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バツ彼 (TBS系木曜22:00〜22:54)
製作著作/TBS
制作/TBS ENTERTAINMENT
プロデューサー/伊藤一尋
脚本/小松江里子
演出/清弘誠(1、2)、今井夏木(3、6、7、10)、加藤新(4、8、11)、吉田健(5、9、12)
主題歌/『恋の嵐』リサ・ローブ
挿入歌/『マンハッタン・キス』ティファニー、『家に帰ろう』アン・ウィルソン
出演/安達恭介…高橋克典、佐久間陽平…高嶋政伸、山根正博…天野ひろゆき、川口夏樹…真矢みき、藤井真奈美…滝沢沙織、森下美加…北川弘美、田辺紘子…中山忍、佐久間太一…佐藤勇輝、彰次…岡本光太郎、柿崎喜代…高林由紀子、柿崎俊貴…阿部サダヲ、柿崎章子…稲森いずみ
ほか

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第12回(9/16放送)
☆☆☆
 先週回の副題「本命は駄目なアイツ」のままに、章子(稲森いずみ)との関係ではこれまでの恋愛帝王ぶりを発揮できない恭介(高橋克典)が、陽平(高嶋政伸)から恋の指南を受けている様がおかしいやら、かわいいやら。そんな陽平も紘子(中山忍)との関係をはっきりさせられないことを恭介に指摘されて、その立場がコロコロと入れ替わっていくあたりの、成長しない大人の男たちの様は結構リアル。
 結局、ホテルでのなりゆきは判然とせぬままに、陽平と紘子は相思相愛に。うまくいくはずがないと踏んで、恭介と正博(天野ひろゆき)は手料理でなぐさめてやろうと準備するも、紘子を連れて帰ってきた陽平からは、

陽平「うちの台所、勝手に使って……(中略)……こいつらの料理なんて、高が知れてるよ」

との罵倒の挙句、食材を払い落とされる始末。紘子のエプロン結んであげるのに、蝶々結びを選択って、また芸が細かい。
 どう考えても紘子が一枚上手だったように映るが(ハメられた?!)、陽平が鬼の首でもったかのように、うまくいかない恭介に恋のアドバイスをする様は威厳と誇りに満ち満ちてて、この男のためにも結果オーライだったかなと思ったり。

恭介「好きかもしれない」

の「かもしれない」が引っかかる章子に信用してもらえる男に生まれ変わるべく、身辺整理をはじめる恭平だったが、真奈美(滝沢沙織)と美加(北川弘美)以外にも女性関係が出てくるは出てくるは。小林麻耶アナは元愛人役で、高畑百合子アナは電話番って、その差のつけ方には何となく納得?!
 成田での娘の別れにも、元妻の顔は映らず。この初志貫徹は○。陽平と紘子の関係は、太一(佐藤勇輝)マターでなくなったと思ったら、夏樹(真矢みき)マターですか。結局、恭介(高橋克典)にとっては、陽平=章子=最高のつれということで、「世界で一番ライトな恋」との副題のままに、女性陣に言い負かされ続ける恭介と陽平も楽しげに、気分よく終わってくれたのがうれしい。リサ・ローブの主題歌もピッタリだったのでは。(麻生結一)


