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初蕾 | (TBS系2003.12.8) |
製作/TBS 制作/TBSエンタテインメント プロデュース/石井ふく子 原作/山本周五郎 脚本/宮川一郎 演出/鴨下信一 音楽/若草恵 出演/お民…宮沢りえ、梶井半之助…東山紀之、おひで…泉ピン子、森田久馬…松村雄基、おしの…藤田朋子、お力…池内淳子、梶井良左衛門…宇津井健、はま女…若尾文子ほか |
☆☆★ 山本周五郎生誕100年記念ドラマ。古きよき日本人の姿に郷愁をさそわれる2時間強だった。 料亭「ふじむら」に奉公しているお民(宮沢りえ)は、武士の梶井半之助(東山紀之)と逢瀬を重ねる恋仲なれど、身分の差から所詮夫婦にはなれぬ身とあきらめている。半之助の子供を身ごもっても、その事実を隠そうとするお民。半之助はお民との関係を同僚の森田(松村雄基)にこっ酷く批判され、もみ合いの末に森田を斬ってしまい、姿をくらますことに。 半之助が起こした事件のかどで職務を藩に返上し、身を隠すようにして暮らし始めた父・良左衛門(宇津井健)と母・はま女(若尾文子)は、庭先で赤子を拾う。良左衛門は乳母のあてをふじむらの女将・お力(池内淳子)に頼み、お力の紹介でお民は乳母としてその赤子を育てることになる。この赤子こそ、お民が生んだ半之助との子供だった。 すべてのシーンがセットで撮影されているということにとにかく驚かされる。あのとことん暗い夜の場面も、豪雨のシーンもセットとは驚き。室内に夕日が差してくるところなどは、もはや職人技というしかない。お力を演じられた池内淳子さんにお話をおうかがいする機会があったのだが、セットの見事さに演じ手としても触発されたとか。私は池内さんの気さくなお人柄とお美しさに大いに感激しました。(麻生結一) |
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