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ロッカーのハナコさん (NHK総合月〜木曜23:00〜23:15)
連続ドラマ
制作・著作/NHK
制作統括/菅康弘
原作/石井まゆみ『ロッカーのハナコさん』より
脚本/戸田山雅司
演出/柴田岳志(1、2、5、6)、渡邊良雄(3)、真鍋斎(4)
音楽/本間勇輔
主題歌/『微笑みのひと』今井美樹
出演/北浦華子…ともさかりえ、小嶺瑠布子…吹石一恵、御厨みそら…平山綾、大市理子…国分佐智子、笹鳴拓海…鳥羽潤、三井野ゆり…田村たがめ、亜木弥希子…今村雅美、四方信郎…松村邦洋、木幡杏子…平岩紙、西山恵利…福森加織、安野来未…小西美帆、七倉宗吉…鶴田忍、ミスターデミル…ケント・ギルバート、沢井菜保美…広瀬久実、角田美佐登…小山田サユリ、岡元誠…岡本光太郎、社員…若林秀敏、辰巳の秘書…熊倉智恵、司会…原隆俊、寿司職人…松澤重雄、社員…椎名泰三、職員…飯田基祐、業者…水森コウ太、高橋…小笠原家光、役員たち…長沢大・小倉馨・伊藤勉・小杉幸彦、OLたち…田中千代・菊沢美和・本多彩子・斎藤静香、生田目主税…徳井優、大竹専務…萩原流行、椎名俊輔…松重豊、緒園隆文…勝村政信、辰巳会長…宝田明、坂口重則…風間杜夫
ほか

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第6週「さようなら、ハナコさん!?」(9/30〜10/3放送)

※今週(第21〜24回)は毎回レビュー!!

第21回
☆☆☆
 これが噂の、“ハナコさんの残業スペシャル!”の巻。順法闘争=小籠包 (ショウロンポウ)?最終週もかなりいい感じにふざけてます。
 いつから平山綾はワンポインターに。なのにクレジットは2番手って、どういうこと?(結)

第22回
☆☆☆
 “生ピーの素直なリアクションにハナコさん歓喜!”の巻。あまりにもちっちゃな怨念が、またまたふざけてていい。ハナコv.s.本幡(平岩紙)もなかなかに熱い。吹石一恵がクレジット2番手に復帰。当然でしょう。(結)

第23回
☆☆☆
 意外にも初の回想シーン、“ボーリング大会でふられた?!”の巻。後半はまさに瑠布子(吹石一恵)の独壇場で、ハナコ(ともさかりえ)とのダブル主役を明確にする。なのにクレジットは再び真ん中に降格って、どういうこと?事務所の力学としても、あんまりでしょう。平山綾はあの出番数で2番手とは、最強のワンポインターと呼ばせていただきます。(結)

第24回
☆☆☆
 “瑠布子(吹石一恵)は時計台からどうやって降りたのか?”の巻。ふと気がつくと、ハナコさんがいなくなってる余韻と、フローする引きのショットがいい。
 最終回で初めて実現した夢の4ショット+2(田村たがめ&小西美帆。ただ、ここには夢なし)。全24回、1回たりともテンションを落とさず見せきったところは大したものです。(結)


第5週「北浦華子 あやうし!」(9/23〜9/26放送)
☆☆☆
 予想を越えて、ドラマは切なく(?!)盛り上がる。冷静に考えると、まだヒロインの4ショット(ともさかりえ、吹石一恵、平山綾、国分佐智子)って、実現してないんですよね。あらゆる3ショットの組み合わせは試されてるんですけど。もしかして、最後までない?!
 風間杜夫の対象なしに浮遊し続けるリアクション演技は、もはや完成の域に。マーケッティング一課のOL3人衆の中でももっとも台詞のない広瀬久実は、『さわやか3組』の先生か。上記の2人がふり幅の極南と極北?脇キャラの粒立ちは、さらに際立つ。
 ひとつ疑問なのは、クレジットの順番。吹石一恵はなぜ真ん中?実質の出番数、立ち位置はハナコさんに勝るとも劣らないほとんど主役なのに、なぜ?プロジェクトH並に、謎めいた部分?!(結)


第4週「北浦華子 悩む!」(9/16、9/18〜9/20放送)
☆☆☆
 3人目のヒロインはこれまでに比べると地味キャラの理子(国分佐智子)も、ドラマの方はむしろいっそうハデに。ハナコの奇策、非常ベル作戦のスケール大きいんだか、小さいんだかわからないあたりも素敵でしょ。笹鳴(鳥羽潤)とはまたタイプの違うぼけキャラ、亜木(今村雅美)はいつもダークスーツをおめしです。
 国分佐智子のキャスティングは、本物の帰国子女ゆえか。瑠布子(吹石一恵)とみそら(平山綾)が、何気なく初絡み。そんな3人が力を合わせて、ハナコのやり残したプロジェクトを解明するのが来週か。なかなか編み方、うまいねぇ。(結)


第3週「北浦華子 意地になる!」(9/9〜9/12放送)

※今週(第9〜12回)は毎回レビュー!!