第11回(9/9放送)
☆☆☆
 陽平(高嶋政伸)は章子(稲森いずみ)のことが好き、なのに章子は恭介(高橋克典)のことが好き。世に言う三角関係におかしくならない方がおかしいも、それを取り消したり、意地を張ってみたり、水に流してみたり。誰かが声を荒げるわけでもないし、絶望するわけもない展開は、いつもならば小松江里子脚本作らしい味の薄い展開と片付けちゃうバブロフの犬も、今回は大人の淡いパステル調の関係性に味があって実に心地よい。
 関係修復の四者会談でかける曲は「やっぱりボサノバ」って何で?リサ・ローブの主題曲にティファニーにアン・ウィルソンの挿入歌とくれば、絶対になつかしのポップスにオチると思ったけれど。
 あまりにもリアルに吐いちゃいそうだった陽平と紘子(中山忍)がホテルにお泊り朝帰り、というこれしかないとう急展開は、ギクシャクしていたはずの恭介(高橋克典)との関係も、男の責任を追及する側が逆転する形であっという間に修復。責任だけはとると強調する陽平の無神経ぶりとしい、恋愛には百戦錬磨のはずだった恭介が「女じゃない」章子にだけは愚痴り倒しちゃうスタンスといい、何ともカッコ悪いバツ彼たちが何となくいとおしい。
 恭介の別れた妻は後姿とは、ドラマの文法的からすればかなり変わった作り方。というわけで、シンガポールに愛娘が行ってしまうことを聞かされて寝込んだしまった恭介だったが、新聞入れに新聞がたまってたぐらいでチャイムを押す前に、

章子「こちらの部屋の人、旅行にでも出かけられたんですか?」

と見ず知らずの隣人には聞かんだろうにとも思いつつ、恭介を友達として励ます章子の背中が何とも頼もしくて。
 恭介と陽平が並んでアイスキャンディを一緒に食べるシーンとタイトルバックから連なって、ドラマはしみじみと締めくくられる。最終回が楽しみ。(麻生結一)


第10回(9/2放送)
☆☆☆
 「あぁ、面白かった」とのあとを引かない感想を持つことが出来る今クール唯一の大人のドラマがこれ。あとは、暗かったり、重かったり、若すぎだったり、気軽に次回を楽しみに待てるドラマが少なくて。
 章子(稲森いずみ)には交際を断わられるどころか、もう会わないとまで言いきられた陽平(高嶋政伸)だったにの、今度は執拗に電話攻撃って、恭介(高橋克典)や夏樹(真矢みき)に指摘されるまでもなく、こりゃ完全にストーカーだ。モテないカテゴリーで共感し合う正博(天野ひろゆき)がまた煽るものだから、珍しくベロンベロンに酔っ払った陽平は章子に追い討ちの直談判をと前のめりに勢いづくも、ドアのギリギリで恭介が阻止!前回の“フラれて痙攣事件”に引き続き、今回はドアから身を乗り出して愛をさけぶ!高嶋政伸のその卓越した身体性に思わず爆笑。
 そんな父・陽平を見かねた太一(佐藤勇輝)が独断で章子にお父さんと会ってくれるように懇願した経緯を、またまた息子をダシに使った陽平の企てと勘違いした夏樹は、のちのちそのことを陽平に謝って、2人はいっそうお近づきに?! 例えこの2人が大逆転の急接近をはかったとしても、夏樹だってもともとは恭介にゾッコンだったわけで。元妻に加えて、章子もまた恭介が好きだったと明るみになってショックを受ける陽平は、やはり恭介の後塵を拝す宿命にあるのか。少なくとも、紘子(中山忍)にはモテてるわけだから、正博よりはマシか。ということは、結論は「哀れ!正博」ってこと?!(麻生結一)


第9回(8/26放送)
☆☆☆
 フラれてもめげない登場人物たちの恋愛ゾンビ化はなはだしい!とりわけ、陽平(高嶋政伸)の絶好調(絶不調?!)ぶりがコンスタントにおかしすぎます。
 陽平は恭介(高橋克典)の後押しを受けて章子(稲森いずみ)を思い切って夏祭りに誘い、結婚を前提につき合ってほしいとついに告白するのだが、断られるにとどまらず、もう会わないとまで言い切られてしまう。尋常ならざるほどに落ち込んだ陽平は何とか家に帰り着き、恭介の出迎えをうけるなり腰を抜かして倒れこんで痙攣?! この実直な男ならば、これぐらいの衝撃だったらありかも。それでも章子のことをまったくあきらめるそぶりがないあたりがまたスゴイ。
 ことあるごとに子供をダシに使う陽平の手に関して直接的に非難しない章子も、変といえば変なんだけど。章子が恭介にこそ惹かれていることは夏樹(真矢みき)によって共通認識に。妊娠中の夏樹の体をたびたび気づかう陽平のエピソードを見るにつけ、夏樹=陽平ラインだって可能性ゼロじゃないと思ってみたり。
 大学時代、恭介が女にうつつを抜かしたせいでボート部が大会で優勝できなかったときに陽平がかばってくれたことを、恭介があそこまで恩義に思っているとなると、陽平のことをしぶとく片思いしているもう一人の恋愛ゾンビ、紘子(中山忍)を呼び寄せる計らいも納得がいくところ。
 正博(天野ひろゆき)をだしに恭介との引っ掛かりを探っていた美加(北川弘美)は、恭介をことごとく無視。それもまた、恋愛ゾンビである美加の恭介をあきらめないという意思表明だったとは、まったく恐れ入ります。(麻生結一)


