レビュー：柳橋慕情

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柳橋慕情

（NHK総合月曜21：15～21：58）

制作・著作/ＮＨＫ　共同制作/NHKエンタープライズ21
制作協力/NHKテクニカルサービス、NHKアート
制作統括/小見山佳典、浅野加寿子
原作/山本周五郎『柳橋物語』『ちゃん』『嘘はつかねぇ』『人情裏長屋』『壱両千両』ほか
脚本/大野靖子
演出/加藤拓、中村高志、門脇正美、一色隆司
音楽/S.E.N.S.E.
出演/若村麻由美、吉田栄作、田中実、井上晴美、吹越満、左とん平、内藤武敏、滝田栄、藤村志保、苅谷俊介、松本留美、柳ユーレイ、斉藤洋介、原日出子、金久美子、羽場裕一、鈴木祐二、雛形あきこ、奥村公延、井川比左志、つるぎみゆき、田山涼成、市毛良枝ほか

第1回「愛がはじまる日」（8/21放送）
☆☆★
　NHK時代劇らしい、しっとりした厳しさが期待できそうだけど、男性キャストは相変わらず疑問。まぁ、原作が原作だけに、はずすことはないだろうけど。

第2回「迷い道迷い人」（8/28放送）
☆★
　いやはや、これでもかというぐらいに説明し尽くしてくれましたねぇ。ドラマとしての興はゼロ。小説読んだ方がいいのでは。吉田栄作のべらんめえ、井上晴美のお嬢さんぶり、NHKの乱心か?! ただ、このシリーズ、エンジンのかかりが遅いことで有名ですから（？）、今は我慢の時。９回目以降、傑作になるかも（?!）。

第3回「噂のふたり」（9/4放送）
☆★
　いやな予感がしてきました。というか、いやな栄を見てしまいました。我慢我慢。8回目まで我慢すれば大丈夫なのだから?! それにしてもキャスト、年くい過ぎてませんか。若村真由美はすでに待ちくたびれた感じだし。

第6回「炎の恋」（10/9放送）
☆☆★
　ここで第１部が終わった。みそがれた人々よ、さようなら。『一絃の琴』の再現を期待。

第7回「非情の街角」（10/16放送）
☆☆
　盛り上がりませんねぇ。脚色のせいもあるけど、やっぱ若村麻由美、変だよ。

第10回「疑われた愛」（11/6放送）
☆☆
　もうダメかも。物語はドラマティックに進んでいるはずなんだけど、どこかしらよそ事というか、盛り上がらない。やっぱりこれは脚色の敗北でしょう。ぼーっと立ち尽くしていた田中実のアホヅラにもガクっときた。あれって、重要なシーンのはずなんだけど。キャスティングミスの塊のようなドラマ。

第11回「母と子の絆」（11/13放送）
☆★
　★一つマイナスは、滝田栄のヘボ演技分。目も当てられない素人芸に瞬間チャンネル変えたほど。早くも“時代劇ロマンの奇跡”神話、破れました。

第14回「ちぎれた望み」（12/11放送）
☆☆
　説明的なのは相変わらず。それにしても話は盛りだくさんなのに、どうしてこうも盛り上がらないのでしょう。来週の最終回は、前後編90分の豪華（？）二本立て。さて、耐えられるだろうか。

第15回「愛しい人よ」（12/18放送）
☆☆★
　やはり、回数が多すぎた。少なくとも11回だったら、もっと展開にスピード感が出ただろうけど。井川比佐志が出てきてからは、少なからずドラマが締まった気がします。

第16回「優しさが勝つ日」（12/18放送）
☆☆★
　話自体はさすがによく出来てるんだけど、説明的なのは最後まで直らなかった。主人公の境遇が二転三転する展開をもっと丁寧に扱った方がよかったはずなのに、そこは結構あっさりしちゃってたりするから不思議です。大河同様、高年齢キャストも興味を削いだ原因の一つ。さて、次回作はどうでしょう。

　密かに『一絃の琴』よりも2回少ないんですけど。最初から、その予定だったのか。