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パパ トールド ミー・大切な君へ (NHK教育土曜19:00〜19:25)
ドラマ愛の詩
制作・著作/NHK大阪
制作統括/金井勉
原作/榛野なな恵『Papa told me』より
脚本/旺季志ずか(1〜8、12)、山田珠美(9、10、11)
演出/渡邊良雄(1、2、3、6、7、9)、宮崎純(4、5、8、12)、黒崎博(10、11)
音楽/土井宏紀
エンディングテーマ曲/『おかえりただいま』空気公団
出演/的場知世…豊田眞唯、的場百合子…華原朋美、マジシャン…三輪ひとみ、ディビット…サムエル・ポップ・エニング、まさお…山内圭哉、的場隆枝…宮田圭子、幸子…丹治摩耶、あゆみ…柳生美結、今日子…熊萌恵、門脇先生…楠見薫、北原…西野千雅子、乾鷹彦…西田竜大、鷹彦の父…東村晃幸、鷹彦の母…森畑結美子、鷹彦の姉…大西麻恵、あゆみの父…沖田さとし、あゆみの母…押谷かおり、あゆみの祖母…松村康世、小川…雪代敬子、店員…工藤俊作、衣香…竹崎由佳、弥生…東あやか、芳樹…巽勇太、弘…望月智成、原…宇都宮愛、図書館員…奥田ワレタ、浦野麗子…大路恵美、高坂多恵子…岡本奈月、高坂笑美子…大西結花、笹塚美登里…小路佳奈、三越まどか…山本梨沙、体育教師…一色大輔、妹尾朝陽…久野雅弘、指導員・若松…稲健二、ケイ…岡山奈津子、裕樹…光平崇弘、優作…栗原卓也、史織…森本更紗、彩花…芝野麻帆、唐沢元区長…佐川満男、的場信吉…風間トオル
ほか

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第12回「君の物語」(6/28放送)
☆☆
 知世(豊田真唯)が訳知りにすぎるキャラに逆戻り。ここ数回の大人のテイストもすっかり減退し、やはり脚本家によってこうもテイストが変わるものかと、別の意味で大いに感動する。(結)


第11回「きっと会おうね」(6/21放送)
☆☆☆
 父の日の家出の話。知世(豊田眞唯)と同じ境遇の朝陽(久野雅弘)との出会いの場面の見せ方がスタイリッシュでカッコよく決まってる。次々に登場する家出グッズも楽しい。一緒に笑ってくれるボックスに、20キロ先のシマウマが発見できる双眼鏡。海や川で流されても戻ってくるブーメラン・オールを、知世がいきなりに川に投げ入れてしまうご愛嬌まで、見ながらにノスタルジックな気持ちになる。
 レンゲのオールは、ラーメン屋さんのオヤジの伏線だったか。父親みたいになるつまらなさ、交差点を行きかう大人たちにいずれ変わってしまうつまらなさとは、大人にとって身につまされるところ。脚本家が代わってこのドラマ、まったく別物になってしまったかのようだ。もちろん、いい意味で。いっそ、朝ドラもこの人に書いてもらいたい気分。(結)


第10回「奇跡が降った夜」(6/14放送)
☆☆★
 “知世(豊田眞唯)の魔法使いさん(三輪ひとみ)”は、実は単なるマジシャンだった!ドラマにおかしみが加わったと思っていたら、脚本家が代わってたんだ。なるほどね。(結)


第9回「ほんものの勇気」(6/7放送)
☆☆☆
 何でもできちゃう優等生・知世(豊田真唯)が抱く恐怖。もしも逆上がりができない最後の一人になったら?=できないことは逆上がりだけ?一生逆上がりができない人は何にも出来ない人=逆上がりよりも難しいことは、世の中にはごまんとあるとすると、逆上がりができないことからはじまって、何一つできない大人になってしまうのか?優等生にしか思いつかないような深遠なる問いかな。
 大人が逆上がりなんか、なんて言えないとはまさに正しいご意見でしょう。大人になって思い出すと、あの時自分はがんばったという思いこそが財産、というもっともらしい大人の回答よりも、そこまでの過程が面白い。これまでで一番面白かったのでは。てるてる坊主の反対の坊主は雨降らし坊か。(結)


