TV DRAMA REVIEW HOME

真珠夫人 (フジテレビ系月〜金曜13:30〜14:00)
制作/東海テレビ放送、東宝株式会社
プロデューサー/鶴啓二郎、塚田泰浩、阿部謙三
原作/菊池寛
脚本/中島丈博
演出/西本淳一、藤木靖之、大垣一穂
音楽/寺島民哉
主題歌/『HE WAS BEAUTIFUL』クリスティ
出演/荘田(唐沢)瑠璃子…横山めぐみ、杉野直也…葛山信吾、杉野登美子…森下涼子、杉野直輔…河原さぶ、荘田美奈子…増田未亜、荘田種彦…松尾敏伸、唐沢徳光…浜田晃、蔵原キク…増子倭文江、唐沢光一…宮内敦士、瀬川玲子…宮本裕子、夕子…日高真弓、佐久間頼子…川嶋朋子、成田順平…渡部遼介、権藤…木下浩之、青木淳…福原学、近藤秋子…練木有美子、殿岡伝治…碇浩二、荘田優…佐藤雄、宮畑…名高達男、根岸はま子…内田明里、山田むら枝…奈美悦子、荘田勝平…大和田伸也
ほか

>>公式サイト


第13週(6/24〜6/28放送)
☆☆☆★
 種彦の生贄の儀式も及ばず、荘田瑠璃子(横山めぐみ)、38歳で逝く(予定)。
 最終週も名(迷?!)言がいっぱいだ!

優「お父さんはお母さんと愛し合って、それで僕が生まれたんでしょ?」

瑠璃子「お母さんとお父さんが愛し合ったのは、本当よ。若い時から、好きでたまらなかったの」

これが小学生の息子と母親の会話か?!
 
「土壇場になると、瑠璃子は芝居がかった手を使う癖がある」
by宮畑(名高達男)

土壇場でドラマの構造を明解に大解剖!

「上手に書けたな。幸福感がいっぱいだ」by直也(葛山信吾)

ラストシーンは悲劇的にせず、幸福感でいっぱいだ。このあたりのわりきりにも、あっぱれとしかいいようがない。(結)


第12週(6/17〜6/21放送)
☆☆☆
 あれからもう、13年ですか。感慨深いですねぇ(あくまでも、ドラマの中の時間ですが)。やはり頼子(川島朋子)は壊れキャラだった!!!

「ハイ、スカートめくり!お姉さんのスカート、めくってもいいって言ってんの。めくんなさいよ。学校で女の子の、めくってるんでしょ」by頼子

とは何たる破天荒!!!さらには優の「おばさん」発言にフォークで激昂。ピーマンの無理強いにも迫力あり。
 「演技派の大物女優」by直也(葛山信吾)になりました美奈子(増田未亜)との対決も期待通りの激しさ。

「おだまり!!!!」
 頼子(川島朋子)に美奈子(増田未亜)がはり手!!!

ってのも、久々に聞いたなぁ。そしてドラマはいよいよ最終週へ。(結)


第11週(6/10〜6/14放送)
☆☆★
 夕子(日高真弓)はやはり生き残れなかったか。それも週明けにいきなり殺しちゃうなんて。生き残り組、美奈子(増田未亜)はライオン、およびゴキブリのポーズで音痴ぶりを披露。
 それにしても、何たる宿命!遅まきながら、『とくダネ!』でも特集してましたけど、改めて考えてみても凄まじいお話です。

「おためぼかし(本来は「おためごかし」では?!)、言わないで」

とは、このドラマの本質を見事についた言葉かな!
 そしてドラマはいよいよクライマックスへ(って、いつでもどこでも、クライマックスという感じではありますが)。新・意地悪キャラ、頼子(川嶋朋子)も死んでしまうのか?! 勝手に人の戸籍謄本を調べてるようじゃ、危ないな。(結)


第10週(6/3〜6/7放送)
☆☆★
 な・な・なんと、「ブレーキが壊れていた」なんてもんじゃなかった登美子、またの名をリリー(森下涼子)までもが逝ってしまったじゃございませんか。このドラマは、瑠璃子(横山めぐみ)&直也(葛山信吾)に絡んだ全員を殺す気か?! 現在のところ、死亡率60パーセントをキープ。美奈子(増田未亜)、夕子(日高真弓)は生き残れるのか?!(そういう類のドラマじゃ、ないはずなんだけど)。
 ここまできても、直也は自身の運命に自覚なし。どう考えたって女運、悪すぎでしょ。自覚がないとは、強きことです。(結)


第9週(5/27〜5/31放送)
☆☆☆
 実業家・宮畑役で名高達男登場。MBSの『ひとりじゃないの』に引き続いての昼帯連投です。名高達男ほどの肉体派さえも、瑠璃子(横山めぐみ)の非肉体の巨匠ぶりにはたじたじか。おかげでリリー(森下涼子)は、またも廃業のチャンスを逸す。オメガの時計は愛の手錠!! すべてのとばっちりは、やはり直也(葛山信吾)にふりかかるのでした。
 今週のデタラメ大賞(?!)は、美奈子(増田未亜)が地味にいきなり善人になったことか。もちろん、もはやこの程度のことじゃ驚きませんけど。結局、みんな瑠璃子のペースにはまってるんじゃないの。(結)


