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南くんの恋人 (テレビ朝日系木曜21:00〜21:54)
制作著作/tv asahi
企画/高橋浩太郎
プロデュース/黒田徹也
原作/内田春菊
脚本/中園ミホ(1〜11)、福間正浩(5)
監督/佐藤嗣麻子(1、2、5、6、10、11)、新城毅彦(3、4)、木内麻由美(7)、大垣一穂(8、9)
音楽/住友紀人
主題歌/『瞳の中のGalaxy』嵐
出演/堀切ちよみ…深田恭子、南進…二宮和也、日下部征一郎…田辺誠一、野村麗花…宮地真緒、南桜…安倍麻美、大原幸作…石井智也、坂井眞澄…石橋奈美、小久保尚子…荻野なお、医師…藤田宗久、貴山侑哉、剛州、大塚洋、来須修二、田澤有里朱、堀切千次…北村総一朗、石井めぐる、車田梨恵、老人…桜井センリ、南謙一…西村雅彦、南竹子…名取裕子
ほか

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第8回(8/26放送)
☆★
 麗花(宮地真緒)のいい人化はカモフラージュに過ぎなかった、というわけで、交通事故に遭って腕を負傷したという口実から麗花は南家に潜入。また随分と強引な展開に持ち込んだものよとも思うが、麗花の執拗な捜索にひるむことなく、そのままの姿でちよみ(深田恭子)が現れる潔さはなかなかカッコいい。(麻生結一)


第7回(8/19放送)
☆★
 簡単に言ってしまえば、家出したちよみ(深田恭子)が紆余曲折を経て、再び南(二宮和也)の元へ戻ってくるまで。せっかくのスポーツ推薦の審査会がドラマ的に効いてこないのはもったいない気もするが、ビデオをまわす大原(石井智也)がニルスなちよみをファインダーに発見する場面はなかなか効果的。(麻生結一)


第6回(8/12放送)
☆☆
 野村麗花(宮地真緒)がお色気作戦に出ていたのも今は昔か、妊娠騒動をへてすっかりいい人化する。面白かったのは、アンフォーチュンな老人(桜井センリ)がちっちゃくなったちよみ(深田恭子)を見て卒倒するくだり。キモは江ノ島の海水浴デートあたりで、ちょっといいムードに。
 再度引いたフォーチュンクッキーでは吉凶と出て、ちっちゃくてもちっちゃいなりに自立して生きていくことを宣言して家出するちよみの後姿を見つつ、『ニルスの不思議な旅』を思い出す。(麻生結一)


第5回(8/5放送)
☆★
 それなりのハイテクを駆使することでちよみの生存をテレビで生中継して、千次(北村総一朗)を安心させようと画策するあたりが今回の見せ場。最初、白ホリ風でビデオ撮影とはなるほどと思ったが、本番は書道部の部室を再現して、もっと凝ってましたね。ビデオカメラを気軽に提供してくれるいい人、大原(石井智也)には、ちよみの盗撮疑惑が持ち上がる?!
 千次が部室に駆けつけると、そこにはちよみが着ていた浴衣が置かれていて、といったちょっといい感じの場面もないことはないのだが、全体的にはのんびりしているというか、とっちらかったままにダラダラとした印象を受ける。北村総一朗も江戸っ子の役柄とは遠い気が。(麻生結一)


第4回(7/29放送)
☆☆
 恒例の家族旅行に、尚子(荻野なお)からのキャンプの誘い、麗花(宮路真緒)と2人っきりで過ごす別荘行きといったいかなる誘いも、ちよみ(深田恭子)のために断って、南(二宮和也)はまたまた堀切鮨の出前の手伝いかい。二度あったということは、三度目の出前編もあり?!
 着せ替え人形の洋服を笑顔で物色する高校生男子は、はた目にはやはり不気味か。人形ハウス購入が建築学の興味からとの言い訳には笑ったけれど。
 日下部(田辺誠一)が駅伝に挫折した理由は、ちよみの母の死が原因だったと言っても、この2人はいとこ同士でしょ。その号泣ぶりがあまりにも微妙。フォーチュンクッキー的謎の老人(桜井センリ)が双子だとすると、桜井センリの“ブルーもしくはブルー”的ツーショットが見られるのかな。ちょっと楽しみ。(麻生結一)


第3回(7/22放送)
☆★
 3科目の追試をパスしなければ留年必至の南(二宮和也)をアシストする麗花(宮地真緒)のお色気作戦は結局何だったんだろう、と思っているうちに南は追試をクリア。夏場に留年をかけた試験などあるはずもない、などと言ってしまってはドラマ自体が成り立たなくなってしまうけれど、持ち前の脚力を活かして、南が千次(北村総一朗)の店の寿司の出前を手伝ってしまったりする唐突さにもあきれてしまうことしばしば。
 小さな体で筆をふるい、英単語と世界史年表の暗記帳を作ってくれたちよみ(深田恭子)へのお礼が、おもちゃ屋の小さなベッドとはなるほどね。フォーチュンクッキーを渡して南の大物化を予言した謎の老人(桜井センリ)と遭遇するラストの雰囲気作りなどで、終始ほの暗い雰囲気を醸し出しているあたりがこのドラマのツボみたい。(麻生結一)


第2回(7/15放送)
☆☆
 南(二宮和也)と16センチの体になったちよみ(深田恭子)が文字通りケンカするほど仲がいい掛け合いを見せるのがベースで、そこに警察沙汰を回避すべく千次(北村総一朗)にちよみが一筆したためたりするバリエーションが絡んでくる展開。大人も楽しめる域とはいかないまでも、セクシーテイストも匂わせたりして、夏休み向けのドラマとしてはありかなという域。どちらかというとどんよりと暗めの雰囲気が摩訶不思議。(麻生結一)


第1回(7/8放送)
☆☆
 テレ朝はこの木9のドラマ枠に、かつての月曜ドラマ・インをスライドさせようとしているのかもと思っていたところにセルフリメイクか。コミック原作物とディテクティブ物はテレ朝ドラマの両輪。それだけに、開けてビックリのような日テレや最近のTBSのドラマのような不安定さがないところがありがたいところ。ただ、第1回の構成はバラバラという印象でちょっと心配。
 高校生役にやや年齢高め=南(二宮和也)とちよみ(深田恭子)のキャスティングというのも、テレ朝のドラマらしい独特なリアリティの追求の仕方ということで。何はともあれ、南とちよみが屋久島に旅行するんだったら、麗花(宮地“まんてん”真緒)をガイドにつけることをお薦めします。(麻生結一)




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