第8回「水と風と光と」(5/31放送)
☆★
 真っ直ぐすぎるメッセージの味が薄くて、見る側までに届かない。残念。(結)


第7回「ともだち」(5/24放送)
☆☆
 いくら仲がいいからって、知世(豊田真唯)は百合子おばさん(華原朋美)の机の中、勝手に見ちゃダメでしょ。そこで見つけた交換日記の内容を、友達にまで触れ回ってるし。あっさり浦野(大路恵美)の居所がわかるのもどうなんだろう。マル秘文書、ミセスUの午後のスケジュールまで作っちゃう徹底ぶりはちょっぴり面白かったけど。
 再会した百合子と浦野がきれいごとの会話しかしないことには不満が残る。お互いの現状を知ってなお、あこがれなんて言われても、それは皮肉にしか聞こえてこない。もちろん、あのツーショットだけでも、十二分に苦々しいわけだけど。知世がよかれと思って計らった行いが、実際にはあまりにも残酷なことだったことへの自覚がないのも、中途半端な印象を受ける。あまりにもビターになりすぎると思われれば、ファンタジーのオブラートだって使うこともできたのに。シチュエーションは揃っていただけに、いっそう残念な気持ちになった。
 ところで、大路恵美はいつから関西弁専門の女優になったの?『京都迷宮案内』がはまりすぎたか。(結)


第6回「ふたりの時間」(5/17放送)
☆★
 知世(豊田真唯)、最初はお父さん(風間トオル)の再婚を嫌がってたかと思ったら、後半はものわかりよく受け入れたりと、結局何だったの?って感じ。似たようなトピックを扱った『こころ』はさらに子供っぽかったけど。(結)


第5回「天使のおくりもの」(5/10放送)
☆☆
 主人公の口から「昭和時代」なる台詞が飛び出したことに、一番感動する。家政婦の小川(雪代敬子)のキャラクターは、あまりにも紋きり型。(結)


第4回「お父さんはぬいぐるみ!?」(5/3放送)
☆☆
 離婚について。『ふたりのロッテ』みたいにはいかなかったけど、妥当な線で美しくまとめるあたりは、このお話らしいところかな。修羅場=バーゲンセールで取り合いする大騒ぎのこと!の解釈は、言い得て妙。(結)


第3回「ファーストラブ」(4/26放送)
☆☆
 幻の鳥、ドウドウさんを探して。それは、時間の彼方から希望を連れ出す旅。その善意の展開は、いかなるけなしも受け入れないほどに強固?!
 知世(豊田真唯)の過ぎたる前向きキャラは、『ホットマン』の円造(反町隆史)並に暑苦しいんだけど、こっちには冷却装置(風間トオル演じる知世の父)が備わってる分が救い。そこにたたずんでいるだけでカッコいい儲け役を、風間トオルが好演。豊田真唯ちゃんは演技が出来すぎて、好みが分かれるところかな。(結)


第2回「夢が目をさます」(4/19放送)
☆☆★
 第1回のモヤモヤから抜け出して、誠実なメッセージが素直に出てきた感じに。「私は私なのに」の追求が普遍性を持って語られるあたりにも、好感が持てる。「将来の夢」というテーマの作文で、「宇宙飛行士になりたい」って書いたらうけるかなって、遠まわしな朝ドラ批判?!(結)


第1回「しあわせのかたち」(4/12放送)
☆☆
 『ホットマン』とパパ物対決なんて考えちゃいけないような善意の展開。知世(豊田真唯)が小説家の父親(風間トオル)の帰りが遅いのを心配して街に飛び出していってからの展開に工夫はあったが、ドラマのテイストはまだ定まらず。(結)




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