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奥さまは魔女 (TBS系金曜22:00〜22:54)
製作/Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.、DREAMAX TELEVISION、TBS
制作協力/Sony Pictures Television International
チーフプロデューサー/貴島誠一郎
プロデューサー/刀根鉄太
アソシエイトプロデューサー/Gerald Sanoff
原作/Sol Saks『奥様は魔女』〜Bewitched〜
脚本/後藤法子
脚本原案/Barbara Avedon(1、2)、Bernard Slade(2、3、7、11)、Sol Saks(1、2)、Jack Sher(3)、Lila Garrett&Barnie Kahn(3)、Danny Arnold(4)、Earl Barret(4)、Ed Jurist(5、8)、Michael Morris(6、10)、Richard Baer(6、9)、Paul Wayne(7)、John L.Greene(8、10、11)、Paul David(8)、Fred Freeman(9)、Lawrence J.Cohen(9)、David V.Robinson(10、11)、Doug Tibbles(10)、
演出/吉田秋生(1、2、5、6、10、11)、酒井聖博(3、4、8、9)、竹村謙太郎(7)
音楽/本間勇輔
ナレーション/中村正
主題歌/『MaGic in youR Eyes』Tommy february6
エンディングテーマ/『One True Love』『家に帰ろう』10,000 Promises.
出演/松井ありさ…米倉涼子、松井譲二…原田泰造、野茂詩織…石川亜沙美、長谷川洋美…青木さやか、佐々木周三…マギー司郎、木田正也…塩谷瞬、松井つばさ…山内菜々、鈴木祥太郎…猪腰真之介、松井佐代…吉行和子、さくらおばさん…岸田今日子、炎の料理人…陳建一、鈴木恵美子…室井滋、カルロス石井…大澄賢也、新庄雪子…水川あさみ、大塚屋文左衛門…高杉瑞穂、医師…今井耕二、町人…明正賢二、奉公人…鷲尾卓也・長谷川正和、佐々木助三郎…原田龍二、渥美格之進…合田雅吏、水戸光圀…里見浩太朗、レジ店員…武田まる実、鈴木一夫(子供時代)…中井澤亮、田口孝司…寺門ジモン、徳井優、根本はるみ、高津松蔵…石井光三、マリオ…津川雅彦、吉井法子…深浦加奈子、魔王…石田太郎、佐々木倉子…冨士眞奈美、ダリア…夏木マリ、鈴木一夫…竹中直人
ほか

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第11回(3/26放送)
☆☆
 魔界にも少子化の波?! 魔力のある子は魔界で育てるのがルールだと、つばさ(山内菜々)をさらう魔王役は声だけの石田太郎。これまでまったくの不発だった譲二(原田泰造)が、つばさに小さくなる魔法をかけられたところでプチ活躍を見せる。
 魔界のおどろおどろしさとありさ(米倉涼子)の魔王との真っ向勝負ぶりを見るに、このドラマは人を笑わせる気はなかったのだなとようやっとわかる。オリジナルだったら、こういう場面にこそ軽みがあったというもの。(麻生結一)


第10回(3/19放送)
☆☆
 ありさ(米倉涼子)と譲二(原田泰造)の娘・つばさ(山内菜々)が登場。5歳の誕生日に魔法を使えるかどうかを見極める方法として、小学校のお受験を持ってきたあたりは今風でうまい。ダリア(夏木マリ)の魔法でつばさが天才に仕立てられたのか、つばさ自身が魔法を使ってるのかという設定ならば、もっと笑えてもよさそうなのだけれど。(麻生結一)


第9回(3/12放送)
☆☆
 ありさ(米倉涼子)の父親・マリオ役で津川雅彦が登場。今クールの津川さんはゲストづいてますね。『相棒』に『異議あり!』にこれ。どれも魔王的といえば魔王的か。ダリア(夏木マリ)、さくら(岸田今日子)、それにマリオを人間だと思う天然系の佐代(吉行和子)が再登場。(麻生結一)


