TV DRAMA REVIEW HOME

僕はあした十八になる (NHK総合2001.11.23)
平成13年度文化庁芸術祭参加作品
制作・著作/NHK
制作統括/家喜正男
原作/佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』より
脚本/鄭義信
演出/落合将
音楽/ゴンチチ 挿入歌/『テネシーワルツ』中納良恵
出演/斎木アキラ…伊藤淳史、石井幹…前田亜季、澤田鉄男…佐野史郎、澤田今日子…中村久美、上野清志…有薗芳記、木下亜由美…真野きりな、マサト…六平直政、保母…濱田マリ、増本千代子…東郷晴子、鈴木幸代…大島蓉子、病院事務員…藤田むつみ、幹の母(声)…大原真理子、居酒屋のおばさん…中村由紀子、石井梢子…石川鈴奈、加瀬…崔洋一、斎木晋一郎…岸部一徳、安部久雄…丹波哲郎
ほか



※レビューは再放送時(2002/02/11)のものです。

☆☆★
 第56回芸術祭テレビ部門大賞受賞作品。キリキリするような青春の痛みが真摯に心を打つ。ただ、紋きりの青春挫折談を逸脱しているわけではなく、そのわりには脚本自体にもブレがあるような。まぁ、そういうやや古色蒼然なタッチがうけたのは想像に難くないし、またそういう部分への郷愁はいつの時代にも求められるものかもしれない。
 キャスティングの妙が光る。とりわけ、寂れた青春を体現した伊藤淳史と前田亜季が好演。二人の掛け合いのシーンには、勢いのようなものがあっていい。(結)




Copyright© 2001 TV DRAMA REVIEW. All Rights Reserved.