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2001年夏ドラマ一覧
氷点2001 (テレビ朝日系木曜20:54〜21:48)
制作/テレビ朝日、MMJ
プロデュース/黒田徹也、杉山登、志村彰、次屋尚
原作/三浦綾子
脚本/中園ミホ(1、2)、相内美生(3、5〜10)、小野沢美暁(4、7)
演出/阿部雄一(1、2、5、10)、今井和久(3、4、6、7、9)、植田尚(8)
音楽/羽毛田丈史 主題歌/『infection』鬼束ちひろ
出演/辻口夏枝…浅野ゆう子、村井靖夫…吉田栄作、辻口陽子…末永遥、辻口徹…鳥羽潤、藤尾辰子…戸田恵子、松崎由香子…高木りな、北川弘美、高木雄二郎…益岡徹、神山繁、辻口啓造…三浦友和
ほか



第10回(9/20放送)
☆☆
 最終回だからといって突然、ドラマの上滑りが解消されるはずもなく……。晴れやかな結びが、遠くの出来事のように感じられる。ドラマは浅瀬へ浅瀬へと流れていき、とうとう船底が乗り上げてしまった感じ。ところで2001って何?


第9回(9/13放送)
☆☆
 これまでに、はまらない出演者や換骨奪胎しきれていない脚色の問題点を指摘してきましたが、それ以上に一番問題ありなのは、演出ではないでしょうか。テンポ感が悪すぎるし、べったりついている音楽もその切々さを邪魔するだけで、ひたすらにうるさい。盛り上がりに盛り下げる古めかしい手の数々にも、ただただももどかしいばかり。


第8回(9/6放送)
☆☆
 微妙な変更を多々と施した脚色は、ちょっぴりうまかったり、表層のなぞりが原作のよさを大いに損ねてたり。松崎由香子の性格設定はイマイチ一貫性に欠けてて、成功してない例の一つ。
 いっそのこと、『マリア』のキャストとそっくりそのまま入れ替えたらどうかなぁ。夏枝…浅野温子、陽子…後藤真希。宇宙…浅野ゆう子、陽世…末永遥。単なる思いつきにすぎなかったんだけど、密かにこっちの方が座りがよくないですか。そんな奇跡があったら、もしかしたらどっちかのドラマは救われていたかも。それにしてもこの家族って、背後に回るのが得意ですよね。


第6回(8/23放送)
☆☆
 物語はヒートアップしているはずなんだけど、出演陣の低血圧症のせいか、イマイチ盛り上がってないように見えてしまう。個々の問題もあるけど、アンサンブルもよくないなぁ。次にやってる『非婚家族』とどうしても比べちゃうことになるので、尚更そう思えるのかもしれませんが。


第5回(8/16放送)
☆☆★
 話はエンジン全開なのに、惜しいなぁ。だいぶ慣れてきたんだけど、どうしてもぬーっとした浅野ゆう子だけはやっぱり違和感がある。


第4回(8/9放送)
☆☆★
 物語が流れ始めただけに尚更、はまらないキャストが不甲斐ない。緊迫した場面には原作のよさが遺憾なく出てるんだけど、余計な足かせのせいで、どうしても完全に乗り切れない。古色蒼然とした演出は、そこに若干の意図があったとしてもいただけないなぁ。


第3回(8/2放送)
☆☆★
 ドラマ自体には、ようやくエンジンがかかってきた感じです。ただ、どうにも浅野ゆう子の男っぽさと吉田栄作の芝居がかった感じに違和感があって。特に、浅野ゆう子の男っぽさはどうしたもんかなぁ。


第2回(7/19放送)
☆☆
 どうも浅野ゆう子が固い。魅力がない。女の魅力が足りない。しなやかさに欠けるんだなぁ。これじゃ、『氷点』にならない。やっぱりミスキャストでしょうか。
 末永遥はキラキラ感に欠ける。全体的にもどかしいです。


第1回(7/12放送)
☆☆
 名作の再々々……リメイク。まだ生乾きな印象ですけど、今後どうでしょう。TBSの試み『白い影』も最初乗り切れなかっただけに、これも少し長い目で温かく見守ることにしましょう。鬼束ちひろの“infection”は、このドラマに合わない気がするんですけど。W浅野の片割れ、温子には遠く及ばないにしろ(『マリア』)、浅野ゆう子も演技に力入りすぎ。久々の連ドラ主役だけに、気持ちはわかりますが。




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