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女神の恋 (NHK総合月〜木曜23:00〜23:15)
連続ドラマ
制作・著作/NHK
制作統括/佐野元彦
作/田渕久美子
演出/柴田岳志(1、2、5)、勝田夏子(3、4)
音楽/本間勇輔
主題歌/『元気を出して』島谷ひとみ
ナレーション/前田美波里
出演/末松吉子…松本明子、小田龍之介…山口祐一郎、太田奈津子…愛華みれ、編集者…佐藤正宏、倫伝…中野勇士、涼子…国分佐智子、武田…ダンカン、部長…小林勝也、清美…田中千絵、ユカ…北川智子、吉子の母(声)…角替和枝、立山…山中たかシ、編集者…すずまさ、屋台のオヤジ…藤田啓而、社員…留美・畑中映里佳・堀内敬子・島川直・岩本靖輝・堀文明・赤嶺寿乃・廣田芳直、神様…前田美波里、泰造…高木ブー、北岡修一…辰巳琢郎
ほか

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最終週「吉子さんの吉日」(6/16〜6/19放送)
☆☆★
 35歳にしてアンラッキーガールのサクセスストーリーに、うれしさ半分、耳煩わしさ半分。ただ、舞台劇に徹して山口祐一郎と松本明子の腹芸にゆだねたあたりは成功だったのでは。明治座の『さくら』後効果か、田渕さん。SF作家が作風を転じて恋愛物を書いちゃうあたりの成り行きは、らしいロマンティックさで○。
 これでもかってほどのマライア・キャリー風の“WITHOUT YOU”。あまりの酷似にruaのクリスティが歌ってるのかと思ったよ。だったら、クレジット出るか。(結)


第4週「恋の復活祭」(6/9〜6/12放送)
☆☆
 吉子(松本明子)は、地鶏カレーに地鶏ではない鶏肉が使ってあることを見破る。小銭の音に対して絶対音感を身につけている『OL銭道』のあやめ(菊川玲)に近い超人ぶりに、こういうのが深夜ドラマになりやすいのかなと思ったりして。松本明子と山口祐一郎の掛け合いは依然好調。(結)


第3週「星に涙の夜もある」(6/2〜6/5放送)
☆☆★
 吉子(松本明子)のボロボロさ加減におかし味がみなぎる。高年齢キャストにしか出せないようなかっこ悪さといとおしさが同居したような味わいが、それほどうまみがあるというわけもでないストーリーを随所に救っている。吉子が心のふるさと、宮崎に戻ってきたときのリアクションなどは、とりわけ絶妙。
 それにしても、国分佐智子はどのドラマでも不倫してるよなぁ(今クールだと『ダイヤモンドガール』も役作りの省エネが可能なほど役がかぶってる!)。その道に新しいジャンルを開拓しつつある?さすがはNHK23時台ドラマ最多出演者です(Dモード時代の『もう一度キス』と『ロッカーのハナコさん』にこれで、すでに3本!)。(結)


第2週「恋の貧乏神」(5/26〜5/29放送)
☆☆
 あまりにも予想通りに、話はまったく進まず。就寝前に見るにしてはテンション、高すぎないかい。龍之介(山口祐一郎)の息子、倫伝(中野勇士)の絡め方も、定型以上はいっさいなし。ひたすら、松本明子と山口祐一郎の掛け合いの爆発力にすがるのみ。まぁ、この爆発がすごくもあるんだけど。このご両人は、ならではの味わいを発揮中。(結)


第1週「吉子さんのバカンス」(5/19〜5/22放送)
☆☆
 1ヵ月間隔でしか話が進まなかった恐怖の朝ドラ『さくら』を書いた田渕久美子がNHK的みそぎに挑むラブ・コメディ?! 大した話の展開がないのは『さくら』を思わせてちょっぴり不安になるが、主演の松本明子と山口祐一郎の腹芸のおかげさまで、なかなかに楽しく見通せた。この勢いのままにいってくれればいいんだけど。(結)




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