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2001年夏ドラマ一覧
剣客商売 (フジテレビ系火曜19:59〜20:54)
制作/フジテレビ、松竹株式会社 製作協力/松竹京都映画株式会社
企画/市川久夫、遠藤龍之介、武田功
プロデューサー/能村庸一、保原賢一郎、佐生哲雄
原作/池波正太郎
脚本/野上龍雄(1)、田村惠(2)、古田求(3)、中村努(4)、田坂啓(5)
監督/吉田啓一郎(1)、林徹(2)、小野田嘉幹(3)、井上昭(4)、酒井信行(5)
音楽/篠原敬介 ナレーター/橋爪功
出演/秋山小兵衛…藤田まこと、佐々木三冬…大路恵美、おはる…小林綾子、弥七…三浦浩一、徳次郎…山内としお、おみね…佐藤恵利、おもと…梶芽衣子、田沼意次…平幹二朗
ほか



第5回(7/24放送)
☆☆☆
 毎回おいしそうだったお膳とも、今日でお別れか。全5回とはあまりに短すぎる。秋山先生(藤田まこと)、病み上がりに屋根伝い作法とはさすがですねぇ。動きが瞬間、見えないぐらいに速かったもん。話が単純ではなかったので、やや説明的になった点がちょっと残念でしたけど、世の不条理にかけられる情け、というテーマは手堅く守られていました。


第4回(7/10放送)
☆☆☆
 映像の陰影やテクニカルな凝りぶりなんか、もはやBBCのドラマみたいになってきています。あまりにもテレビ的じゃないので、逆にあせってしまうほど。雛形あきこは『柳橋慕情』にこれと、出産後は時代劇づいてますねぇ。それにしても、秋山先生ってロリコンだよなぁ。


第2回(6/12放送)
☆☆☆★
 個人的には『鬼平』よりこっちの方が断然好きだなぁ。ドラマの作りがスタイリッシュでたまらなくカッコいいですよ。おざなりなアングルなんて、一つたりともない。
 百発百中、藤田まことはこれまた超当たり役。その必殺一撃の見事さよ。小林綾子はこのドラマには欠かせない存在です。ただ一人の新劇臭い浮きぶりが、逆にちょっとうれしい。大滝秀治の手抜きのない周到な役作りに酔う。言葉少なに将棋をさす場面の素晴らしさ。セリたっぷりに匂い立つ鴨めしのおいしそうなこと。
 少年剣士風の大路恵美もいい。彼女は初老の男と組むのがパターンになってきてるみたいですねぇ。ちなみに、『京都迷宮案内』で師弟関係にある橋爪功は、このドラマのナレーターです。


第1回(6/5放送)
☆☆★
 テレビを越えた映像美に酔う。やっぱりフィルムはいいですねぇ。今回の第3シリーズですが、大治郎(渡部篤郎)は大河の撮影が忙しくて(?)、登場せずとのこと(実はギャラの高騰が原因だったりして)。これでよりいっそう、藤田まこと先生の強さが引き立つ展開になることは間違いありません。この第1回も、二振りで二人殺しちゃう省エネぶり。遊井亮子って、いい役で使われますねぇ。何で?




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