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太陽と雪のかけら (TBS系月〜金曜13:00〜13:30)
製作/共同テレビ、TBS
企画/橋本孝、山田康裕
プロデュース/鈴木伸太郎
原案/もんでんあきこ
脚本/遠藤彩見、稲葉一広
演出/小野原和宏、三木茂、小山田雅和
主題歌/『True Love』竹添ユカリ
出演/藤吉サリナ…伊藤裕子、松田涼…大浦龍宇一、森崎夏美…村田和美、境正克…加藤厚生、松田その子…伊佐山ひろ子、藤吉佐輔…五代高之、境克行…古尾谷雅人、橋田大輝…菊池均也、安川顕…飯田基祐、陰山泰、藤吉メイ…三野友華子、高階愛子…田島穂奈美、小沢真珠(SPECIAL THANKS!)、森山ゆうこ、伊東貴明、樋渡真司、吉見純麿、朱源実、亀山助清、古山淳子、辺見務、山崎潤、高藤疾土、藤本至、青木夕夏、上杉遥、島津奈々、丸山志乃、谷村奈穂子、中村侑希子、大村眞利枝、前嶋螢子、森喜行、松村彦次郎、三木茂、河原崎健三、御木本伸介、藤吉林太郎…清水紘治、橋田今日子…朝加真由美、松田貫一…仲本工事、高階ウン…市毛良枝
ほか

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第9週(10/28〜11/1放送)
☆☆☆
 通俗が限りない膨張を生むのか、そのスケール感はとどまることを知らず。当主継承の儀なんて、ちょっとした独裁国家、はいってたでしょ。コミックでは違和感なさそうなパートでも、実写だと鼻白むこともしばしば。財閥解体を一人の人間として決めろ、ってそんなバカな。正克(加藤厚生)との別れの場面の携帯リレーメッセージも、その臭さにしばしたじろぐ。
 そんなマイナス・ポイントをふまえても、読後感の爽快さは格別で、思わず★一つプラスしたくなった。ドラマドラマした感じが、妙に懐かしくもあり。そう言えば、時折『マイリトルシェフ』に使われてた曲が流れてませんでしたっけ。使いまわし?!
 主演の伊藤裕子は過去最高の好演(2時間ドラマ女優になるポテンシャルを感じさせる、って、もちろん誉め言葉ですよ)。抜群の存在感が光ったのはおじいちゃん役の清水こう治で、随所でバランスの悪くなったドラマの展開を救う。
 随分長い人生航路劇を思わせて、実はこの話って3ヶ月の間の出来事だったんですね。実は結構、はまってたってことかな。(結)


第8週(10/21〜10/25放送)
☆☆★
 大詰めを迎えて、わかりきった展開を大見得をきりながら見せていく恥ずかしげもなさが、なかなか楽しい。愛子(田島穂奈美)は驚くべきスピードでPTSDを克服。小沢真珠に引き続き、『永遠の1/2』組の瞬間出演はお久しぶりの森山ゆうこ。彼女が連ドラに1回以上(2回)出たのって、いつぶりでしょう。ただ愛子の脅威の回復により、これ以上出ることはないか。
 安川(飯田基祐)のラスト出演はプレゼントの告知?! このあたりの愛の劇場らしい緩さが素敵です。『ロッカーのハナコさん』『少年たち3』『逮捕しちゃうぞ』あたりでは、見つけるのにさえ苦労した飯田基祐も、この常連枠ではドラマのキー・パーソンを好演。(結)


第7週(10/14〜10/18放送)
☆☆
 事態が好転するのも早いんだけど、暗転するのも早い。キスして、プロポーズして、みなさん大忙しも、あと2週間で終わりとなると、次週はさらなる急展開の予感。サリナ役の伊藤裕子が、開放値高くいっそうに好演中。(結)


第6週(10/7〜10/11放送)
☆☆
 大財閥が舞台なのに、ドラマはますます小さなコミュニティの話に移行していく。後継者争いをめぐる敵対関係もなんのそのとばかりに、貸しきり状態の居酒屋で飲み交わす登場人物たちって、何だそりゃ。
 そんないっそうの摩訶不思議に戸惑いつつも、出演陣の豪華さに、見飽きることはない。中でも、清水紘治がきいてる。(結)


第5週(9/30〜10/4放送)
☆☆
 今日子(朝加真由美)まですっかりいい人になっちゃって、もはやサリナ(伊藤裕子)の敵は、味方の仮面をかぶった境(古尾谷雅人)ぐらいか。やはり、一番の難敵が残った!古尾谷雅人、さすがは2000年年間ドラマ大賞の最優秀助演男優賞受賞者ですね。(結)


第4週(9/23〜9/27放送)
☆☆
 展開はやや小康状態に。

「何かある!」by境(古尾谷雅人)

って、そりゃミエミエだよ。野生児サリナ(伊藤裕子)は、あんな畑じゃで転ばないでしょう。来週は今日子(朝加真由美)、大活躍の予感。(結)


第3週(9/16〜9/20放送)
☆☆★
 話の動きは減ったけど、ドラマ自体の動きは悪くない。じわじわと、古尾谷雅人がその曲者ぶりを発揮しはじめた模様。伊藤裕子のおかげで、久々にベタな酔っ払い演技も見れました。もちろん、誉めてるんですよ。(結)


第2週(9/9〜9/13放送)
☆☆★
 「愛の劇場」のラブスト-リー路線は、『永遠の1/2』『ラブ&ファイト』ときたわけだけど、設定の突拍子のなさに今後の不安はあるものの、少なくともこの第2週までで比較すると、今回が一番まとも。まぁ、あの2本があまりにもデタラメすぎただけなのかもしれないけど。
 スルスルとあっという間に、飯田基祐の役が重要になってくるあたりも予定通り。他のドラマじゃ、あり得ないことでしょ。大浦龍宇一が仲本工事と伊佐山ひろ子の子供ってあたりには、かなり無理があるけど。そりゃ、サリナ(伊藤裕子)も驚くわな。
 そう言えば、『永遠の1/2』で主演した戸田麻衣子も、今回の主演伊藤裕子も成城大学出身です。この枠には、そういう学閥があったりして。(結)


第1週(9/2〜9/6放送)
☆☆★
 ここのところテレ朝と専属契約を結んでいたとしか思えないほどに、テレ朝でのみ大活躍していた伊藤裕子が、うれしいことに愛の劇場でヒロイン役として登場。まぁ、テレ朝には昼ドラ、ないですからね。
 回想シーンのみも強烈なインパクトを残した『眠れぬ夜を抱いて』(ドラマアワード2002春の助演女優賞部門では、5ポイント獲得して、何と2位に!あの出番の少なさで2位はすごい)での憂いに満ちた演技とはうって変わって、ここでは野生児的演技を全開させ、意外に芸風の広いところを見せる。
 “お方様”などという時代錯誤な呼び名には身じろぐも(しかも役名はウン?! 『マイリトルシェフ』では優しいお母さん、市毛良枝が意地悪メイクで気を吐く)、少女マンガチックな奇想天外には期待感あり。(結)




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