レビュー：幼稚園ゲーム３

幼稚園ゲーム３

（TBS系月～金曜13：30～14：00）

製作著作/中部日本放送
プロデューサー/山本恵三、堀場正仁
脚本/畑嶺明
演出/小森耕太郎、佐藤浩二、西村信
音楽/多田彰文
主題歌/『Don't be afraid ～その光こころ震わせ～』UGLY BEE TV
出演/小川明美…高橋かおり、小川俊平…大沢樹生、小川世津子…三林京子、吉井勝…緒形幹太、立枝歩、中尾貴子…小林麻子、西山諒、伊沢勉、海川ひとみ、たがよしひろ、なかさこあきこ、岩木淳子、大島守人、西脇真穂、大滝裕太、冨田雄貴、近藤巧宇輝、今井理緒、光村早希、堀井厚、吉田泰子、藤田健太郎…倉田てつを、岩本陽一…加納竜、野々村夏代…香山美子ほか

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第2週（12/1～12/5放送）
☆★
　タイトルには『幼稚園ゲーム』を冠しているも、幼稚園がらみの話はあまりにも少ない。夫・俊平（大沢樹生）の浮気に、姑・世津子（三林京子）のいびり、はたまた幼稚園の理事長（香山美子）からのいじめ、さらには同僚・藤田（倉田てつを）に思いを寄せられ、そんな藤田のことが好きな中尾（小林麻子）からは嫉妬され、ってこのドラマの舞台が幼稚園である必要がある?!
　ちょっぴり面白いのが園長（加納竜）をめぐる世津子（三林京子）と理事長（香山美子）の熟女バトル。まぁ、似たような構図が『キッズ・ウォー』シリーズにもありましたけどね。「あんなおばさん」呼ばわりされる明美役の高橋かおりの方が、思いを寄せる藤田役の倉田てつをよりもぜんぜん若く見えるでしょ。高橋かおりの好演がもったいない。（麻生結一）

第1週（11/24～11/28放送）
☆☆
　幼稚園ゲームの第3弾は、これまでとはガラッと様変わりして、主人公が幼稚園の先生と親を兼ねるという欲張りな設定に。お受験幼稚園に放任主義がモットーの見当違いの先生、小川明美（高橋かおり）が赴任しちゃったものだから、さぁ大変。理事長（香山美子）が父兄から高額の寄付金を受け取っていたり、教師たちがバイトで家庭教師をしていたりを目にするたびに批判するにつけ、早々に2回も首を言い渡されるも、幼稚園の不正を調査する教育委員会の平田（伊沢勉）と明美が仲がよかったものだから、結局解雇は取り下げになる。
　という展開から、てっきり幼稚園の問題を描いたドラマだと思って見進めていったら、最後には夫・俊平（大沢樹生）の浮気話になってしまって。『幼稚園ゲーム』のパート１はとてもよく出来ていただけに、このパート3にも期待したい気持ちはあるんだけど、ここのところの中部日本放送のドラマは良きにつけ悪きにつけ、何でもありというか、『キッズウォー』的というか。加納竜が老け役をやっているのには驚いたが、彼も47歳だからおかしくはないんですよね。（麻生結一）