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2000年秋ドラマ一覧 |
深く潜れ〜八犬伝2001 | (NHK総合火曜23:00〜23:45) |
制作統括/一井久司 脚本/神山由美子、藤本匡介 演出/大友啓史(1〜5)、海辺潔(6〜10) 主題歌/『PUZZLE…by the irony of fate…』tohko 出演/鈴木あみ、テリー伊藤、小西真奈美、千原浩史、千原靖史、天田貴子、猫田直、明石亮太朗、仲谷昇、絵沢萌子、永島暎子、高橋恵子ほか |
第3回 ☆☆☆ 初見時にはもっとも鈴木あみファンにヨイショしてる回ぐらいの印象しかなかったのですが、実はこの回には重要な伏線が数多く含まれているのです。そういう宝探し的面白さもあり、手探り状態の半信半疑で見ていた初見時(☆☆★)より断然楽しめました。ドラマの見方としては邪道かもしれませんが。2人覚醒したぐらいじゃ、まだドラマの行方は見えてきませんよね。鈴木あみの表情の演技が冴えてる。この後、もっと上達していきます。 第4回 ☆☆☆ 前半では第1話と並んでこの回が優秀。テリー伊藤に鈴木あみが詰問されるシーンなどはホント、ゾクゾクした。次はもっとも難解な第5話。 第5回 ☆☆★ 見返してみると後々にかかってくる伏線が発見できたりして面白いんだけど、第3回なんかに比べると、ちょっと水増ししすぎかな。全10回の中では、小休止の回といった印象。 第6回 ☆☆☆★ 俄然、加速がかかってきました。裏々をついてくる感じのストリーテリングも冴えてます。技術的にも見るべきところが多い。テレビを越えてチャレンジしてます。さすがは(?)芸祭参加作品(第1、2、6話だけ出品しても、話が通じないと思うんだけど)。鈴木あみの演技上達ぶりも目を見張りますが、やっぱりテリー伊藤が強烈。ほとんど反則だけど。 第7回 ☆☆☆★ 遊び心と気合充分な要素とがいい具合で融合してて、第6話からのハイレヴェルな展開を維持してます。群像劇としてのバランスもいい。とりわけ、テリー伊藤と小西真奈美の対決の場面には唸りました。鈴木あみも予想に反してますます凛々しい。ただ話が難しくなってきているので、1週間待たせると前の話(もしくは伏線)を忘れてしまう恐れあり。我慢と記憶力が試されるだけに、必然的に視聴率も急降下するわけですねぇ。UFOマニアで一瞬出てくる京本政樹にも笑った。あれは彼にしかつとまらない役でしょう。そのまんまだもん。 ここで『深く潜れ』に対する素朴な疑問を一つ。阿保はどうやって軍艦島から戻ってきたのか? あと、香美のバイクの運転は危うすぎたでしょう。見ててひやひやしました。 第8回 ☆☆☆☆ おかしみは更に深まり、ドラマはより核心に。BSで最初に見た際には☆☆☆しかつけませんでしたが、私の考えが足りなかった。葬送的な雰囲気からの急展開。はっきりいって面白すぎます。緩いお遊びも効いていて、脚本の妙に嫉妬さえ覚えました。それにしてもテリー伊藤、強烈!! 第9回 ☆☆☆☆ 素晴らしい。前にも書きましたが、前世を追い求めていく中で、まったく違うものが浮かびあがってくるこの脚本には惚れ惚れさせられます。脱帽です。 第10回 ☆☆☆ クライマックスはあくまで第9回。でも落しどころとしてはこの最終回も巧みだったと思います。全編にわたってチャレンジし続けた神山さんの脚本と制作スタッフには敬意を払いたいですねぇ。ちなみにラスト、阿保が働いてた花屋は市ヶ谷にある本物です。 |
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