レビュー：京都迷宮案内

京都迷宮案内

（テレビ朝日系木曜20：00～20：54）

制作/テレビ朝日、東映
企画/井土隆、加藤貢
プロデューサー/菊池恭、手塚治
脚本/西岡琢也（1、2、3、4、5、6、9、11）、塩田千種（7）、真辺克彦（8、9）、中山乃莉子（10）
監督/黒沢直輔（1、2、5、6）、橋本一（3、4、11）、森本浩史（7）、藤岡浩二郎（8）、杉村六郎（9、10）
音楽/池頼広　主題歌/『情熱の風』ラクリマ・クリスティー
出演/杉浦恭介…橋爪功、坂井陽平…的場浩司、森田悦子…大路恵美、市田ひろみ、鶴田忍、辻本茂雄、谷口高史、小川剛、伊東貴明、真瀬樹里、大洞浩次郎…北村総一朗、橘つた子…野際陽子ほか

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第10回（3/14放送）
☆☆★
　呉服の世界が、いかにも京都らしい雰囲気を演出。淡い人情味が物語の多重構造と絡み合って、見事に決まってます。見せ方のディテールにも味わいあり。サブ・ストーリー、悦子（大路恵美）のお見合い話も笑える。（結）

第9回（3/7放送）
☆☆
　やわめがウリのこのドラマですが、今回は文学尽くしの内容のせいか、さすがの杉浦（橋爪功）までもいつもより固め。またまた野際さんが愛娘（真瀬樹里、役名は？）を絶賛してますよ。どうにもこの親族的癒着の構造が気になって。（結）

第8回（2/28放送）
☆☆★
　ちょくちょく遊びが過ぎることがあるこのシリーズですが、不思議とくどくない。出演者の品格のせいか、さり気ない語り口のおかげか。
　あまりにも喪服が似合ういしのようこ。その影の深さに月日の流れを感じつつ、彼女の香典泥棒ぶりに心が痛む。でも、他人に通帳は渡さないよなぁ。惜しいところで★一つ減点。（結）

第7回（2/21放送）
☆☆
　このドラマの摩訶不思議は、サブキャラを生かさず、ひたすら杉浦恭介役の橋爪功とゲストとの絡みのみで見せるところ。ときには陽平（的場浩司）、悦子（大路恵美）の回があってもいいような気もするけど、今回もまた腹芸の含蓄で十二分にお腹いっぱいになりました。ワルノリする演出の遊びも楽しい。（結）

第6回（2/14放送）
☆☆
　“愛人を呼びつけた女vs殺人者を待つ女”（ラテ欄）。非常にわかりづらい表現。簡単に言えば、中村久美の方が大島智子よりも重要な役だったということでした。（結）

第5回（2/7放送）
☆☆
　「話はまだ続くってことですか」by杉浦（橋爪功）
中村久美が目撃者役ワンシーンって、ありえないもんね。やっぱこのドラマ、一応サスペンスだったんですね。今話のメインは、“すぐき”の漬け方でしたけど。（結）

第4回（1/31放送）
☆☆★
　予想通り、回またぎで冷戦中のキャップ（野際陽子）と悦子（大路恵美）のオープニングコントから絶好調。橋爪さんまで野際・娘（真瀬樹里）を絶賛って、まったく変なドラマだよ。人生に苦味は主筋にあらず。（結）

第3回（1/24放送）
☆☆
　寺町通りの歴史を勉強しつつ、事件と人間関係の遊離を思う。ほんと、変なドラマだ。橋爪功、橋爪淳の夢の競演?! 古書店店員役の池上季実子は地味な人？悦子（大路恵美）の結婚話は来週にも引き継がれそうという新基軸。（結）

第2回（1/17放送）
☆☆
　野際さんが自分の娘（真瀬樹里）を絶賛し続ける様をもおかしみにしてしまう（意外にマジ?!）。これってやっぱり、シリーズの強みかね。「グッド、グレイト、スプレンディッド」の掛け声に人情がにじむ。（結）

第1回（1/10放送）
☆☆
　またまたはじまりました。はじまる周期が、段々短くなってません?!一端はじまると、なかなか終わらないし。今回も初回とは思えない脱力ぶり。そんな手練のよさに、見てるほうまで脱力しちゃいました。（結）