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仔犬のワルツ (日本テレビ系土曜21:00〜21:54)
日本テレビ開局50年特別企画
製作著作/日本テレビ
チーフプロデューサー/梅原幹
プロデューサー/伊藤響、北島和久、大塚泰之
企画/野島伸司
脚本/吉野万里子(1、2、3、4、5、6、8、9、10)、野島伸司(11)
演出/吉野洋(1、4、8、11)、長沼誠(2、5、9)、大谷太郎(3、6、10)、西村了(7)
音楽/千住明
主題歌/『だって 生きてかなくちゃ』安倍なつみ
出演/桜木葉音…安倍なつみ、水無月芯也…西島秀俊、水無月譜三彦…岡本健一、水無月律子…杉浦幸、水無月唱吾…塚地武雅、ノッティー…市原隼人、宝生光…加藤夏希、志賀智樹…忍成修吾、森歌乃…近野成美、鴻池聖香…松下奈緒、片岡久枝…酒井和歌子、水無月千世…赤座美代子、輪島舞子…三浦理恵子、今井勝之…山寺宏一、谷啓、袴田吉彦、奥村公延、菅井きん、川崎麻世、多岐川裕美、黒田福美、志賀華子…小柳ルミ子、水無月器一…風間トオル、水無月奏太郎…竜雷太、倉田房雄…小林桂樹
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第11回(6/26放送)

 とりあえずは、このドラマには見終わった人向けの人物相関図が必要でしょう。すべては芸術家の不滅の魂、鍵ニ(岡本健一)を再生させるための試験だったはずも、結局冷凍保存されてたのは譜三彦(岡本健一の二役のはずだが、それさえも定かではない)の方って、完全なる意味不明。
 ダンサーがお母さんのノッティー(市原隼人)はそのダンサーとの仲を引き裂かれた鍵ニの息子で、葉音(安倍なつみ)は譜三彦と律子(杉浦幸)の娘。となると、そりゃ、ノッティーの方がピアノの腕前は上でしょうね。これまでの試験がまったくの無駄だったとは、何とも大胆な。日テレではこういうドラマでも企画に通るらしいですよ。それでもTBSのドラマよりも視聴率はいいわけですから、意味のあるドラマを作っても意味がないという、このドラマ並みのものすごい絶望に突き落とされるわけで。
 爆笑ものは、奏太郎(竜雷太)を手術中の事故に見せかけて殺そうとする久枝(酒井和歌子)を止める今井(山寺宏一)に対して、

久枝「今井君、精神科医のあなたがなぜここに?」

確かに!こりゃ、1本とられました。この最終回の唯一の正しさがここに。唱吾(塚地武雅)は久枝の息子。あまりに似てないので、それだけはないと思っててノーマークだったよ。もはや単独行動しかないと思ったか、譜三彦改め鍵ニは炎の中でグロリアを引き続け、それなりの有終の美を飾る。ノッティーとねずみの演奏を聴いてご満悦の奏太郎は、結局何がしたかったんだ?
 なし崩し的に学長に就任した芯也(西島秀俊)は、永遠の愛を誓い合った葉音に事件の真犯人(もしくは芯犯人)であることを暴かれ、自首をすすめられる、って一体どの事件のことをさしてるの?あのディスプレイ殺人も?こりゃやっぱり、『乱歩R』の明智(藤井隆)にお出ましいただくしかなかろうよ。で、読売テレビのドラマ枠を復活させて、『乱歩R v.s. 仔犬のワルツ』でもってすべてを明らかにしてもらうというのはいかがでしょう。明智のことだから、犯人探しするまでにかなり時間がかかりそうだけど。(麻生結一)