第8回(8/19放送)
☆☆☆
 夏樹(真矢みき)のシングルマザー宣言に、陽平(高嶋政伸)は結婚もせずに子供を産むことに対して大反対。相変わらずの堅物ぶりも、章子(稲森いずみ)と同じ空気を吸っていたさに、二度めしも覚悟とはあまりにもおろかしかわいい。
 ドラマがはじまったころは、バツがついた同士の恋のさやあてゲーム的なドラマなのかなと思わせたが、この団欒を眺めるに三十路魂が集う友情の物語との印象に変わってきた。
 もっとも笑えたのは、田辺紘子(中山忍)から

紘子「私、主任のこと好きです!」

と告白されるなり、陽平が製図入れをポンと言わせるタイミング。即、陽平は抱きつかれたことを相談するも、つれない恭介(高橋克典)の日ごろのお返しぶりも楽しい。
 哀れ!正博(天野ひろゆき)は、美加(北川弘美)から子供のころかわいがってたクマのぬいぐるみに似てると言われて有頂天、って、元ネタは『人間の証明』じゃないの。離婚まで決意して、美加をポケットの中に入れて連れ去りたいって、今度は『南くんの恋人』のままか。なかなか自由に遊んでますね。
 結局、美加は恭平の気を引くためだけに正博とつき合っていたことが判明する。「この人と思った人はとり逃したことがない」とは、いかにもこのタイプが言いそうな台詞で妙にリアル。まるで存在していないかのように、キャスティングがされていない恭介、および正博の妻の存在が、ここにきて面白い効果をあげている。(麻生結一)


第7回(8/12放送)
☆☆★
 恭介(高橋克典)が夏樹(真矢みき)とご近所付き合い以上の関係になったことで、陽平(高嶋政伸)がさらなる堅物になる!男としてのケジメ、責任問題の振りかざし方はちょっと極端なれど、高嶋政伸が醸し出すおかし味のおかげで何とかかんとか踏みとどまっているといった感じ。亡くなった妻一筋の女性経験を熱っぽく語られてもねぇ。
 逆に、夏樹が元カレ・彰次(岡本光太郎)の子供を妊娠したことで、いっさいの責任を持とうとしない彰次に一喝入れる恭介が珍しく男気のあるところを見せて、章子(稲森いずみ)的な株を上げる。こういうカッコいいこと以外にはいいところが一つもない男を演じさせると、岡本光太郎はあまりにも輝く。『ロッカーのハナコさん』しかり。逆にそう見せといて、実は違ったというドラマもあったような。

陽平「あぁ、もういやこんな生活」

という締めくくりの台詞のタイミングが絶妙で大笑いするも、それって恭介の台詞では。章子とのデートに息子のスイミングスクール巡りって、それも色気がなさ過ぎるし。(麻生結一)


