢でうなされている気弱な長男・大(広田亮平)と、何事にも辛らつなガリ勉系の長女・優(後藤果萌)のキャラクターにインパクトあり。まぁ、あれほどにガサツな母親・麻子(高田万由子)が側にいて、優のような神経質な子供が育つとは思えないけれど。実は麻子は、演じる高田万由子のままに東大出身の設定だったりして。
 聴導犬をインターネットで検索して、長州力&長寿村が出てくるあたりに代表されるギャグっぽいところはいまいちパッとせず。それでも、大が以前に遭遇した捨て犬のすずが聴導犬の候補に選ばれるという、わかりきった展開を決して裏切らない話の流れには温かみがあっていい。ただ、アレルギー検査の過程などはちょっとやりすぎでしょ。意地悪な西荻脚本らしいっちゃ、らしいけど。(麻生結一)




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