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聖夜のドラマスペシャル 彼女たちのクリスマス (フジテレビ系2002.12.24)
制作/関西テレビ、共同テレビ
プロデューサー/三宅喜重、小椋久雄、梨本みゆき
エンディングテーマ/『My Gift to You』CHEMISTRY
ナビゲーター/八木亜希子

「クリスマスの花束」
原作/連城三紀彦
脚本/中園ミホ
演出/村上正典
出演/黒木瞳、金子賢、田中伸彦、伏見哲夫、藤岡大樹、山下裕子、唐木ちえみ、前島恵美、阪井あかね
ほか

「anti-Xmas girl」
脚本/神山由美子
演出/木下高男
出演/長谷川京子、池内博之、浅見れいな、甲本雅裕、矢沢心、岡田秀樹、窪園純一、村井美樹、大塚よしたか、五藤悠有菜、山浦まみ、坂口克彦、林絵梨子、高山都
ほか

「楽しい家族旅行」
原作/清水義範
脚本/大森美香
演出/植田泰史
出演/片平なぎさ、段田安則、美波、神木隆之介、山中たかシ、大塚ノボル
ほか

「イブの旅立ち」
原案/片岡義男
構成/遠藤彩見、小椋久雄
脚本/川嶋澄乃
演出/村上正典
出演/藤原紀香、中村俊介、池脇千鶴、山崎銀之丞、近江谷太朗、阿部聖美、顔田顔彦、遠藤みずき、庄司正樹、長瀬真理子、高知東生、松崎しげる
ほか



「クリスマスの花束」
☆☆
 主婦(黒木瞳)、青年(金子賢)ともに言動の動機が薄いだけに、どうにもドラマが乗っていかない。あとはひたすらにナイーヴ責めというもの、あまりに策がない。


「anti−Xmasgirl」
☆☆☆
 クリスマスぼけどもに喧嘩を売る神山さん。いや、売ったのは共感か?!ホテルのフロントマンの心境にくすりとさせるあたりのディテールのうまさは相変わらず。ラストも小話的でうまい。目があわなかったら、もっとよかったと思うけど。

「何があっても、クリスマスが好きになんかならない」

と言い放ちつつ、コートがブルーからクリスマスカラーのグリーンに染まってるあたり、芸が細かいねぇ。長谷川京子扮する主人公のあり方には『初体験』の真智(水野美紀)に通じるものあり。裏ではその水野美紀の『恋人はスナイパーEPISODE2』、やってます。


「楽しい家族旅行」
☆☆☆
 娘(彼氏が出来ますように的反抗期)→母(精子混ぜちゃえば、予定日の整合性なんてわからないかも)→父(リストラにつき家族心中)の流れで同じエピソードを見せていく語り口の巧みさに惹かれる。4話中最高の出来ばえで、クリスマスねたに括るにはもったいなく思えるほど。同じ手法なら、『中学生日記』の「季節の花」(10/6放送)と「UFOを呼ぶ日」(10/13放送)

http://tvdramareview.hp.infoseek.co.jp/200204/chugaku.htm

の方が、さらによく出来てるんだけど。


「イブの旅立ち」
☆☆
 今、“イブ”って言われると、反射的に『イブのすべて』を思い出しちゃうなぁ。アメリカ映画史上最高傑作の一本は『イヴの総て』!裏があるのかと思わせて何もないあたりなどは、この枠にピッタリ?!(結)




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