第6回(8/5放送)
☆☆☆
 泥棒よけのわけあって、部屋を隔てて章子(稲森いずみ)と一夜をともにした恭介(高橋克典)だったが、章子が唯一その話をした夏樹(真矢みき)の舌足らずを陽平(高嶋政伸)が至極真っ当に勘違いして、という成り行き自体には定番の羅列以上のものはないのだけれど、恭介と絶交宣言してからの陽介のかたくなさがあまりにもキャラクターにハマっていたおかげで、またまたライト級の面白さを満喫できた。
 女性に誠実かつだらしない遊び人風はいかにも高橋克典にピッタリだし、プライドが高く融通が利かない面とか弱い部分のアンバランスぶりもまさに稲森いずみの役柄だと思うも、何といっても高嶋政伸の高嶋政伸でしかありえないほどの実直さ加減には、役柄を超えて感動してしまう。仕入れ先の業者にだまされてピンチに陥った夏樹は、そのおかげさまで念願の恭介と関係を持つに至り、4人の関係性に微妙な揺れが生じてますます面白くなっていきそう。(麻生結一)


第5回(7/29放送)
☆☆★
 あっという間に見通せる感じで競うならば、今クール随一なのはこのドラマかもしれない。とにかく、見終えたのか否かを忘れてしまうほどにスルスルと見られるあたりが、息をすることさえもうっとうしく感じられるこの猛暑にはあまりにもありがたいところ。

陽平「今日は40度ぐらいいっちゃうのかな」

との台詞は、あの日以降に書き足したもの?! 決定稿のあがりがそれ以後だったりすると、かなりスケジュールはタイトですね。
 売り言葉に買い言葉的に恭介(高橋克典)に宣言した通り、章子(稲森いずみ)は陽平(高嶋政伸)をデートに誘うも、章子にはまったくその気がないだけに、陽平の意気込みがあまりにも悲しい。デートをロマンティックに過ごすとするなら、TBS的には映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で決まりだろうけれど、アウトドア好きの稲森さんが演じる章子は井の頭公園の散歩をチョイス。もちろん、井の頭公園のボートに乗るとカップルは別れる迷信は本当です?!「注意→反省→注意→反省」という恭介との関わりを楽しげによくしゃべる陽平が

陽平「章子さんが誘ってくれるなんて」

を連呼すればするほどいたたまれなくなるあたりがまたうまい。
 宿無し生活に終止符を打つべく、章子の部屋が見える向かいの部屋に引っ越してきた恭介を捕まえて、章子に手を出さないと娘の写真に誓わせる陽平とのコンビのおかし味はいっそう冴え渡る。お互いに主演級の高橋克典と高嶋政伸を組み合わせるとは、うまいこと考えましたね。(麻生結一)


第4回(7/22放送)
☆☆☆
 章子(稲森いずみ)をデートに誘いたかった陽平(高嶋政伸)と、そんな2人をひっつけて、さらには自分たちもひっついてしまおうとする恭介(高橋克典)と夏樹(真矢みき)。そんな4人が山にキャンプに行く話の中で、それぞれがいっそうわかりやすく描き分けられていくさばき方にツボを押さえた巧みさあり。あのバーベキューやってた川原って、『フレンズ』の最終回にも出てきませんでしたっけ?
 とりわけ元ボート部の恭介と陽平がボート競争で張り合うエピソードが微笑ましい。ボートに乗るのに、夏樹に手を借す恭介を見習って、陽平も章子の手を引こうとするも、タイミングを逃してその役割を貸しボートの人に横取りされてさしまうあたりもいかにもらしい感じ。
 正博(天野ひろゆき)が美加(北川弘美)と仕組まれた浮気をしてしまう後半部にも、あまりのありえない組み合わせにちょっぴりビックリ。怒って正博を家から叩き出す正博の妻に浮気が誤解であったことを説得するにあたって、ドアチェーン越しでしか話が出来なかった陽平と、家に入れてもらってお茶を飲みながら愚痴まで聞いてあげた恭介との差異のつけ方にも、一目でわかる愉快さが。ここでは恭介の妻に引き続いて、正博の妻も肩越しにしか姿を見せず。どうやら、そういう見せ方自体にこだわりがあるみたい。
 ベロベロに酔っ払った正博が恭介をパンスト仮面、再婚したいのにどうしても相手が見つからない、かわいそうな陽平はひしひしおじさんとは言い得て妙。目的(=恭介)のためならいかなる手段(=正博)も選ばないことが今回判明した美加と真奈美(滝沢沙織)との恭平をめぐるバトルも結構楽しみ。メインストーリーとは大して関係ないんだけど。(麻生結一)


