レビュー：下町・銭湯騒動記（2）

下町・銭湯騒動記（2）

（日本テレビ系2003.04.08）

火曜サスペンス劇場
企画/酒井浩至
チーフプロデューサー/増田一穂
プロデューサー/佐光千尋、石坂久美男、里中哲夫
脚本/重森孝子
監督/吉川一義
音楽/福井崚
出演/宝田香代子…泉ピン子、宝田恭介…森本レオ、南舞子…熊谷真美、南新平…古尾谷雅人、佐藤一雄…佐藤Ｂ作、佐藤眞理…久野真紀子、吉沢良子…金久美子、吉沢純一…木崎大輔、田中明…岡本信人、安雄…小野ヤスシ、好江…鷲尾真知子、照子…石井トミコ、シゲさん…三角八朗、五郎…コアラ、野口刑事…石井愃一、久保田刑事…池田幹ほか

☆☆★
　亡くなられた古尾谷雅人さんを思い、彼の追悼番組のつもりで見る。てっきり、古尾谷さんはTV DRAMA REVIEWドラマ大賞の常連だったと思っていたのだが、意外にもノミネートされたのは１回だけ。その対象作品『永遠の仔』『六番目の小夜子』で、2000年年間最優秀助演男優賞に輝く。
　その時のインパクトがあまりにも強烈だったせいでもあるが、やはりその常連のイメージは、古尾谷雅人がドラマに出続ける人だったことによるところが大きいだろう。そして古尾谷雅人の名前がクレジットにあるだけで、そのドラマの質は保証されたようなものだった。
　この豪華キャストのシリーズの次回作に、古尾谷さんの名前がないかと思うと、残念でならない。本当に素晴らしい役者さんでした。ご冥福をお祈りいたします。（結）