第10回(6/19放送)
☆☆
 今回の試験のテーマは祈り。芸術家は祈祷師のごとく人知を超える奇跡を起こさなければならない、というわけで、名前が明かせない世界的プリマドンナの切迫流産を救えとばかりに、豪華客船の船上でピアノの音色癒し合戦が繰り広げられる。
 最後の一人に残った幸子(森下千里)=巨大化した中身はやっぱり知樹(忍成修吾)が失格してしまうコーラスライン風の当落の趣向がこれまでとは一味違った感じでちょっぴり面白い。課題曲がチャイコフスキーの『白鳥の湖』の中途半端なピアノ版ってところは、『運命』のリフレインに負けないぐらいに微妙だけど。
 世界的プリマドンナを苦しみに陥れる、熱があるのに最高宣言するゴッドことノッティー(市原隼人)のピアノに対して、

芯也(西島秀俊)「神の名の下に、多くの人間が死にました」

なんていう、こういう壮大なテーマを恥ずかしげもなく挟んでくるあたりが、ある意味エライ!覆面が白ければ心も白い、なんて見たまま台詞にもクスリとくる(楽しみ方が間違ってる?!)。(麻生結一)


第9回(6/12放送)
☆★
 トンネルで生き埋めになったのに、奏太郎(竜雷太)は死んでない!スーパーコンピューター“マザー”が予言したエンジェル、幸子はどう見ても巨大化してるでしょ。中身が智樹(忍成修吾)だとすると、脱落時に薔薇を握り締めて腕が上がったとか?!
 ゴッドは「まるで仏陀の教え」ノッティで、自動的に葉音(安倍なつみ)がデビルを襲名することに。芯也(西島秀俊)曰く、「かわいらしい真っ白な鳥」=律子(杉浦幸)の娘が葉音?!

律子「何だか怖いわ。何か、見えない何かが私たち水無月家の人間をどこかへ連れて行こうとしてるみたい」

確かに、エリック・サティ「3つのグノシェンヌ」を弾く様を野犬に襲わせる様を譜三彦(岡本健一)に撮影させるためだけにヘリを飛ばしちゃたとすれば、そのお金のかけ方は怖いです。
 残る4人の中から残念ながら脱落してしまったのは聖香(松下奈緒)。本気で勝負すれば、この人が一番ピアノが上手なはずなのに。そして野犬から聖香を助けるべく、器一(風間トオル)が野犬に襲われて死亡?!

器一「聖香、恋をしなさい!肉体など第二義的なものだ。心で結ばれることが、芸術家ならばそれが可能なんだ。なぜなら、芸術家ならばそこに不滅の魂……」

このありがたいお言葉の続きが聞きたかった。宮西(袴田吉彦)は鍵二の墓を偶然発見し、いきなり墓堀!仕掛けの多さだけではドラマは面白くならないという典型的な例。(麻生結一)


第8回(6/5放送)
☆☆
 展開のバロックぶりにうんざりさせられるところもあるが、このドラマのいいところは絶対に譲れない世界観を決して譲ろうとしないところ。テレビドラマ的な見せ方をとことん無視したモノローグの自由度などは、ある意味うらやましくもある。ドラマに対してこだわりの少ない日テレ制作だけに、そのあたりさえどうでもいいと思ってるのかもしれないけど(=褒めてません)。
 初めて聴いたときから気になっていたのだが、千住明作曲の「グロリア」って、同じく千住明作曲「宿命」(=『砂の器』)のボツテイクなのでは?! それが逆さまだったりすると(つまりは「宿命」の方がボツバージョンだったりして)、いっそう面白いんだけど。
 今回の試験の舞台は、18年前に鍵二が事故を起こしたトンネルの中で、審査するのはその鍵二の魂。まぁ、その設定自体にはもはや驚かないが、課題曲がベートーベン「運命」のピアノ版とはあまりにも変。それも容認したとしても、試験終了まで第一楽章を何回リフレインしてるわけ?その先を引きなさいよという気分になる。ピアノは丑三つ時まで弾き続けろって、いつの時代よ。
 タレントの格からいっても最後まで残るのではと思っていた光(加藤夏希)が脱落するも、送迎バスの運転手として譜三彦(岡本健一)はちゃっかり生き残る。