第3回(7/15放送)
☆☆★
 安定したノリの軽さがいい方に作用してきた感じ。まだまだ外堀を埋めている段階の裏(『人間の証明』)と比較すると、そののどごしのよさはいっそう際立って映る。下着泥棒の汚名が晴れた恭介(高橋克典)は、興信所に調べさせて章子(稲森いずみ)が恭介と付き合っていると勘違いした離婚調停中の夫・俊貴(阿部サダヲ)に一発殴らせたことにより、いっそう章子的な株を上げる。
 これじゃ、章子にデートを申し込んだ陽平(高嶋政伸)の立場なしかと思いきや、職場では紘子(中山忍)に好意を持たれている模様。となると、組み合わせからあふれちゃうのが夏樹(真矢みき)になってしまうんだけど、「ビール飲みたい」事件に引き続いて、雑貨店の開店日にお祝いにやってきたお隣さんである恭介と陽平を粗品プレゼント係として接客させるなんてずうずうしさを思うと、それも致し方なしか。(麻生結一)


第2回(7/8放送)
☆☆
 視聴率的にいくと、またも裏(『人間の証明』)に惨敗するのかと思いきや、意外にがんばってる模様。重たい作品はちょっとという方には、ライト級で気軽に見られるこの薄味ドラマの方が好まれるのかも。
 ビジネスホテルで真奈美(滝沢沙織)と美加(北川弘美)にダブルで待ち伏せをされてしまうモテモテの恭介(高橋克典)、そんな恭介を最低をと言い放つも、思わぬ弱音を聞くにつけ早々母性本能をくすぐられる章子(稲森いずみ)、そして章子に一目ぼれしてしまう陽平(高嶋政伸)の恋愛トライアングルは、確かに『人間の証明』の数倍わかりやすい。
 恭介の別れた妻を見せない演出は、ビックリキャスティングの前置き?まぁ、ジョニー・ヘイワード=池内博之ほどに驚かせるのは難しいだろうけど。(麻生結一)


第1回(7/1放送)
☆☆
 常日頃、適材適所のキャスティングがなされたドラマになかなかお目にかかれず、残念な思いをし続けているわけだが、いざ適材適所のキャスティングのドラマを目の前に突きつけられると、これはこれでどうなんだろうと思ってしまうとは。そんなある種の驚きに満ちたドラマがこれ。
 離婚、もしくは死別を経て、バツがついた30代の男女が恋まみえる展開だったら、脚本は『○○の男』三部作の内館牧子だろうに。まぁ、『○○彼』シリーズのスタートが小松江里子だっただけに、その三部作が彼女に託されたということなんだろうけど(天野ひろゆきも出てるし)、キャラクターにパンチが効いてないというか、総体的に薄味というか。
 夫と離婚調停中の章子(稲森いずみ)の引越しを手伝う友人の夏樹(真矢みき)は、同じマンションに住む陽平(高嶋政伸)の部屋に転がり込んでいる恭介(高橋克典)に会うなり開口一番、

夏樹「ビール飲みたい」

って、どんな女性ですか。ポケットからズルズルっとストッキングを出しているキャラクターを演じさせたら、高橋克典は確かに日本一かも。『アットホーム・ダッド』で好印象だった滝沢沙織は、ここでは再びお色気担当へ。濃い方=夏樹、薄い方=章子の判別にはクスッとくる。この分け方は、濃い方=1987年のサク(山田孝之)、薄い方=2004年のサク(緒方直人)←(『世界の中心で、愛をさけぶ』)にも即応用可能か(あれは同一人物のはずなんだけど)。
 恭介と美加(北川弘美)との唐突なベッドインは、時間の関係上のワン・シーンカットの結果?! 『特命係長・只野仁』だったら、疑問の余地なしなんだけど。(麻生結一)




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