レビュー：笑顔セラピー

笑顔セラピー

（フジテレビ系2003.02.11）

制作著作/フジテレビ
制作協力/イースト
企画/関谷正征
プロデュース/宮本理江子、下山潤
脚本/中村直美
演出/宮本理江子
出演/白井香織…水川あさみ、吉田幸平…酒井敏也、結城友子…浅見れいな、紺野優作…六角精児、小野美咲…赤坂七恵、宮田洋子…岩橋道子、富岡良子…鈴木真弓、月島真吾…泉政行、永井宏子…三田智子、近藤恵利…中山麻紀子ほか

☆☆☆
　フジテレビのヤングシナリオ大賞受賞作にしては、しみじみとしたいいドラマだなぁ（?!）、なんて思いながら見ていたら、この作品は今回から新設された『Ｐ＆Ｇパンテーン特別賞』の第１回受賞作品とのこと。その何が違うのかはさっぱりわからないが、このドラマのせつない感じは、現状の惨状、月９あたりにも見習ってほしいところ。いっそ、脚本家をこの人に変えちゃったら、少しはあのドラマもマシになるかも。
　プロットに新味はないが、静かな語らいの中で登場人物たちが微妙に変化していく様がきちっと描けており、その作風には好感が持てた。チアリーディングとホステス業に打ち込むヒロインを、水川あさみが好演。ここのところ、芝居がパターンでやや鼻についていた酒井敏也も、ここでは哀感を漂わせて不器用な男を巧みに演じる。
　14日間ロケの舞台裏にもう一つのドラマが、というメイキングがパンテーンのCMになっているのには思わず苦笑したけど。（結）