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(NHK総合金曜21:15〜21:58)
金曜時代劇:再放送
制作・著作/NHK
共同制作/NHKエンタープライズ21、テレパック
制作統括/大津山潮、村山昭紀
プロデューサー/渋谷幹雄
原作/宮尾登美子
脚本/中島丈博
演出/大山勝美
音楽/深草アキ
ナレーション/柳生博
出演/鹿賀丈史、檀ふみ、松たか子、前田耕陽、朝比奈彩乃、小島聖、井上真央、河野由佳、和泉ちぬ、堀ひろこ、前川哲男、ト字たかお、松村彦次郎、小池栄、伊藤克、松尾菜々、安室満樹子、長克巳、石川実、渡辺えり子、正司歌江、青山裕一、江藤漢、人村朱美、矢野陽子、小田豊、峰恵研、市丸和代、木原四郎、大出俊、朝霧舞、矢島健一、真山惠衣、落合ひとみ、石黒正男、鈴木光枝、平田満、東野英心、洞口依子、高橋惠子、香川京子、大滝秀治
ほか

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第5回(3/15放送)
☆☆☆
 長編小説を読み進めるような充実感が、存分に溢れています。緩やかな流れの中に、発光する烈(松たか子)の一途さに満ちた激しさが鮮烈。松たか子は、最初からうまかったんですねぇ。(結)


第4回(3/8放送)
☆☆☆★
 地道なエピソードの積み重ねと唐突な悲劇との交錯が、烈火の如くも整然と並ぶ美しさよ。そしていよいよ、松たか子が登場。やっぱり光ってますねぇ。新たなる高みへの期待感を抱かせます。タイトルバックを変えるNHKならでのシステム(『陰陽師』&『からくり事件帖』)は、このドラマからはじまった?! 冒頭でいきなり、ハッとさせられる。(結)


第3回(3/1放送)
☆☆☆★
 松たか子の初主演テレビドラマ、という印象が強いだけに、実は第3話まで彼女が登場していなかったとはちょっと意外な気も。烈の子供時代を演じていたのが『キッズ・ウォー』シリーズの井上真央だったというのも、ちょっとした感慨もの。
 それにしても、何という完成度の高さか。このスケール感には、圧巻という以外の言葉が見つからない。心奪われる美しき自然景のインサート。あらゆるディテールへのこだわりは、やはりテレビドラマを越えている。
 鹿賀丈史の圧倒的な安定感、洞口依子と渡辺えり子の化粧お化けコンビぶり、怨霊と化す高橋恵子、そして静かなる妙演で唸らせる檀ふみ(キャラ変えした今となっては、望むべくもないが)。映画版『藏』(愚作中の愚作)と比べるのもはばかられる奇跡的キャスティングに改めて感嘆。同じ原作なのにここまで違うとは。趣味、主義、志、そして腕の違いか。怖いですねぇ。(結)


第2回(2/22放送)
☆☆☆
 この格調はどうしたことか。三十三ケ所観音詣する賀穂(高橋恵子)の幻影の夢幻。もう、言葉はいらないでしょう。ひたすらに見るべし。(結)


第1回(2/15放送)
☆☆☆★
 NHKエンタープライズ21の第1回作品にして、NHKの宮尾登美子ドラマシリーズ第1弾。今までにこの傑作を何回見たことでしょうか。そして今回もまた、見てしまっております。何回見ても素晴らしい稀有なドラマは、原作を越えた傑作中の傑作。(結)




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