第8回(3/5放送)
☆☆
 譲二がありさのために買ったブローチにダリア(夏木マリ)が魔法をかけたことで、そのブローチに近づいた人間はついつい本音をしゃべってしまうことに。演出が弾まないのは今にはじまったことではないけれど、それにしても展開が重たい。鈴木(竹中直人)の義父役は石井光三。(麻生結一)


第7回(2/27放送)
☆☆
 願いが3つだけかなうという魔法を譲二(原田泰造)にかけるとは、いかにも意地悪なダリア(夏木マリ)の結婚祝いらしい。その中でも一番面白かったのは、願い事のそれぞれではなくダリアの呪術的な贈りっぷりだったかな。根本はるみが水着で登場する最初の願い後、転職を望んだ譲二は詩織(石川亜沙美)から野茂の宣伝部長代理にヘッドハンティングされる。それを阻止しようとする野茂の課長・大家(徳井優)が探偵・田口(寺門ジモン)を雇って身辺調査するうちに、同業者(?!)の倉子(冨士眞奈美)と意気投合してありさが魔法使いである秘密を暴くことに。
 田口が「派手なおばさん発見」って、やっぱり倉子のことか。チップスターの歌の熱唱が意味不明でいい感じ。まぁ、『奥様は魔女』の面白さは実際は違うところにあるような気もするんだけど。マギー司郎の手品もたっぷり見せていただきましたので★一つプラス。(麻生結一)


第5回(2/13放送)
☆★
 わかった!これって、コメディじゃないんだ。何せ、笑わせようという意図がまったく感じられないもん。これでようやく納得がいった。だったらこれって何なの?
 雪女の雪子(水川あさみ)が譲二(原田泰造)を凍らせてるのろいをかけたのは、譲二の先祖が犯した悪行に対する復讐だったことを突き止めたありさ(米倉涼子)は、ダリア(夏木マリ)の協力で350年前の江戸時代にワープすると、そこにはまたまたお倉(冨士眞奈美)が!ここだけはなかなか面白かった。っていうか、冨士眞奈美さんが最高です。
 光圀(里見浩太朗)、助三郎(原田龍二)、格之進(合田雅吏)の水戸黄門トリオの登場に、石坂浩二だったらこの依頼は断ったのではと想像を膨らませてみたり。(麻生結一)


第4回(2/6放送)
☆★
 見終わって不安になったのは、オリジナルの『奥様は魔女』もこの程度かと思われやしないかということ。オリジナル版は今見ても実に新鮮。テンポは抜群だし、3分に1回の笑いは保証付きの楽しい雰囲気にあふれた素晴らしい作品です。言ってみれば、このリメイク版とは正反対ということ?!
 ダリア(夏木マリ)のいたずらで足をくじいた譲二(原田泰造)は会社を休むことに。鈴木(竹中直人)の妻・恵美子(室井滋)に誘われ、タンゴ教室に行く約束をしていたありさ(米倉涼子)は、身動きがとれない譲二のことを心配して魔法を使えるようになる魔法を譲二にかける。ところが、出掛けに倉子(冨士眞奈美)から町内会の会合に出席するように強要されたため、仕方なくタンゴ教室にはありさに変身したダリアが行くことになる。
 『ブルー、もしくはブルー』『天使みたい』『ちょっと待って、神様』で絶妙の一人二役シーンを見せられているので、ここでのそれにはちょっと不満。こういったものには、ノウハウがあるでしょうからね。タンゴ教室の講師・カルロス役で大澄賢也が登場するところが、今話最大の見所?! 竹中直人と室井滋の『ヤマダ一家の辛抱』のコンビが小さく復活するも、テンポの重たさは解消出来ず。実際は恵美子が妊娠していたのに、ありさが妊娠したと鈴木が勘違いして、その話を伝え聞いた譲二が生まれてくる子供のことを考えて魔法の習得を目指す連なりでも、まったくおかしみが高まっていかない。一人気を吐く富士真奈美レヴェルとまではいかないまでも、もう少しどうにかならないものかね。(麻生結一)


