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料理少年Kタロー (NHK教育土曜18:00〜18:30)
制作・著作/NHK大阪
制作統括/金井勉
原作/令丈ヒロ子『料理少年』より
脚本/輿水泰弘(1、2、5、11、12)、砂本量(3、4、6)、上杉祥三(7、9、10)、犬童一心(8)
演出/大橋守(1、2、3、4、8、11)、柳川強(5、6、7、9、10、12)
音楽/ゲイリー芦屋
主題歌/『熱くるしいぜ』水木一郎
ナレーション/広川太一郎
料理指導/佐川進
出演/Kタロー…中村大輝、るりこ…高田聖子、マスオ…内藤裕敬、ハツゑ…末成由美、マリ子…佐藤江梨子、ナオコ…大橋絵里加、恵比須…深沢敦、お巡りさん…生瀬勝久
ほか

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第12回(12/22放送)
☆☆★
 イタマヤ国っておふざけから、大マジのガムランまでのバランスこそが身上だったこのドラマ。“恵比寿”、“弁天”と呼び合う仲などにらしさを見せながらも、涙の握り飯が汚らしかったあとは、意外にも真面目の一手。まぁ、PART2を意識しての最終回でしょうけど。(結)


第11回(12/15放送)
☆☆☆
 忘れたころにやってきたコードネーム七福神。生瀬勝久もお久しぶり。尾行にスクーターって、『探偵物語』まんまじゃないの。アリtoキリギリスのアリ(?)も友情出演で、小ネタを披露。今の小学生は、携帯持っとるんかい。
 今回の副題は「禁断のマリ子」。マリ子のなぞ、それは弁天だった!!! 羽根を広げた姿は、ほとんどテレサ。サイドカーで滑走する姿はほとんど不二子なんだけど。Kタローとまり子の絡みは、ほとんど本格ラブロマンスの趣。で、ホントは女王陛下?!
 料理シーンがなかったのはちょっと残念だったけど、別のみどころは満点でした。来週が最終回とは悲しい。(結)


第9回(12/1放送)
☆☆
 プロットを納得させるだけの積み重ねが足りない。不味い?美味い?懐かしい?って、その基準がまったくわからない。老いらくの恋を扱う旨みがない。七福神は通低する小道具だから、そろそろまた出るのかな。(結)


第8回(11/24放送)
☆☆☆
 いやぁ、やってくれました。想像以上に、ほとんどヤケクソ! これってイカサマSFミュージカルの形で告発されるテレビ業界の諷刺?! それとも「文明を享受する先進国と資源や食料を供出する発展途上国」(by 広川太一郎)との関係性のメタファー?! いや、オールスターキャストじゃない『初春狸御殿』か?! 兎にも角にも、NHK教育でしか実現不可能なスケール感であることには間違いありません。
 水木一郎が絶唱するフルバージョン『熱くるしいぜ』、一体どこで歌ってるんだ?! 『爆発したいの』は時節柄、大丈夫か。『お好み焼きは地球を救う2001』でドラマは最高潮に。でも、『お好み焼きは地球を救う・愛のテーマ』とどこが違うの?! ヘラ渡しの儀式は、SFとは“スペース・ファンタジー”の略かもと思わせる定番の変容、お好み焼きロマンス。ラストには「私たちの星」にある塔(どう見ても、太陽の塔!)まで登場する間髪なしの畳み掛けに、おかないっぱいになりました。(結)


第7回(11/17放送)
☆☆
 陰陽五行説の説明に忙しくて、物語にまで気が回らなかったのかな、中途半端なノリでさらにドラマは減速ぎみ。雰囲気そっくりな安倍道子(初音映莉子)と鎌倉マリ子(佐藤 江梨子)は、いかにも入れ替わりそうな感じだったし。Kタロー(中村大輝)の料理シーンも、ここ数回はダイナミズムに欠ける。でも、来週はデタラメっぽくて面白そう。(結)


第6回(11/10放送)
☆☆★
 回を追うごとに普通になってきてる。まぁ、最初のテンションが高すぎたからね。『キッズ・ウォー3』では憧れの中学生ヒロインを演じた杉本友莉亜が、今度は憧れの小学生ヒロインを好演。次は高校生役か?!(結)


第5回(11/3放送)
☆☆★
 歴史を変えることはできないも、転んでもタダでは起きないのはこのドラマも一緒か。ちょっぴり歴史のお勉強〜大坂の“坂”は、今日出張校正してきたばっかりのタイムリーねた。
 このドラマも、新しいNHK大阪の放送会館で撮ってるんでしょうね(『ほんまもん』第5週参照)。どおりで気合が違うはずだ。(結)


第4回(10/27放送)
☆☆★
 子供V.S.子供だと、話の幅は狭まるか。トリップする料理シーンが少なかったのもちょっと残念だったけど、まんま『ゾンビ』の幻想シーンが20年後の日本だったという近未来物のりから、お年よりの骨粗しょう症まで心配する社会派ぶりまで間口の広さには驚かされます。テクニカルなサエも相変わらずです。今クールは『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』『ほんまもん』と今作の料理物3本がいい感じ。(結)


第3回(10/20放送)
☆☆☆
 前話ほどのミラクルはなかったけど、変形の勧善懲悪が気持ちよくキマッてて、とにかく楽しい。料理のシーンの冴えは、音楽のおかげか。『浪花少年探偵団 』とは雲泥の出来ばえ。もちろん、こっちが雲です。(結)


第1&2回(10/6、13放送)
☆☆☆★
 あらゆる要素で突き抜け方が最高に痛快な、「ドラマ愛の詩」のみならず、ここ数年に制作されたBKドラマのベスト作品か?! ドラマ愛の詩としても、『六番目小夜子』以来にやっとこさ、きたァーって感じ。(結)




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