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迷路の歩き方 (NHK総合2002.11.30)
平成14年度文化庁芸術祭参加
制作・著作/NHK
共同制作/NHKエンタープライズ21
制作統括/菅野高至、木田幸紀
作/山田太一
演出/遠藤理史
音楽/鳥山雄司
出演/大友啓治…中井貴一、大友典子…原田美枝子、大友泉…鈴木杏、大友和也…沢木哲、田村助役…田山涼成、甲田茂樹…大柴邦彦、永井淑子…栗林綾子、永井ひかる…碇由貴子、車掌…大橋一三、松田…藤岡太郎、検査員…今村佳岳、泉の友人…宮島菜摘・堀江彩香・藤澤愛、永井春平…渡辺徹
ほか



☆☆☆
 当然のように微妙なおかしみが満載の山田太一節炸裂ドラマ。また当然のように芸祭にも参加する(20本中3本が山田太一先生の脚本で締められる平成14年度芸術祭参加作品。次回より太一祭と改めるべし)。
 下痢になってわかりあう親子って、そんな悪臭オチで許されるあたりは、まさに山田太一ドラマならでは。わかりあっていきなりキャッチボールしてしまう定型がすかさず続くあたりも手抜かりなし。
 凄いと思わせたのは、世にも不可思議な山田太一調の台詞をよどみなくこなした鈴木杏ちゃん。「朝日新聞」のうつりこみはNHK的にOKなんですね。そしてドラマはプロローグにエピローグを合わせて、見事に円環する。(結)




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