第8週(5/20〜5/24放送)
☆☆★
 瑠璃子(横山めぐみ)v.s.登美子(森下涼子)の構図がいよいよ本格激化。

「仇を取ってちょうだい」by登美子(森下涼子)

なんて怖い台詞を随時吐きまくる登美子のボロボロ度が凄すぎる。喪服の瑠璃子に主張なき夕子(日高真弓)と、みどころはいっぱい。(結)


第7週(5/13〜5/17放送)
☆☆★
 デタラメにさらにデタラメを上塗りして正常化す類稀な例を目のあたりにする。「甘くて苦くて痺れる」(名言!)瑠璃子の恍惚とした表情に、見てる方が痺れる!濡れた唇の倒錯ぶりにまた痺れる!それにしても、真っ昼間から連日に渡って水揚げ話とは濃すぎでしょ。
 登美子(森下涼子)が一人ホラーコメディと化す。そのエスカレートの行き着く果てを今後確認する価値は十二分にあり。コウモリ傘修繕とは、ディテールまで行き届いております。(結)


第6週(5/6〜5/10放送)
☆☆★
 デタラメの帝王、荘田(大和田伸也)のあとを引き継ぐ(?)登美子(森下涼子)が、この破天荒ドラマを次なるステップへ導くことが出来るか?! ただ、同じ破天荒でも、水揚げ話はやや唐突な印象。(結)


第5週(4/29〜5/3放送)
☆☆☆
 あぁ、何てことだ!荘田(大和田伸也)が唐突に逝く。

「この人はいいひとだったのだろうか、悪い人だったのだろうか?」by瑠璃子(横山めぐみ)

確かに!あまりの的を得た一言に苦笑と寂寥のごちゃまぜな感慨におそわれる。今クール最強キャラクターがこんなにも早く撤退してしまうとは、もったいなすぎる。もっと大和田伸也の臭い芝居が見たかったのに。
 このドラマでは瞬きさえ許されないか、ドサクサに玲子(宮本裕子)までも逝ってしまう怒涛の急展開に、ただただ呆然とするのみ。初登場、青木君(福原学)も出てくるなり死亡し、ドラマは第2章へ。 『緋の稜線』以来、昼メロに森下涼子が登場。この作りこんだブリっ子はどうしたことか。新たなるドロドロの予感がします。(結)


第4週(4/22〜4/26放送)
☆☆☆
 篤志家ぶりを発揮する荘田(大和田伸也)が、唐突に善良人ぶりを振りまく。瑠璃子(横山めぐみ)を睡眠剤で眠らせながら襲いかかりきれず、 哀れ度数は100パーセントに。玲子(宮本裕子)は耐え抜く狂気を微に入り際に入り、やっちゃってくれています。(結)


第3週(4/15〜4/19放送)
☆☆★
 勝平(大和田伸也)、やられっぱなしでコワ楽しげ、という予想外の展開にビックリ。瑠璃子(横山めぐみ)の悪代官底抜け化!完全なるドラマの逆転現象が起こる。

「どうなってんだ、おい!」by勝平(大和田伸也)

とは視聴者の声の代弁か。暴走する種彦(松尾敏伸)が、さらに深化して怖い。(結)


第2週(4/8〜4/12放送)
☆☆☆
 修善寺の旅館で瑠璃子(横山めぐみ)が復讐を誓うあたりから、メロドラマとしての体裁はいよいよ極まってきた感じに。絵に描いたような悪役を大和田伸也がやりすぎ怪演!瑠璃子に拒絶され続けるにつけ、だんだん哀れっぽく変容してくるところも面白い。種彦役の松尾敏伸も負けじ劣らず怖い。
 宮本裕子をテレビドラマで見るのは久しぶり。『新・真夜中の王国』では毎週見てましたけど。重要な役か否かの判断は、次週に持ち越し。何でもない役で、彼女が出てくるとも考えにくいんだけど。(結)


第1週(4/1〜4/5放送)
☆☆★
 横山めぐみが主演する連ドラを見るのは何年ぶりでしょうか。この枠ならではの苛酷の香り漂う展開に、思わずニタリとさせられた第1週。時代設定の変更が吉と出るか凶と出るか。
 主題歌“HE WAS BEAUTIFUL”を歌うのは、『青春のポップス』終了によりレギュラーで姿を確認できなくなったruaのクリスティ。クリントンは福岡で宣教師になるということですが、少なくともお姉さんは歌い続けてくれていてよかった。この曲は映画『ディア・ハンター』のテーマ曲、“カヴァティーナ”の歌つきバージョンでしょうか(どこから聴いててもそう)。(結)




Copyright© 2002 TV DRAMA REVIEW. All Rights Reserved.