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新宿鮫・氷舞 (NHK総合23:00〜23:45)
制作・著作/NHK
制作協力/NHKエンタープライズ21、カズモ
制作統括/小松隆一、土屋秀夫
プロデューサー/川村尚敬
原作/大沢在昌『新宿鮫VI 氷舞』
脚本/吉本昌弘
演出/石橋冠(1、3、4)、河村毅(2)
音楽/坂田晃一
テーマ曲/『Hold My Soul』島谷ひとみ
挿入歌/『抱きしめて』島谷ひとみ
出演/鮫島…舘ひろし、杉田江見里…鷲尾いさ子、青木晶…島谷ひとみ、永島敏行、伊武雅刀、寺田農、千葉哲也、阿知波悟美、古田新太、寺島進、城尚輝、早川純一、金児憲史、池田努、藤田宗久、石田太郎、苅谷俊介、渡辺哲、前岡…本田博太郎、立花道夫…黒沢年雄、京山文栄…津川雅彦
ほか



第1回「巨大な罠」(8/12放送)
☆☆☆
 お待ちかね、新宿鮫シリーズ第4弾。毎度おなじみ、舘ひろしが絶妙の活舌の悪さで、ハードボイルドに鮫島を熱演。ヒロイン役の鷲尾いさ子も活舌の悪さでは決してひけをとらない。このぎこちなさこそが、ハードボイルドの真髄というもの。演技できない人がやることになっている鮫島の恋人、晶役で、今はやりの島谷ひとみが演技しようとしてます。(結)


第2回「戦慄の陰謀」(8/13放送)
☆☆☆
 ハードボイルドのヒーローはこうじゃなくっちゃ、という理想形を思わせる鮫島の脇の甘さが、今話でも大いに決まってる。見物中の見物は、こそばゆさ満載、鷲尾いさ子のパフォーマーぶり(『夜霧のマンハッタン』のダリル・ハンナ風とは、微妙に例えが古いか?!)。語気の強弱だけで台詞をあやつる本田博太郎が『茂七の事件簿・新ふしぎ草紙』に引き続き妙演を披露。丁寧極まりない警察隠語も、毎回ありがとうございます。(結)


第3回「破局への岐路」(8/14放送)
☆☆★
 鮫島には決して弾はあたらない?! 逗子まで毎度毎度ノコノコ出かけていった挙句に、言い放つ臭過ぎる台詞の洪水。ここまでくれば、夕日をバックに岸壁でキスシーンだって平気のヘッチャラよ。
 定番の地味な打ち合いのシーンも、わざわざ障害物が多いところに出かけて行ってやっただけのことはある充実ぶり。(結)


最終回「愛の行方」(8/15放送)
☆☆★
 驚くべきスケールの小さな顛末に逆感動。江見里(鷲尾いさ子)のベタな金髪変装と銃を構える立ち姿には真感動。京山の講演会場での愛の告白という趣向にも、ある意味驚かされる。正調ハードボイルドは、素直で涙もろいのです。やはりここは新宿だったか。さくらやのネオンがまぶしい。(結)




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