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楽園のつくりかた (NHK総合2003.11.29)
平成15年度文化庁芸術祭参加
制作・著作/NHK
制作統括/古川法一郎、佐野元彦
原作/笹生陽子『楽園のつくりかた』
脚本/中園健司
演出/土屋勝裕
音楽/小六禮次郎
出演/星野涼子…天海祐希、星野優…落合扶樹、星野博史…光石研、雅子…高林由紀子、宮下まゆ…杉林沙織、一ノ瀬ヒカル…渋谷謙人、山中作太郎…門野翔、石塚源…上田耕一、石塚早苗…此島愛子、杉本先生…角替和枝、教頭…斉藤暁、塾講師…伊藤博幸、工務店の男…矢吹蓮、工務店の男…山崎海童、高柳修平…村上雄太、6歳の優…堀川裕生、星野高志…田村高廣
ほか



☆☆
 父・博史(光石研)の死を受け入れることができずか、自作自演で父とのEメール交換を続けている中学生・優(落合扶樹)。そんな優が母・涼子(天海祐希)につれられて東京から長野に移り住み、日々の暮らしの中で次第に現実と向き合うようになるまでを描いた真面目なドラマ。
 一つ一つののっぴきならない状況が効果的に折り重なっていかないため、見進めていっても淡白な印象しか残らない。主人公の一喜一憂自体もあまりに簡単すぎるため、ドラマに含みが出ないのだ。Eメールというアイテムに食傷気味だということもあるのだろうが(『RPG』も同様の構造)。
 痴呆がはじまっていて、優のことを息子の博史だと勘違いしている祖父・高志(田村高廣)とともに一面のそば畑には心洗われる思い。もっとこういうシーンがたくさんあれば、郷愁をそそったと思うんだけど。(麻生結一)




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