譜三彦「黒ミサみたいだな。ムードがある」

なんてカッコいい台詞を聞くにつけ、やはりこのキャラには生きててくれなきゃと思う。

奏太郎(竜雷太)「偶然の積み重ねが、運命のようなものだ」

とはあまりの名言、もしくは迷言。つまりは、運命という名のもとだったら、どんなデタラメやってもいいって話でしょ。秒針が高速で逆回転!物体が重力に逆らって中に舞う。何のこっちゃと思うなかれ。これも偶然の積み重ねによる運命ということで。
 鍵二の霊が乗り移った時点で、歌乃(近野成美)の脱落は決定的に。そんな歌乃の後ろ盾であり、イケメンじゃなかったベートーヴェンに自らを重ねる唱吾(塚地武雅)は、隠し玉のデビル・白覆面の幸子を用意してたって、この一族の争いはほとんどエンドレス状態に。トンネルで生き埋めになった奏太郎は、まさに飛んで火にいる夏の虫状態。奏太郎がいなくなったことで、いっそうテストは混迷の度を深めそう。
 宮西(袴田吉彦)が葉音(安倍なつみ)に恋心?! 芯也(西島秀俊)が愛する人は律子(杉浦幸)だった?! この唐突ぶりも偶然の積み重ねによる運命と解釈しなきゃいけないんでしょうね。(麻生結一)


第7回(5/29放送)

 ピアノに対する執着を測定すべく登場したスーパーコンピューターのマザーは、人間の心を欲しているコンピューターだけに、試験中に手がはえて足が生えて、人間に近づいていく!

ノッティー(市原隼人)「人間がコンピューターで、コンピューターが人間?!」

マザーの意味不明の存在感に引きずられてか、吐き出される台詞群も何やらわけがわからない。
 この無茶なふるいの結果、予想外に光(加藤夏希)が脱落。そればかりか、バツとして人差し指の神経を切断されて、二度とピアノが弾けない指に。そのお仕置きもひどいけど、そのことに納得してる光もちょっとM過ぎるだろうに。これでお得意のジャックナイフもさばけなくなるというのに。そして最後にマザーは自殺。東京都内のシステム(何のシステム?)のいっさいを管理してるらしいだけに、マザーの自殺はかなりの経済的損失を及ぼしたのでは?! 最後の最後まで徹底的にさっぱりわけがわからなかった回。(麻生結一)


第6回(5/22放送)
☆☆
 ガラスのケースの中のピアノに飾られた薔薇の花。この薔薇のつぼみこそが今回の審査員の先生!バイオエネルギーあふれるピアノの演奏で薔薇の開花を早めたら勝ちって、またいろんなことを考えますね。新キャラとして登場した奏太郎(竜雷太)の義妹・由貴(黒田福美)の娘である白い覆面の女・幸子がレースへの途中参加を許されるあたりから早々にデタラメ節が炸裂(一応、これまでの試験のすべてをクリアしたらしいけれど、女子刑務所では誰と対決したんでしょう?)。
 課題曲はシューベルトの「楽興の時」第3番ヘ短調。花が開くのはどうせ明け方と高をくくって、相続争いを繰り広げる水無月家の兄弟たちは思いのままに自由行動してたら、勝敗は明け方前に決着しちゃってるし。予想に反して、ノッティー(市原隼人)が第1通過。光(加藤夏希)と聖香(松下奈緒)は同時に第2通過して、お互いに気分悪そう。怪物のようなデリカシーを持つらしい幸子と葉音(安倍なつみ)は遅れて弾きはじめたかと思ったら、智樹(忍成修吾)がベソをかきだしていきなり照明が点滅。合格者たちはいっせいにトイレに駆け込んで、というお笑い(?!)を挟みつつ、鍵二の死の秘密を突き詰めた(?!)舞子(三浦理恵子)=実は小暮(谷啓)の娘がウェディングドレスを着せられてディスプレイ殺人の犠牲者に。こりゃもう、『乱歩R』の明智(藤井隆)にお出ましいただくしかないでしょうに。
 聖香役の松下奈緒は本当にピアノの名手らしいですよ。(麻生結一)


