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熱烈的中華飯店 (フジテレビ系水曜21:00〜21:54)
制作・著作/フジテレビ
プロデュース/牧野正、瀧山麻土香
脚本/林宏司(1、2、3、5、7、8、10)、橋本裕志(4、6)、成田良美(9)
演出/鈴木雅之(1、2、5、10)、木村達昭(3、6、8)、成田岳(4、7、9)
音楽/大島ミチル
主題歌/『Rainbow』Sowele
出演/橘詩央…鈴木京香、名波健太…二宮和也、迫田誠二…椎名桔平、野口拓郎…勝村政信、大山海次郎…東幹久、小向五郎…高橋克実、蜷川鉄夫…山田明郷、鬼沢平衛門…並樹史朗、綾小路公彦…石黒賢、三村奈々子…瀬戸朝香、岩田厳五郎…伊東四朗
ほか

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第10回(3/12放送)
☆☆★
 ありがとう、詩央(鈴木京香)の前半。大宴会にしみじみの後半。奈々子のマンションの家賃が200万円であることが判明すると同時に、迫田(椎名桔平)の年収は200万以下であることが判明。

「これほど疲れた航海は、30年はじめてです」by岩田(伊東四朗)

確かにこんな香港→日本の長旅は空前絶後でしょ。手品みせまくりで、伊東さんも楽しげに。
 ここまでコンビネーションできてたら、いっそチーム食王でも結成すればいいのに、と思ってたら中華街でバッタリかよ。最後までベタに決めてくれました。(結)


第9回(3/5放送)
☆☆
 詩央(鈴木京香)の喜怒哀楽のすべて。迫田(椎名桔平)はお玉振り回して「アチョ〜」って、もうヤケクソじゃないの。小龍包作るのに、流れ作業で、

「ハイハイハイハイ」

って、何とおバカな。
 失敗談競争に美学を求めるむくつけき男たちも楽しい。楽しいんだけど、メインの展開がつまらないので点数はやっぱり据え置きに。岩田(伊東四朗)がますますいい人になっていく。(結)


第8回(2/26放送)
☆☆
 先週の予告編からは“さよなら、野口(勝村政信)”になるのかと思ってたけど、実際はむしろ“お帰りなさい、野口”だったね。確かに船上じゃ、容易にさよならもできないか。
 それにしても、平平樓の料理長(並樹史朗)はどこに潜んでいたの?名前、鬼沢平衛門って、まるっきり日本人じゃないか。あの片言日本語は何だ!(結)


第7回(2/19放送)
☆☆
 このドラマ、ほんとおバカだよなぁ。マンションの保証人に、
「皿洗いだけど、勤続年数長い」by 奈々子(瀬戸朝香)

迫田(椎名桔平)がうってつけだったとは、まったくの盲点だった。卓球の素振りにすべてをぶつける様が、痛ましおかし。火災訓練に、

「美人……薄命……」by橘(鈴木京香)

って、その言いきりがおちゃめすぎる。ハマグリよりも口が堅い小向(高橋克実)の口は開きっぱなしだ。このように随所にうけるも、なのにこの点数なのは?!
 名波(二宮和也)あこがれの人役で松本莉緒登場。気がつけば、料理で手こずることのない食王たちがいるよ。ディテールお構いなしに、ここまで小ネタを連打されると、ある意味見やすいかも。(結)


第6回(2/12放送)
☆☆
 OPで一人だけ微妙に時間の短い高橋克実演じる小向が(ぜひ比較してみてください!)、その鬱憤を晴らすかのごとく今話の主役に。

「待たされた時間の長さの分だけ、より味わい深いものになるかもしれない」by中国語のエンディングNR

一見含蓄のある言葉だが、ここの中華屋は限度を越えて待たせすぎだろ。

「昨日今日…」by迫田(椎名桔平)

というカウントが正しければ、今3日目?いや、迫田が料理長になって3日目という意味か?どっちにしろ、時間軸がデタラメだ。

「材料ならいっぱいあるから」by名波(二宮和也)

って、また無駄遣いするの。大体、食王のコースって、いくらなの?ようやく料理に異論を唱えるキャラクター=孫夫人(中尾ミエ)が出現し、ドラマが真っ当になる淡い期待感を抱かせるも、あっけなく北千住仕込みの餃子に下ってしまったか。たまらなくノスタルジーをかきたてる中華屋?ここの客、あまりにちょろ過ぎる。
 そんなメモリーへの訴えかけには何の興味もわかないが、高級店と場末の店との違いを痔演技で体現する小向の奮闘ぶりにはかなり笑った。そこに★プラスするのもちょっと違うような気もするけど、少なくとも今まで出てきた料理の中では、小向の回鍋肉が一番おいしそうだったかな。ようやく画面を見ながらに、料理を食べたいと思わせる。単なる貧乏人の意見?!(結)


第5回(2/5放送)
☆☆
 何〜んだ、料理って簡単なんだシリーズ第5弾は、大山(東幹久)の力まかせに麺打ち一日マスターコース。完全にキャラ立ちしてる大山(東幹久)の一挙手一投足には笑えるが、ドラマには一切のコクなし。(結)


第4回(1/29放送)
☆☆★
  この豪華クルーズ、何泊何日?香港→日本に何日かかってるんだ。ポスターもしょぼすぎ。まぁ、一膳飯屋(?!)の広告としては、正しいのかもしれないけど。
 あの食材の無駄使いには閉口させられるも(それをマカナイで食べなきゃいけないぐらいの罰ゲームはあってもいいきがするけど)、各キャラクターはわかりやすく整理整頓されており、よどみなく見られる点は評価できる。ただ、常にオチなしの締めくくりは、この手のドラマとしてはどうなんだろう?おいしそうじゃない料理に美辞麗句の感想も、そろそろ限界か。(結)


第3回(1/22放送)
☆☆★
 とりあえずは無駄なキャストなんか一人もいませんよ、ということを証明しようとした回。

「さこた椅子」

「西日暮里の内弁慶」

と小ネタの音のおかしさで前半は乗り切り、各キャラクターの見せ場を連打してのフィナーレ。中身がなくてこれだけ盛りだくさん感を出しているのは、ある意味大した盛り付けか?! そろそろ出来上がった料理自体にも、驚きが欲しいところだけど。(結)


第2回(1/15放送)
☆☆★
 香港映画か、はたまた暇つぶしに見るアメリカンコメディかと見紛うようなくだらなさが、それなりに楽しい。何の奇跡もおきてないという話もあるけど、職人的な丸い作りは今後も維持されそう。(結)


第1回(1/8放送)
☆☆★
 いかにもフジ的な、というか鈴木雅之D的なノリのドラマ。あまりにもアホらしい向きもあるが、内容がなくても勢いだけで見せてしまう手腕はやはり大したもの。濃いキャラたちの配置も、群像劇の定型に従って抜かりはない。
 鈴木京香が『緋色の記憶』の妖艶さとはうって変わって、甲板を全力疾走するオフビート全開モードで好演。

「取っ払いでいいから」

にはうけたね。(結)




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