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冗談でしょッ!離婚予定日 (TBS系月〜金曜13:30〜14:00)
製作著作/中部日本放送
プロデューサー/山本恵三、小林紀美子
原作/『離婚予定日』粕谷紀子
脚本/渡辺典子
演出/堀場正仁、小森耕太郎、松井智人、近藤灯
音楽/岩崎文紀
主題歌/『しあわせについて』彩風(AYAKAJI)
出演/鮎川早紀…浅香唯、鮎川秀行…田中哲司、鮎川真澄…太田琴音、日野原玲子…井上晴美、真田洋一郎…村上幸平、木下幸一…城後光義、木下啓輔…レッド吉田、木下霧子…大沢さやか、谷保みどり…東啓子、永井光雄…達山智宏、佐藤信子…伴美奈子、柴田孝美…斉藤菊代、木下弘子…鳥居美江、神谷美子…石河美幸、菊島剛、柾木卓、藤岡弘子、重原直彦、片岡洋介…堀田和則、島岡邦生…黒田啓之、相良真、鷹尾星奈、鷹取奈央、三田村晋一郎、中田裕子、下田悠真、曽根良吾、ダグラス・W・ムーア、きりゅう正樹、加藤年子、岡田千恵美、沢田靖一、工藤勲、深山義夫、中野敬裕、沢田一郎…岩松了、鏑木建一…池乃めだか、鏑木小百合…野川由美子
ほか

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第9週(7/26〜7/30放送)
☆☆
 ここまで悩殺悪女ぶりを遺憾なく発揮していた玲子(井上晴美)も、実は両親の仲が悪かった子供時代のトラウマによって人の幸せをねたむようになったかわいそうな人だったという事実が判明して、そのままフェイドアウトする。だからといって、玲子のこれまでのインパクトがゼロになるはずもないんだけど。
 早紀(浅香唯)は医療事務の試験に合格すれば、秀行(田中哲司)は小説のコンクールに入選すれば離婚取り消しって、だったらこれまでの展開は何だったの的なお互いのハードル設定は、その困難度において比べようもないだろうに。案の定、早紀は合格するが、秀行は一次審査通過止まりで、いったん破り捨てた離婚届を再び書き直さなきゃいけない羽目に陥る。そんなトホホな感じには、離婚記念日まであと2年6ヶ月というカウントダウンも含めて軽さにおかし味があった。随所に緩く感じられた印象も、慣れればそれだって味わいになったりもして。(麻生結一)


第2週(6/7〜6/11放送)
☆★
 ストレス性胃痛(?!)のために駆け込んだ病院で、診察中にも関わらずずうずうしく就職活動したおかげで、早紀(浅香唯)は受付に採用されることに。勤めはじめた日、早紀が勤務後に交わされる花粉症予防のための体質改善の話をアカデミックで素敵と感じるくだりには思わず笑ってしまったけれど、基本的にはいたって平凡な展開でガッカリする。
 設定は面白そうなれど、演出の手綱が緩みっぱなしでドラマがしまらないのが残念。登場人物たちのキャラクターも今一歩安定していない。とりわけ秀行(田中哲司)は、離婚したいんだか何なんだかさっぱりわからない。主人公がゲーマーなのは(プログラマーを募集していた会社の面接の際に地味に判明)、浅香唯ご本人の設定をいかしたわけですね。(麻生結一)


第1週(5/31〜6/4放送)
☆☆
 専業主婦の早紀(浅香唯)は、夫の秀行(田中哲司)にいきなり3年後の今日を「離婚予定日」にしようと宣言されてしまう。このひとヒネリあるキッカケはなかなか面白いので今後に期待したいも、この第1週で面白かったのは家を飛び出した早紀がクーポン片手に癒しエステ付きレディースプラン1泊2日コースを堪能したあたりまでで、静岡の実家に帰ってからは早紀のダラダラぶりに歩調をあわせるかのようにドラマもピリッとしなかった。
 それにしても、心も体も愛せなくなってしまった、とはあまりにも酷な。食卓の味はもっぱら出来合のお惣菜、経済的という名のもとに洗濯物をためこんでちゃ、心と体の問題プラスアルファも考えざるを得なくなってくるでしょうけど。
 浅香唯主演ドラマを見るのは、『スケバン刑事V』以来でしょうか。18年ぶり?(麻生結一)




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