第5回(5/15放送)
☆★
 これまで影の薄かった器一(風間トオル)と聖香(松下奈緒)がこれまでの分を取り戻すべく俄然がんばった回。音楽などわからない人間をも制圧する魔力のような力を持たなければならないとの理由から、次なる特Aクラスの選抜テストの舞台に選ばれたのは女子刑務所。悪意を持ったものたち=囚人となるあたりは、ベタに型通りを貫き通すこのドラマらしい発想。
 精神科医だか外科医なんだかよくわからない片岡久枝(酒井和歌子)が心臓に障害を持つ聖香(松下奈緒)について語るコメントに露骨!

久枝「リアルに言えば、セックスをすれば死ぬわ!」

またリアルに言いましたね。そこに例えを持っていく理由がまったく見当たらないんだけど。芯也(西島秀俊)が逮捕されたさなかにテストが行われるさまに、

華子(小柳ルミ子)「私は皆さんのことが理解できません」

と華子は絶叫するも、彼女の裏工作こそがもっと理解できませんよ。今回の知樹(忍成修吾)は、対戦相手が腹痛で棄権したおかげで、正々堂々と不戦勝だったけれど、あれだって華子の仕業?!
 袴田吉彦扮する刑事に時間に間に合わない葉音を刑務所まで送らせたのは、渋滞に巻き込まれるもパトカーのサイレンのおかげで間に合う仕掛けをやりたかっただけでしょうね。女囚全員分のカードに匹敵する一枚のカードを持つ元女囚さそり(?!)、多岐川裕美は実はピアノの名手だったりする設定かと思いきや、死刑執行を待つIQの高い知能犯だったって、ちょっと無理があるのでは。
 何はともあれ、登場人物たちから日常的な台詞が吐かれることは皆無。もはや、ちょっとした詩人の会みたいになってきております。(麻生結一)


第4回(5/8放送)
☆☆
 今回登場したレース器具、巨大な金属製の12面立方体は今は亡き焼却炉風?! これを作った空間コーディネーター・池田(川崎真世)に第一声目として、

池田「今のうちにお手洗いに行ってきてください!」

と叫ばせるなんてまた随分な。
 レース参加者の一挙手一投足は、警備室に備えられたマルチスクリーンに映し出される。ところが、学長候補の5人はレース中、大してモニターも見ずにそれぞれの悦に入るばかり。このあたりのデタラメな世界観はある意味、完成の域に達しつつある?!
 ピアニストはテクニックだけではなく、そこには強靭な精神力が必要とはその通りだと思うんだけど、演奏を邪魔するべくコンサートホールで楽器そのものに細工されてしまう場合もあるだなんて、よくもそんないかがわしいことを考えるよ。意表をつくのは、キューブごとの試験者が容易に会話できるところ。って、金属製の意味がないじゃん。
 立方体内でパニックに陥ったノッティ(市原隼人)は、しみじみとママの思い出を語りはじめる。突然、冷静な語り口に。結局、この器具はノッティがトラウマを克服するためにあったってことか。それにしても、葉音は無敵ですね。何がおころうと、びくともしない。
 譜三彦(岡本健一)と芯也(西島秀俊)の問答に驚愕!

譜三彦「お前聞きたいことがある」

と問われただけで、

芯也「彼らの中で誰が一番ピアニストとしての素養があるか?」

との問いを察知してしまうなんて。芯也にはピアニストとしての才能以上にウィスパーとしての能力がある?! ラストは池田のディスプレイ殺人。『乱歩R』の明智(藤井隆)が出てくるかと思った。(麻生結一)


