レビュー：またも辞めたか亭主殿

またも辞めたか亭主殿

（NHK総合2003.01.03）

～幕末の名奉行・小栗上野介～
正月時代劇
制作・著作/ＮＨＫ
制作統括/木田幸紀
原作/大島昌宏『罪なくして斬らる―小栗上野介―』より
脚本/鄭義信
演出/吉村芳之
音楽/栗山和樹
出演/小栗上野介…岸谷五朗、道子…稲森いずみ、勝海舟…西村雅彦、栗本瀬兵衛…松重豊、国子…中原ひとみ、徳川慶喜…比留間由哲、板倉勝静…黒沼弘己、江幡祐蔵…堀部圭亮、カション…フローラン・ダバディー、増田糸…今村恵子、立石斧次郎…塚本高史、ヴェルニー…ドミニク・シャニヨン、お梶…青山知可子、佐藤藤七…石橋蓮司、民子…石田えり、安藤信正…井上順、一色直温…江原真二郎、酒井忠惇…近藤正臣、水野忠精…伊東四朗ほか

☆☆★
　辞職・免職を繰り返したヒーロー像がタイムリーな着眼。その波瀾万丈物語を暗くならずに描いた点は評価できる。
　ラストの米海軍横須賀基地内1号ドックの俯瞰ショットが実に感動的。小栗（岸谷五朗）の顔を隠そうとした演出はわずらわしかったけど。その妻道子を演じた稲森いずみは、かなり時代劇向きと確信。金曜時代劇主演も近いと見た。（結）