第9回
☆☆☆
 来未(小西美帆)&ゆり(田村たがめ)製作によるウィークエンダー風のチラシからドラマのボルテージは最高潮。ポルターガストの謎も解けました?! 社史編纂の校正に「銀座煮寄って……」とは、芸が細かいねぇ。
 なるほど、瑠布子(吹石一恵)も展開に絡んでくるわけだ。第1週、2週では脇に徹したハナコさん(ともさかりえ)も、今週はかなり前に出てくるみたい。(結)

第10回
☆☆☆
 ハナコさん(ともさかりえ)が見えない笹鳴(鳥羽潤)の恐怖リアションが凄い!「パープリン」(byハナコ)とは懐かしいねぇ。死語こその魅惑的な響きがそこに。瑠布子(吹石一恵)が言い放つ「口が減らない」ってのも、最近聞きませんけど。瑠布子とハナコさんの掛け合いは、さらに磨きがかかってきたみたい。(結)

第11回
☆☆☆
 椎名(松重豊)のリアクションがコワ面白くて、ハマリまくってます。こっくりさん通信は今後も多様されるのか。岡本光太郎の悪い人役にやっぱり感が高いのは、『愛のことば』の悪夢的印象のせい?! あくまでもドラマ自体のせいなんだけど。
 松重豊、萩原流行、勝村政信、そして風間杜夫とズラリと揃ったキャストはかなり豪華なんだけど、その誰一人として絡んでないのが逆に驚き。(結)

第12回
☆☆☆
 大竹(萩原流行)の魔の手がみそら(平山綾)に迫る料亭の別室に赤い布団とは、『真珠夫人』級に記号度高いねぇ。遠出すると肉体の消耗が激しいとは、ほとんどウルトラマンの世界。極道版ハナコさん(ともさかりえ)の手に大福の粉、というトリックを見破った笹鳴(鳥羽潤)を襲った少量の粉は、吹石一恵のアクシデント的吹きかけですよね。
 みそら(平山綾)の岡元(岡本光太郎)への一発は、サウスポーから繰り出される。そう言えば、みそらと瑠布子(吹石一恵)の絡みも、『少年たち3』放送後の番宣以外、ゼロだったか。
 そんなみそら(平山綾)のエピソードは1週で終わり。来週は国分佐智子として、それ以降はスクランブル登板となるんでしょうか。『親の顔が見てみたい』ではお父さんと一緒に大活躍だった四方役の松村邦洋は、出番という出番なし。(結)


第2週「北浦華子、助ける!」(9/2〜9/5放送)
☆☆☆
 『奥様は魔女』風のトリッキー・テイストに、随所でニコニコしていられます。こりゃ、15分じゃ物足りない。そんな感想をこの枠に抱くなんて、ほんの数週間前までは想像も出来なかったこと。
 ハナコ(ともさかりえ)もいいけど、とにかくハイテンション演技が冴えまくる吹石一恵が白眉。これでもかと、スタジオ&ロケで走りまくる姿に思わず感動。吹石一恵演じる瑠布子のメイン着メロは、NHK的楽屋落ち、「きょうの料理」(作曲:冨田勲)か。インカム誘導で古美術商(『大好き!五つ子3』では珍しくいい人だった鶴田忍が、ここではまたしても悪役!)を懲らしめるあたりもかわいい。
 来未(小西美帆)とゆり(田村たがめ)って同格の役なのに、クレジットは1人(小西美帆)と3人(田村たがめ)という大いなる扱いの差。元朝ドラヒロインへの配慮が、むしろ痛々しくさえ感じられたりして。(結)


第1週「北浦華子、あらわる!」(8/26〜8/29放送)
☆☆☆
 ともさかのハナコさんは、“お局霊”というよりも、ファッションモデル風。そんなこんなに原作ファンはいろいろあるみたいですけど、少なくとも、この暗黒枠にはじめて面白い作品が登場したことを単純に祝いましょう。ただ低視聴率男、鳥羽潤が出てるだけに、視聴率的には何も期待できないか?!
 ともさかは久々の大いなるあたり役。『お嬢様は名探偵』以来?! PART2が見られなかった悔しさをここに晴らす。実質上の主演女優、吹石一恵と脇の脇役に埋もれる小西美帆って、あのミラクル駄作『やんちゃくれ』コンビじゃないか。この4年で立場逆転は当然の成り行きかね。(結)




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