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アルジャーノンに花束を (フジテレビ系火曜22:00〜22:54)
制作/関西テレビ、MMJ
プロデューサー/安藤和久、東城祐司、伊藤達哉
原作/ダニエル・キイス
脚本/岡田惠和
演出/新城毅彦(1、2、5、7、9、11)、塚本連平(3、4、6、8、10)
音楽/寺嶋民哉
主題歌/『ソング・オブ・バーナデット』ジェニファー・ウォーンズ
挿入歌/『スピード(英詞アコースティックVer)』ラブハンドルズ
出演/藤島ハル…ユースケ・サンタマリア、遠矢エリナ…菅野美穂、高岡晴彦…吉沢悠、桜井恭子…中島知子、小林留美子…石橋けい、井澤健、山口あゆみ、岡本竜汰、牛尾田恭代、野口優樹、田中景花、建部真一郎…益岡徹、山本圭、徳永篤…田口浩正、田代ミキ…榎本加奈子、藤島佐智代…いしだあゆみ
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第11回(12/17放送)
☆☆
 『ダブルスコア』のミニディスクはコピーされておりませんでしたが、こちらの経過報告はちゃんとコピーがとられていた模様。手間的には、こっちの方が何倍か大変だと思うけど。岡田惠和の脚本に、そんな初歩的な落ち度はあり得ないよね。
 落ち度はなかったけれども、ドラマ自体は終始低調を極めた。きれい事に過ぎて、込み上げてくるものが希薄になってしまう弱点を最後まで克服できず。ユースケサンタマリアの熱演だけが心に残る。(結)


第10回(12/10放送)
☆☆
 すべてを過去形で語るハル(ユースケサンタマリア)が悲しい。そんな死期の迫った人間に自分をなぞらえるあたりまではそれなりに納得出来たんだけど、アルジャーノンの亡骸を泣きながら埋める感動のシーンに?と思う。化学は素晴らしい、って言うんなら、アルジャーノンの検死をやらなきゃ、意味がないのでは?
 母親(いしだあゆみ)との対面シーンのしみじみ後に、妹に会わずに帰る後味の悪さも謎。徳永(田口浩正)が恭子(中島知子)に一目惚れするエピソードは、何を今さらって感じだけど、とりあえず笑えた。(結)


第9回(12/3放送)
☆☆
 えっ?エリナ先生、いつから泣き虫に?伏線なしの唐突な抒情の連打に戸惑うことしばしば。自分を捨てた父親(山本圭)に再会するシーンに感慨が込み上げてこないのは、どうしたことか?条件は揃っていたはずなのに。ドラマの展開は、さらにスローに。(結)


第8回(11/26放送)
☆☆
 どうやらこのドラマのピークは先週だった模様。ハル(ユースケサンタマリア)と冬美(山口あゆみ)の兄弟ぶりも、突然過ぎてピンとこず。(結)


第7回(11/19放送)
☆☆★
 よかったり悪かったりが交錯しながらも、依然とは別ドラマのように、一気呵成に見せきる。さらに凄みが増してきたユースケサンタマリアの演技が、その要因であることは言うまでもないか。アルジャーノンの異変に気がつくくだりなどは、とりわけ出色。
 そんなせっかくの緊迫感をぶち壊したのが、学会でハル(ユースケサンタマリア)がエリナ(菅野美穂)にキスする場面。どうにもアメリカンすぎて、さめることマイナスの域。どんなにうまくエピソードを積み重ねていても、ちょっとしたことですべてが台無しになっちゃうんだよなぁ。(結)


第6回(11/12放送)
☆☆★
 ハル(ユースケサンタマリア)の苦悩する様の高まりとともに、ドラマの切実度がアップする。ユースケサンタマリアは、心理演技に迫力を見せる。(結)


第5回(11/5放送)
☆☆
 フジ系(これは関テレだけど)のドラマに出てくる遊園地って、かならず八景島シーパラダイスなんですよね。いつの間に、留美子(石橋けい)はハルを囲む会の一員に。ファンタジーとしては成り立つ話も、リアリズムとしては納得いかなくなるところもしばしば。ユースケサンタマリアの本気演技はなかなかに見物。泣けるのはジェニファー・ウォーンズの歌声。(結)


第4回(10/29放送)
☆☆
 ドラマは大いに展開するも、きれいごとに過ぎるからか、いっそうテンポは遅く感じられる。いかにも感動的なシーンもどうにもしっくりこないのも、美談ならでの空々しさか。それとも、時代感のズレからか。
 それにしてもユースケサンタマリアって、常にそれなりに何でもこなすよなぁ。菅野美穂&山口あゆみの強力タッグ四度!ほとんど、タニプロモーションのパッケージ売り状態です。
 このドラマを機会に主題歌のジェニファー・ウォーンズは、メジャーになっちゃうんでしょうか。うれしいような、悲しいような。(結)


第3回(10/22放送)
☆☆
 ここまでジリジリさせるも、ラストエピソードから話が本筋に突入。ということで、とりあえずは次回待ちということで。(結)


第2回(10/15放送)
☆☆
 ドラマが誠実であればあるほどに、どうにもシラっとした感じしか残らない。展開が加速していけば、印象も変わるかもしれないけど。榎本加奈子は難役だけに、ここはアピールチャンスでしょうね。(結)


第1回(10/8放送)
☆☆
 『まごころを君に』ですよね。いまどき、そんなこと言うヤツ、いない?いや、つい最近まではそっちのタイトルの方が通りがよかったはずなんだけど。クリフ・ロバートソンはオスカーまで取ってるし。世の中って、不思議ですよね。
 『恋セヨ乙女』で手を抜ききった分、岡田恵和さんにはがんばっていただきたいんですけど、どうでしょう。(結)




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