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忠臣蔵1/47 (フジテレビ系2001.12.28)
制作著作/フジテレビ
制作協力/映像京都
プロデュース/山口雅俊、保原賢一郎、西岡善信、酒井実
脚本/井上由美子
演出/河毛俊作
音楽/服部隆之、ショーロ・クラブ
出演/堀部安兵衛…木村拓哉、大石内蔵助…佐藤浩市、堀部ホリ…深津絵里、浅野内匠頭…堤真一、大石主税(松之丞)…岡田准一、高田郡兵衛…妻夫木聡、柳沢吉保…大杉漣、小林平八郎…綿引勝彦、大野九郎兵衛…金田明夫、菅野六郎左衛門…神山繁、清水一学…池内博之、片岡源五右衛門…原田龍二、磯貝十郎左衛門…岡田義徳、奥田孫太夫…上田耕一、吉田忠左衛門…山谷初男、原惣右衛門…新克利、武林唯七…川端竜太、前原伊助…新井康弘、不破数右衛門…山口馬木也、杉野十平次…山本陽一、大高源五…遠山俊也、神崎与五郎…日野陽仁、岡野金右衛門…真鍋尚晃、早水藤左衛門…田中弘太郎、萱野三平…出光秀一郎、富士見…松雪泰子、あぐり(瑤泉院)…松たか子、村上庄左衛門…中丸新将、村上三郎右衛門…山西惇、中津川祐見…本宮泰風、梶川与惣兵衛…小木茂光、多門伝八郎…大鷹明良、伊達左京亮…柴田善行、「たぬき」のおかみ…鷲尾真知子、瓦版屋…田窪一世、「たぬき」の娘…南奈央、堀内道場の娘…樋口永奈、畳屋・松吉…國村隼、大石りく…小林聡美、吉良上野介…津川雅彦、堀部弥兵衛…杉浦直樹
ほか



☆☆
 赤穂浪士の討ち入りが堀部安兵衛中心に回る、忠臣蔵スーパーダイジェスト。怖いぐらいに、堀部“HERO”安兵衛の発言権強し。CMもキムタクづくし。吉良との対決まで用意されていようとは、ただただビックリするばかり。井上由美子は『北条時宗』で味をしめたか、歴史を縦横無尽にフィクション化する。
 そこまでやっても、忠臣蔵で違いを出すのはやっぱり難しい。いわんや、ダイジェストをや。でも、忠臣蔵で細かいことをいうのも野暮かな。キャストの見比べこそが醍醐味の芝居ですからね。
 女性の主要キャストは、松たか子、深津絵里、松雪泰子、小林聡美のたった4人。あれれ?深津絵里、松雪泰子、小林聡美って、『きらきらひかる』じゃないですか。これで瑤泉院が鈴木京香だったら、全員揃ったのに。しかも夫婦共演。ちなみに堤真一は、『元禄繚乱』では高田郡兵衛でした。吉良役の津川雅彦は『八代将軍吉宗』では綱吉。こういうこと言い始めると、キリがないんだけど。渡辺謙もみそぎのカメオ出演。
 通して見てみて、改めて大河ドラマの手練の技を思い知る。このドラマの重厚味のなさたるや。2003年の大河『武蔵』は、いよいよもってキムタクしかいないと思えてきた。ピッタリでしょう。(結)




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