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君を見上げて | (NHK総合火曜23:00〜23:45) |
ドラマDモード 制作・著作/NHK 共同制作/NHKエンタープライズ21 制作統括/内藤愼介、土屋秀夫 原作/山田太一『君を見上げて』 脚本/大森寿美男 演出/磯智明(1、2、3)、久保田充(4) 音楽/福島祐子 エンディングテーマ/『君に会いたい』松本英子 出演/高野章二…森田剛、小坂瑛子…未希、高野恭司…石井正則、北岡祐吉…北村一輝、小坂伸哉…高田宏太郎、白井早智子…みれいゆ、黒金辰雄…六平直政、医師吉村…不破万作、刑事中川…岡森諦、マスター…山谷初男、組長…麿赤兒、ソムポーン…国田栄弥、高野章…角野卓造、高野郁子…大谷直子、荻野秀輔…加藤雅也ほか >>公式サイト |
第4回(3/12放送) ☆☆ きれいにまとめようという思いを、随所に笑わかそうとする意図が乗り越える。どう考えてもそうとしているとしか思えない、確信犯的な仕掛けの数々。 犯罪に巻き込まれて、 「あなただけなら、頑固するからね」byクリス(ナオコ・シーナ) で拍子を抜いといて、 「ホントはあなたに疲れて、北岡さん(北村一輝)に乗り換えようとしたの!」by瑛子(未希) ですよ。ここで笑わずして、どこで笑う。 「何ごちゃごちゃ言ってんのよ」byクリス(ナオコ・シーナ) ってまさにね。ひそかに強い瑛子は、倒れっぷりもさすがにダイナミック。 いい雰囲気に焼きうどんって、またまた絶妙なことを。最後に歳の差カップルならぬ背の差カップル促進委員会まで発足させて、怖いぐらいに微笑ましく大団円。 「この曲、何て言うんですか?」by章二(森田剛) “Cherish”(COOL&THE GANG)です。 よく考えてみると、角野卓造と大谷直子の子供が両方とも小さいのはやや不自然では。角野さんなんか、むしろ大きいですよ。150センチ役の山谷初男だったらわかるんだけど。まぁ、これはメルヘンですからね。それにしても、NHKは加藤雅也が好きだねぇ(『利家とまつ』にも出演中)。(結) 第3回(3/5放送) ☆☆ 章二(森田剛)と瑛子(未希)の自己卑下合戦はとどまるところを知らず。だんだん、いじめドラマみたいな趣向になってきております。 「君の体が好きなんだ。(中略)そういう自分に多少戸惑ってる」by章二(森田剛) 「子犬でも抱きしめるように……」by瑛子(未希) なんてあたりの見てる方も戸惑うような台詞に、山田太一節の痕跡を見る。もしも山田先生自らが脚色なさっていたら、さらにヘンテコな感じになってたんじゃないかなぁ。そのあたりの突き抜け不足に、現状の中途半端な印象の原因があるのかも。(結) 第2回(2/26放送) ☆☆ メルヘンはメルヘンのままではダメなのか。章二(森田剛)&瑛子(未希)の最優秀視覚効果賞コンビは絶好調も、時折のしみったれてウキウキ感が半減する。まぁ、そんな生真面目ぶり(必要以上の暗さ)は、この枠ならではとも言えるんだけど。 191cmの弟君が背の差で身を引けと章二に熱弁で迫るあたりも、あまりに切実に欠けて、いまひとつピンとこない。 「その夜僕は、未知の体験をした」by章二 この脚本は、意外にも人を笑わせようとしているんでしょうか。ラジコンのヘリを飛ばすシーンのような、台詞のないシーンにむしろ魅力あり。(結) 第1回(2/19放送) ☆☆★ もはやナイーヴ・ドラマ枠と化しているドラマDモード、最後の勇姿となるのかな?! 小さい男と大きい女に朗報のメルヘン。 章二「(紙包みからハイヒールを取り出し)どうしたの、これ?」 瑛子「歩くの」 章二「勝手に歩くの、これ?」 瑛子「そうじゃなくて、私が履いて歩くの」 こういう馬鹿らしい台詞を平気で書いちゃうのって、どういうことでしょうね。シチュエーションがシチュエーションだけに、これは×でしょう。ただ台詞がどうであろうと、章二&瑛子の視覚効果は圧倒的に目をひきます。少なくとも、キャスティングのハマリ具合は大成功。 章二「バンコクが消えないうちに歩こうよ」 Dモード枠が消えないうちに、ストックのドラマがちゃんと消化されるのか、少し心配になる。(結) |
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