第3回(5/1放送)
☆★
 怪しげな人形師・中村フミヨ(菅井きん)の扱う人形を見て、

奏太郎(竜雷太)「それは近松か」

って、また意味不明な。近松人形って何なの?いろんな象徴がわかりやすすぎるのは、子供向けの象徴か?!
 いつの間に選抜試験は“レース”という呼び名に。というわけで、指の力を見るためのピアノは、重りのついた糸の先のリングに10本の指を装着して演奏する大リーグボール養成ギブスばりの代物。かつてシューマンが考案したって、ホントですか?! それを6時間弾きこなすって、普通にだって6時間ぶっ通しでピアノは弾かないでしょうよ。脱落者の鍵盤が血まみれって、わかりやすいなぁ。挑戦者の中でもっとも濃厚だったのは、「指が勝手に動いちゃう」と言い放ちつつ、最後には意識なくピアノを引き続けた歌乃(近野成美)。万引き癖の発端になった幼少期の苦い思い出を語り倒して、結局救急車で運ばれちゃってるし。唱吾(塚地武雅)が急にいい人キャラに。
 確かにこの大リーグボール養成ピアノのアイディアは面白いけれど、これだけで1話作られちゃうと、さすがに退屈する。前回のラストで死んじゃったと思った調律師の松野(奥村公延)は時間差で死亡。と思ったら、今度は人形師の中村が殺されちゃった。(麻生結一)


第2回(4/24放送)
☆★
 バカバカしいといってしまえばそれまでだけれど、頭から真っ当なドラマを目指してないあたりの割りきり方は潔くもある?! 特Aクラスの選抜試験など、その趣向は試験というよりもクイズで微妙な感じで苦笑いできるし。まぁ、仔犬がミルクをなめる音でピアノの才能が振り分けられちゃ、たまらんのだけれど。

奏太郎(竜雷太)「お前たちのパートナーが脱落したらその瞬間、お前たち自身の人生にも終止符が打たれる」

なんて大仰な台詞も、そのデタラメ感を楽しむべきか。無駄に念のこもった一つ一つの台詞にどこまで付き合ってられるかの勝負?!普通の警備員の制服をチョイ軍服風に着こなす譜三彦(岡本健一)とタレントの格から行くと、最後まで葉音(安倍なつみ)のライバルになりそうな光(加藤夏希)とが、試着室で繰り広げるコントがサイコー!奥村公延が謎の怪演を見せていた調律士・松野が死んじゃったのがちょっと残念。(麻生結一)


第1回(4/17放送)
☆★
 東都音楽大学の学長・水無月奏太郎(竜雷太)が子供たちに切り出す。ピアノの天才を探し出したものを自分の後継者にすると。そんなバカなと思っているうちに、子供たちはそれぞれの手法で天才ピアニストのスカウティングを開始。大学の事務局長をしている長男の器一(風間トオル)は海外のピアノコンクールで受賞暦のある高飛車な態度が売りらしい鴻池聖香(松下奈緒)をゲット。警備担当の三男・譜三彦(岡本健一)は、ヤンキーの宝生光(加藤夏希)と一緒に海に落ちて、手を冷やさないように適切な助言?! 大体、ジャックナイフの扱いとピアノのテクニックに何のつながりが?! 器材管理の責任者である長女の律子(杉浦幸)は、キャバクラで暴れたたと思ったら、世界一を豪語するキーボード奏者・ノッティー(市原隼人)を発見。経理担当の四男・唱吾(塚地武雅)は、パッとしない外見をけなされつつも、万引癖のある音大中退者・森歌乃(近野成美)に目をつける。
 いやはや、よくもこうバカバカしいお話をこしらえる気になったものだとある意味感心してしまった。で、養子の芯也(西島秀俊)が探す赤い靴の女の子が、ホテルでマッサージ師として働く盲目の桜木葉音(安倍なつみ)で、彼女はパーフェクトピッチの持ち主だった。葉音が施設育ちだったりする決まりごとは、脚本は別の方もまさに野島伸司ワールド。初回から階段落ちを披露する大盤振る舞いぶりに、逆に今後の展開はほぼ見えたかなと思う。(麻生結一)




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