第3回(1/30放送)
☆☆
 魔女的三羽烏、夏木マリ、岸田今日子、冨士眞奈美は絶好調も、そのほかは……。ありさ(米倉涼子)を譲二(原田泰造)と別れさせたいダリア(夏木マリ)は、譲二の得意先の部長・詩織(石川亜沙美)に魔法をかけて譲二を誘惑させる。クライアントに逆らえない譲二は、色仕掛けの詩織の言いなりに。そんな時、ありさのおば・さくら(岸田今日子)が現れてありさを助けようとするが、使う魔法は失敗ばかりで……。
 全身さくら色のさくらおば様役を岸田今日子が軽やかに演じる。双眼鏡を新調するも、夫・周三(マギー司郎)からは老眼鏡を買ったほうがいいと助言される倉子(冨士眞奈美)のリアクション女王ぶりは、このドラマ最高の見もの。

「お向かいに陳が、陳が」

の台詞に鬼気迫るものが。魔女のドラマなのに、魔女じゃない人が一番魔女っぽいって、こんなことでいいんでしょうか?! 登場人物たちの苗字が松井、野茂、長谷川、佐々木、木田、鈴木と並ぶのは、どうやらメジャーリーガーにあやかったもののよう。大勢には影響ありませんが。(麻生結一)


第2回(1/23放送)
☆☆
 第1話より若干笑いの数が増えていたのは、ひとえにベテラン女優たちの奮闘につきる。2人っきりの結婚式を挙げたありさ(米倉涼子)と譲二(原田泰造)のもとに、譲二の母・佐代(吉行和子)が訪ねてくる。佐代に認められようとありさはがんばるも、そのたびにダリア(夏木マリ)の邪魔が入って一苦労。譲二は取引先の部長・詩織(石川亜沙美)との仕事を軌道に乗せようと必死だが、ここまでもダリアが嫌がらを連発。蜂に化けたダリアを叩きつぶしてしまったと思い込んだ譲二は落ち込んでその夜は家に帰ることができなかったが、実際のダリアはぴんぴんしていて、挙句の果てに譲二は伊勢海老に変えられてしまう。
 残念ながら、『奥様は魔女』的な演技の切り替えができているのはほんの数名。みんなが夏木マリと冨士眞奈美みたいだったら、もう少し楽しめるだろうに(ほんの数名って、2名ってこと?!)。『エ・アロール』が最高だった吉行和子の母親役はびっくり感が薄い分、おかしみはいま一歩。(麻生結一)


第1回(1/16放送)
☆☆
 傑作シットコム『奥さまは魔女』を大胆にも日本を舞台に翻案。第1回は魔女のありさ(米倉涼子)が人間になるために奮闘し、広告会社に勤める譲二(原田泰造)と知り合うまでを描く。
 オリジナルには3分に1回以上の爆笑があるんだけど、この『奥さまは魔女』は1時間に一度もなかったかな。最近の魔女物だと、これもシットコムの『サブリナ』がキュートで楽しかったけど、あれだって3分に1回の爆笑は死守してましたよ。まぁ、これはシットコムじゃないし、それを狙ってないまったくの別物と考えればいいんだろうけど、それにしてはなぞってるだけというか。
 気になったのは、演出のテンポが重いこと。これでは『奥さまは魔女』らしい丁々発止なスピード感を今後に期待するのは難しいかも。『ロッカーのハナコさん』の第1シリーズの方にそういうテンポ感がありましたけど、基本的に日本のドラマにそのあたりを望むのは酷かな。
 譲二=ダーリンの背負い投げは、ネプ投げのうっぷん?! 社長令嬢にして取引先の新宣伝部長・詩織を演じる石川亜沙美と竹中直人コンビを見るにつけ、『東京ラブシネマ』の悪夢を思い出したりして。ありさが人間になろうとすることに反対で、何かと魔法を使って邪魔しようとする母・ダリア役を演じる夏木マリのがんばってる感には泣けてきた。ちなみに、劇団四季ではオペラはやってません。(麻生結一)




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