TV DRAMA REVIEW HOME
2001年夏ドラマ一覧
蜜蜂の休暇 (NHK総合月曜21:15〜21:58)
制作・著作/NHK
制作統括/一柳邦久、土屋秀夫
作/池端俊策
演出/門脇正美、西谷真一
音楽/菅野由弘
出演/鹿賀丈史、樋口可南子、内田朝陽、津嘉山正種、あき竹城、草薙幸二郎、阿知波悟美、浅井江里名、平野忠彦、かたせ梨乃
ほか



第5回(7/9放送)
☆☆
 ある程度は予想してたけど、ここまで丸くまとめてくるとは。結局は、麩(ふ)の如き無味無臭のお話だったってことか。冒頭回にはいいエピソードもあっただけに、ちょっと残念。


第4回(7/2放送)
☆☆
 秘密が割れるごとに、ドラマのテンションは下がっていく。全体に漂う何ともいえない古めかしさには、悪循環していった時のNHKドラマの典型を見ます。
 母親役の岸田今日子は、毎度おなじみの圧倒的な存在感。


第3回(6/25放送)
☆☆★
 随分とマッタリしてきております。そう、鹿賀丈史、樋口可南子のコンビがマッタリなんだよね。もちろん、誉めてるんですよ。かたせ梨乃は完全に浮いてます。そんな浮き加減が、『玩具の神様』では逆に絶妙だったんだけど。
 脚本のアイディアが悪いとは思いません。ただ見てて面白いかどうかととなると、またそれは別の問題になるんだけど。そんな遠まわしな表現をしてしまいたくなるような、何ともいえない展開に煮えきれないというのが本音でしょうか。


第2回(6/18放送)
☆☆
 ピュア・ストーリーであることはいいとしても、光君(内田朝陽)のメル友が、やっぱり同じアパートのあの子(浅井江理名)だったとはねぇ。まさかそんな簡単な、何年か前に誰でも考えつきそうな話じゃないと思ってたんだけど。
 あんな誘拐の仕方だったら、すぐに警察に連絡されちゃうんじゃないの。蛇の道は蛇でもなかったか。蜜蜂のシーンは魅力があるんだけど、それを単純にメタファーにしちゃうのは、直球すぎませんかねぇ。


第1回(6/11放送)
☆☆☆
 『ある日、嵐のように』から一転、ゆったりとしたドラマです。池端俊作の脚本だから、そう簡単な話じゃないでしょうけど。このテンポ感が心地いいだけに、いっそのこと簡単な話にしてくれた方がいいような気もするんですけど。
 合唱のシーンがいい。何せ、本物のジャン・バルジャンが歌ってるんだもんなぁ。しばしドラマを忘れ、鹿賀丈史扮する記憶をなくした男の歌声に酔いしれる。ゴールデンの連ドラっていつぶりでしょう、調子のいい母親を演じる樋口可南子も役にピッタリですね(特番を別にすれば、『嘘でもいいから』【1993年アメリカ映画『ぼくの美しい人だから』の日本版?】以来?)。
 光君(内田朝陽)のメル友って、同じアパートのあの子(浅井江理名)?まさか、そんな簡単じゃないよね。簡単がいいって言っておいて、矛盾しますけど。蜂のシーンを見ていて、ピーター・フォンダが養蜂家を演じた“Ulee's Gold”というアメリカ映画の佳編を思い出しました。



Copyright© 2001 TV DRAMA REVIEW. All Rights Reserved.